こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は残業代と残業時間がテーマです。
各種統計調査をベースに、国家公務員・地方公務員・民間(業種ごと)の残業代と残業時間の平均値を算出しました。
以下の記事で、公務員はサービス残業が多い(統計で残業代として出ている数字に比べ、実態としてかなり多くの残業をしている)ということを書きましたが、公務員と民間を比べるとどうなのか?についてもあわせて検証しています。
国家公務員の残業時間と残業代
区分 | 残業時間(月あたり) | 残業代(千円) | |
本府省勤務国家公務員 | 29 | 69.2 | |
本府省以外国家公務員 | 17 | 39.7 |
データ元
- 残業時間は「平成30年人事院勧告 国家公務員給与関係」より
- 残業代は「平成30年国家公務員給与等実態調査」から時給単価を算出した上で積算
不夜城と称される本府省に勤務しているか、それとも出先機関か(ハローワーク、税務署など)によって残業時間は大きく異なります。
地方公務員の残業時間と残業代
区分 | 残業時間 | 残業代(千円) | |
地方公務員全体 | 13 | 27.4 | |
都道府県 | 13 | 30.1 | |
指定都市 | 16 | 34.9 | |
市 | 12 | 27.2 | |
町村 | 8 | 17.0 | |
特別区 | 11 | 24.1 |
データ元
- 残業代は「平成29年地方公務員給与実態調査」の「一般職員」の数字を使用。
- 残業時間は残業代と給料から逆算して算出。
町村は少ないですが、概ね似たような残業時間・残業代だと言えます。
民間企業の残業時間と残業代
主な業種ごとに残業時間と残業代を算出しました。
業種 | 残業時間 | 残業代(千円) | |
一級建築士 | 14 | 32.3 | |
システム・エンジニア | 17 | 39.5 | |
プログラマー | 14 | 26.9 | |
医師 | 14 | 103.0 | |
歯科医師 | 1 | 4.8 | |
獣医師 | 8 | 23.0 | |
薬剤師 | 10 | 27.5 | |
看護師 | 7 | 32.3 | |
准看護師 | 4 | 20.0 | |
診療放射線・診療エックス線技師 | 10 | 32.0 | |
臨床検査技師 | 12 | 31.7 | |
理学療法士、作業療法士 | 6 | 12.0 | |
歯科衛生士 | 7 | 12.7 | |
歯科技工士 | 23 | 31.4 | |
栄養士 | 7 | 12.1 | |
保育士 | 4 | 7.0 | |
ケアマネージャー | 4 | 9.1 | |
ホームヘルパー | 8 | 16.1 | |
福祉施設介護員 | 5 | 13.7 | |
弁護士 | 0 | 0.5 | |
公認会計士、税理士 | 22 | 74.6 | |
社会保険労務士 | 13 | 49.4 | |
不動産鑑定士 | 2 | 5.8 | |
幼稚園教諭 | 2 | 3.2 | |
高等学校教員 | 2 | 4.9 | |
大学教授 | 0 | 1.3 | |
大学准教授 | 0 | 2.8 | |
大学講師 | 2 | 10.6 | |
各種学校・専修学校教員 | 6 | 10.3 | |
個人教師、塾・予備校講師 | 6 | 11.3 | |
記者 | 22 | 96.4 | |
デザイナー | 10 | 18.3 | |
百貨店店員 | 6 | 11.1 | |
販売店員(百貨店店員を除く。) | 11 | 18.1 | |
保険外交員 | 1 | 1.3 | |
理容・美容師 | 6 | 8.7 | |
調理士 | 13 | 22.6 | |
給仕従事者 | 14 | 22.4 | |
娯楽接客員 | 7 | 13.7 | |
警備員 | 23 | 34.6 | |
守衛 | 10 | 24.5 | |
電車運転士 | 18 | 56.7 | |
電車車掌 | 16 | 51.0 | |
タクシー運転者 | 21 | 39.1 | |
営業用バス運転者 | 39 | 71.3 | |
営業用大型貨物自動車運転者 | 39 | 69.7 | |
営業用普通・小型貨物自動車運転者 | 38 | 58.1 | |
航空機操縦士 | 3 | 13.8 | |
航空機客室乗務員 | 0 | 14.5 | |
自動車整備工 | 19 | 34.6 | |
大工 | 7 | 11.4 | |
ビル清掃員 | 9 | 12.2 |
データ元
- 厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
- 企業規模10人以上の事業所の数値(10人未満の事業所は調査対象外)。
イメージ通りですが、トラックやバス運転手の残業時間の長さが目立ちます。
逆に、「こんなもんなの?」と思うところも結構あります。
公務員がブラックだとは言うものの・・・
以下の記事の中で、公務員の統計上の残業時間(つまり上に掲載した数字)は明らかに短く、サービス残業が多く行われている実態があるということを書きました。
一方、こうして民間の数字を出して比較してみると、公務員の残業時間が目立って短いわけではない(=他の民間も結構短い)ことが分かります。
公務員と残業時間が同等、もしくは短い民間の業種を見ても、公務員より楽だとはとても思えませんので、結局のところ民間もあくまで統計上の数字に過ぎず実態は・・・ということでしょう。
銀行員の方から、公務員ってブラックだなと言われたくらいでしたので。
一方、時間内に終わらない仕事は、残業代対象外の管理職の方たちが対応する感じでしたね。
時給を出すと面白い
残業代÷1.25(割増分)÷残業時間で時給が算出できます。
例えば、
- 公務員は時給1700(町村)〜1850円(国家・都道府県)程度
- SEは1850円程度
- 医師は5900円程度
- 保育士は1400円程度
と出てきます。
残業代の話とはズレますが、おそらく自分の時給を知らない方は結構いると思います。
時給を押さえておけば、時間の使い方が意識できるようになるのでオススメです。(例えば、1時間並んで1000円安い物が買えるというバーゲンがあった際、そこに並ぶのは是か非かなど→時給1500円なら損ということになります)
残業代や残業時間に不満がある場合
転職を考えているなら
残業代や残業時間に不満があり、転職を考えている場合には以下の記事がオススメです。
公務員時代に比べて好条件(給与も、時間のゆとり面も)の企業への転職を成功させた知り合いたちに、内定までの流れや、使用したオススメの転職サイトなどをインタビューしています。
民間→民間への転職も基本的に同じ流れです。
公務員への転職を考えているなら
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おわりに
以上、公務員と民間企業の残業代と残業時間でした。
なんとなく察せられたのは、どこの業界でも現実と実態には乖離があるんだろうなぁということですね。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>「公務員の給料の全て」が分かる記事に興味があれば以下からご覧ください。