こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、臨床心理士(心理職)公務員のお給料がテーマです。
臨床心理士とは書きましたが、心理職公務員になるためには資格が必須でないケースのほうが多いです。
試験内容も、心理学の専門試験が課されるところもあれば、行政職と全く同じ試験問題が課されるところもあったりとマチマチですね。
→給料は、行政職と同じ給料が適用されるケースが多いです。
勤務先としては、地方公務員の場合であれば児童相談所や保健所、福祉事務所などで勤務することになります。
県庁同期の心理職の方は児相に配属されていました。
以下では、総務省の最新の統計資料(H29地方公務員給与実態調査)を元に、臨床心理士(心理職)地方公務員の
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を全てまとめました。
それぞれ年齢別にも算出してありますので、以下を見れば主要な給料データは全て分かるという形にしました!
また、民間の臨床心理士のデータも掲載し、比較ができるようにしています。
↓心理職公務員を目指す方はぜひこちらも別途ご覧ください。元公務員としても超おすすめです。
臨床心理士(心理職)公務員の平均給料月額
平均給料月額
314,394円(平均年齢40.5歳)
(総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査より。大卒の数字を採用。以下年齢別も同様)
ここに各種手当が加わったものが給与(月収)ですので、正直あんまり意味のない数字です。
主に退職金の算定基礎としての意味合いが強いものです。
年齢別の平均給料月額(推計)
年齢別の給料は以下です。
22~23歳 | 184,501円 |
24~27歳 | 203,104円 |
28~31歳 | 229,482円 |
32~35歳 | 261,306円 |
36~39歳 | 300,271円 |
40~43歳 | 339,632円 |
44~47歳 | 369,544円 |
48~51歳 | 389,992円 |
52~55歳 | 407,712円 |
56~59歳 | 423,361円 |
臨床心理士(心理職)公務員の平均給与月額(=月収)
平均給与月額
400,364円(平均年齢40.5歳)
参考 民間臨床心理士(企業規模10人以上):281,000円(平均年齢39.9歳)(厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。以下同じ)
いわゆる月収です。
毎月の手取りに直結してくるのはこの数字です。
(なお、手取りはざっくり80%くらい(40万なら32万円ほど)と考えておけばOKです)
先ほどの給料との差額85,970円が手当額ということになります。
手当のうち額の多いのは、
- 時間外勤務手当(残業代) 30,285円
- 地域手当 18,397円
- 扶養手当 9,189円
などです。
なお、参考として記載した民間の給与ですが、「臨床心理士」の職種に特化した統計がないため、「社会保険・社会福祉・介護事業」の産業分類給与を採用しました。
介護事業者の収入なども含まれるため、完全に正確なものではありません。
一方、日本臨床心理士会が行っている「臨床心理士の動向調査」によると、臨床心理士の最も多い年収帯が300万円代、次に200万円代、その次が400万円代で、この3つの層で全体の半分を占めています。
そこから逆算すると、上記の民間給与はそう大きくズレてはいないと考えられます。
年齢別の平均給与月額(推計)
給与を年齢別に推計してみると以下の通りです。
22~23歳 | 228,257円 |
24~27歳 | 265,859円 |
28~31歳 | 302,448円 |
32~35歳 | 343,435円 |
36~39歳 | 387,780円 |
40~43歳 | 431,156円 |
44~47歳 | 464,436円 |
48~51歳 | 489,394円 |
52~55歳 | 509,924円 |
56~59歳 | 528,526円 |
臨床心理士(心理職)公務員の平均ボーナス額
平均ボーナス年額
1,480,920円(平均年齢40.5歳)
※(給料(平均額314,394円)+地域手当(平均額18,397円)+扶養手当(0円と仮定))×4.45月(2018年の支給基準)で算出。以下年齢別も同様。なお、扶養手当を貰っている職員の場合、平均で4万円程度加算される。
参考 民間臨床心理士(企業規模10人以上):697,800円(平均年齢39.9歳)
給与と同様、公務員と民間ではかなりの金額差がありますね。
年齢別の平均ボーナス年額(推計)
年齢別のボーナス推計額は以下です。
22~23歳 | 902,896円 |
24~27歳 | 985,679円 |
28~31歳 | 1,103,062円 |
32~35歳 | 1,244,678円 |
36~39歳 | 1,418,073円 |
40~43歳 | 1,593,229円 |
44~47歳 | 1,726,337円 |
48~51歳 | 1,817,331円 |
52~55歳 | 1,896,185円 |
56~59歳 | 1,965,823円 |
臨床心理士(心理職)公務員の平均年収
平均年収額
6,285,288円(平均年齢40.5歳)
※平均給与×12+ボーナス額で算出。以下の年齢別も同様。
参考 民間臨床心理士(企業規模10人以上):4,070,000円(平均年齢39.9歳)
民間と比較すると公務員のほうが200万円以上高いです。
年齢別の平均年収額(推計)
年齢別の年収推計額は以下です。
22~23歳 | 3,641,980円 |
24~27歳 | 4,175,987円 |
28~31歳 | 4,732,438円 |
32~35歳 | 5,365,898円 |
36~39歳 | 6,071,433円 |
40~43歳 | 6,767,101円 |
44~47歳 | 7,299,569円 |
48~51歳 | 7,690,059円 |
52~55歳 | 8,015,273円 |
56~59歳 | 8,308,135円 |
臨床心理士(心理職)公務員の平均退職金
定年退職者の平均退職金額
22,861,000円
依願退職する場合はもっと下がります。
ちなみに、32歳でやめると120万円くらいです。(経験者談)
臨床心理士(心理職)公務員の生涯年収
生涯年収額(大卒)
263,848,535円(給与収入240,987,535円、退職金22,861,000円)
※給与収入は、年齢別の推計平均年収を累積(22〜59歳)して算出した。
生涯年収を民間臨床心理士や民間企業と比較
※民間臨床心理士の生涯年収は、厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」を用いて算出(企業規模10人以上) ※民間企業生涯年収の出典は労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2017』より |
民間の臨床心理士と心理職公務員では、生涯年収が8500万円も異なります。
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ここまで書いてきた通り、心理職の公務員の待遇は民間に比べて非常に良いです。
とはいえ、心理職公務員の情報はかなり少ない(その信ぴょう性も含め)です。
そんなわけで、心理職公務員を目指す方へのおすすめとして以下の記事を置いておきます。
僕も色々調べましたが、無料で得られる心理職公務員の情報としては、その質と信頼性も含め間違いなくダントツ1位のものだと思います。(元公務員という立場であっても非常に勉強になる素晴らしい内容です)
これから心理職公務員を目指すのであれば、試験や仕事の全体概要(心理職公務員の試験先と仕事内容は全て分かります)を掴むために、まず最初にご覧になることをおすすめします。
おわりに
以上、心理職地方公務員のお金に関するデータについてまとめてみました。
心理職の人気は高く、募集人数も多くないため、高倍率の競争となるケースが多いです。
その分、待遇面に関しては民間の臨床心理士に比べてかなり恵まれていると言え、十分に目指す価値はあると思います。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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