公務員の転職・退職

社会人から公務員に転職するには?経験者採用枠と大卒枠では難易度の質が全く違う!

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、社会人から公務員への転職を目指す方向けの記事を書きました。

シュン
シュン
ちなみに「社会人」というのは、民間企業の方だけに限らず、現職公務員、自営業、フリーター、主婦なども指します

 

この記事を読むとこんなことが分かります

  • 社会人から公務員を目指す場合は2つのルートがある
  • それぞれのルートにおいて押さえておくべき考え方(勉強方法など)
  • ぶっちゃけ公務員へ転職すると幸せなのか?
  • 社会人から公務員へ転職した際に給料はどうなるのか?(生え抜きの人たちとの差)
  • 社会人から公務員を目指す方へオススメのハンドブック紹介

 

社会人が公務員を目指す際の全体概要が掴めるようになっていますので、ぜひご覧ください。




社会人から公務員を目指す流れは2つ

20代なら通常の公務員試験、30代なら経験者採用試験

社会人から公務員を狙う場合の流れとしてはざっくり2つです。

年代 試験区分 試験内容
20代 通常の公務員試験 【国、県や政令市】
教養・専門試験、論文試験、面接試験

【市町村】
教養試験、論文試験、面接試験
30代以降 社会人経験者採用試験 【国、県や政令市、一部市役所】
教養試験、論文・経験論文試験、面接試験

※市町村は実施していないところも多い

 

20代社会人の場合

大卒区分試験では、年齢制限を29歳にしているところが多いです。

よって、20代の場合は基本的に通常の公務員試験での合格を狙っていくということになります。

 

試験内容としては、国や都道府県庁の場合は教養試験+専門試験、市役所の場合は教養試験のみといった感じです。

 

30代以降社会人の場合

30代以降の場合(大卒試験年齢制限を超えている場合)、社会人経験者採用試験を狙うことになります。

5年程度の職務経験が求められるところが多い

 

社会人経験者採用枠を設けているのは県や政令市が多いのですが、大卒試験と異なり「専門試験」が無いケースが大半です。

→筆記対策は随分楽になりますが、その分、経験論文(過去の職務であげた成果などを書かせるもの)が加わっていたり、面接時の視点も当然大卒区分より厳しくなります。

 

20代なら通常試験を優先すべし

現在20代の方で、職歴を積んで社会人経験者採用枠を受けるか、それとも通常の試験にトライするかを迷う方がいると思います。

確かに、県や政令市の場合、社会人枠は専門試験が無いため、大卒区分に比べると筆記はずっと簡単になります。

 

一方、以下でも書くのですが、社会人枠は倍率が非常に高いですし、面接の見られ方もシビアになります。

 

余程民間で実績を積める自信があれば別ですが、通常の試験が受けられる年齢であれば、そちらを優先して受験していくのが基本的な戦略であると言えます。

 

通常試験、社会人経験者採用試験の両方が受けられる場合もある

大卒試験の年齢制限が29歳の自治体の場合、社会人経験者採用枠は30歳からといったように、年齢で切り分けをしているところが多いです。

 

一方で、どちらの区分でも受けられる自治体もあったりします。

 

例えば、京都市は大卒試験が30歳まで、社会人経験者採用枠は27〜59歳までとなっています。

つまり、27〜30歳の場合、どちらで受けてもOKです。(日程的にはどちらも受けることができます)

 

ただ、上でも書きましたが、年齢制限内であるなら通常の大卒試験を本命として対策に励むのが戦略としては無難かなとは思います。




20代社会人が、通常の大卒試験を狙う際に押さえておくこと

僕なら素直に予備校に行く

20代社会人で、大卒試験(通常試験)を狙うとなった場合、選択肢としては以下2つのパターンということになります。

  1. 教養試験+専門試験のところを受験(主に国家公務員、都道府県庁、政令市)
  2. 教養試験のみのところを受験(主に市町村)

 

仕事をしながら勉強するということを考えると、教養試験のみのところを狙うのがオーソドックスなパターンでしょう。

 

教養試験+専門試験を狙うとなると相応の覚悟がいりますね。

人によっては試験前に退職して、半年間みっちり勉強に当てるといった対策も必要だと思います。

 

なお、僕であれば、教養+専門のところはもちろん、教養のみのところを受ける場合でも予備校に通います。(→時間の融通の観点から、Web通信講座をチョイスします)

 

そもそも、「働きながら勉強をする」という行為自体、決して効率的な勉強法とは言えません。(最強の方法は、他は全て捨てて1つに集中することです)

その中でも、自分で色々調べたりしなければならず、さらに非効率な道である独学を取るというのは僕としては正直ないかなという感じです。

シュン
シュン
なお、国立大出身など、元々ポテンシャルがある方の場合、教養試験のみのところなら独学でも十分対応可能だとは思います。

 

予備校のメリットや選び方については以下の記事も参考にしてみてください。

 

30代社会人が、社会人経験者採用試験を狙う際に押さえておくこと

自治体としては、メリットを与えてくれる人材が欲しい

社会人経験者採用枠を設けているのは県や政令市がメインです。

(市役所もチラホラと社会人枠を設け始めています)

 

県や政令市の場合、通常の大卒試験だと教養試験と専門試験の両方を受ける必要がありますが、社会人枠なら教養試験のみでOKです。

(技術職は専門試験が課されるケースもあり)

 

教養のみの対策で済むわけですから、勉強量自体は随分楽になるでしょう。

シュン
シュン
楽とは言っても、やはり予備校の力を使うのが手っ取り早く効率的です。

 

試験勉強の負担が少ない一方で人気は高く、最終合格までの倍率は30倍超えもざらです。

通常の大卒試験に比べると明らかに狭き門です。

 

ポイントとしては、大卒者の試験と比較して、求められているものの質の違いをきちんと認識できるかどうかというところになります。

 

採用側としては、その人が実務的にどれだけのメリットを与えてくれる人材かどうかということを重視します。

 

大卒試験の場合、筆記である程度得点を取って、面接は明るくハキハキ好印象くらいでなんとかなる部分もあるかもしれませんが(社会人ももちろんこの要素は非常に重要です)、あえて社会人を雇う以上、より成果を挙げられそうな人材を求めるのは当たり前の話です。

→そこまで考えていないところも中にはあるかもしれませんが、だったらなおさら優位性を持つことができます。

 

その人が優秀か優秀でないかはすぐに見抜ける

先日、県庁から民間コンサル会社に転職した後輩に会ってきました。

公務員から民間というのは結構厳しい門ですが、彼は転職活動時の内定率も非常に高かったです。

 

そんな彼に面接対策について聞いたところ以下のような答えが返ってきました。

「ぶっちゃけ公務員の経験なんて民間に活かせません。それは相手も分かっています。

相手が聞きたいのは、過去どういう課題に直面し、そこに対してどのように考え、具体的にどういったアプローチをして、どういった結果を残したのか。

面接は結局この部分に尽きると思います。」

 

何でもそうですが、「考え方→行動→結果」のプロセスが重要であって、表面上の結果はそこまで重要ではありません。

(→「考え方」とそれに基づく「行動」がしっかりしていれば、いずれ結果は伴うものだからです)

 

僕も、LINE@で様々な方から公務員への転職相談(公務員→公務員も含む)を受けていますが、今やっている仕事を直接どう活かせるかということを気にされている方は非常に多いです。

 

しかし、本質はそこではなく、重要なのは考え方と行動です。

 

過去の考え方と行動を聞けば、その人が優秀かどうかなどはすぐに見抜けます。

 

逆に言えば、いくら筆記試験の点数が高くても、そういう点が語れない人をわざわざ社会人枠で雇いたいとは思わないでしょう。

 

社会人採用枠突破の肝は、仕事をどれだけ頑張ってきたかということ

こう言ってしまうと元も子もないのですが、要は社会人時代にしっかり頭で考えながら仕事に取り組んできた人が有利だということです。

 

教養試験対策をいくら頑張っても、経験論文や面接で見抜かれます。

 

優秀な社会人でなければ絶対に合格できないとまでは言わないですが、民間で頑張れていない方が簡単に受かる試験ではないというのは押さえておくべきでしょう。




社会人から公務員になった人って幸せ?

ここはぶっちゃけ話です。

  • 民間から公務員へ転職した方が幸せそうだったか
  • 民間から公務員へ転職して後悔する理由

などについて、以下リンクに色々まとめてあるのでぜひご覧になってください。

 

 

社会人から公務員になった場合の給料って?

給料は基本的に年齢ベース

社会人から公務員になった場合の給料の考え方です。

 

自治体によって異なりますが、一例を挙げます。

大卒後22歳で民間企業に勤務、29歳で公務員になった場合 職歴加算100%
=大卒後22歳から公務員として勤務している29歳の人と給料同じ
大卒後22歳からフリーター、29歳で公務員になった場合 職歴加算50%
=大卒後22歳から公務員として勤務している25〜26歳の人と給料同じ

 

民間(や他の公務員)で働いていた場合であれば、給料は同年齢の人たちと基本的に同じです。

 

ずっとフリーターだった場合、若干低い扱いにはなりますが、入ってしまえばその後は年齢で昇進します。

例えば35歳で主査になる慣習の役所だとすれば、その時点で生え抜きの35歳の人と給料も並ぶことになります。

 

つまり年齢がキーポイントですね。

 

※国家公務員・地方公務員の年齢別月収や年収は以下の記事をご覧ください。

 

社会人のための転職ガイドブック

次に、社会人から公務員を目指す方にめちゃくちゃオススメの資料を紹介します。

 

大手予備校のクレアールで無料資料請求をすると、写真のハンドブック(計61P)が貰えます。

内容は以下の通り。

ハンドブックの内容

  • 試験例題(教養試験・経験論文)
  • 面接対策ガイド
  • 社会人経験者採用試験実施自治体の紹介(受験資格、試験日程など)
  • 合格体験記 など

 

社会人から公務員を目指すに当たって、ぜひ押さえておきたいデータが網羅的に把握できる素晴らしい資料です(今回の記事作成においても参考にしています)。

講座に申し込むかどうかはともかく、資料だけでも貰っておいて損はないですよ。

シュン
シュン
社会人から公務員を目指す場合の全体像を網羅した資料は他に見つかりませんでした

 

なお、ハンドブックの内容は以下の記事でもまとめていますので、より詳しく知りたい方はご覧ください。(すぐに資料が欲しければ下のオレンジボタンのリンクから入手できます)

 

 

クレアールの無料ハンドブックはこちら

 

ハンドブック請求の流れを画像で解説

①上記リンククリック後、下部にある「公務員へ転職」のバナーを選択

※パソコンの場合だと画面右側にあります

 

②真ん中あたりにある「公務員への転職をお考えの方に」のバナーをタップ

 

③無料お申し込みはこちらをタップ

 

④資料請求画面において転職ハンドブックを選択

 

まとめ

  • 20代社会人が公務員へ転職する場合→通常の大卒区分試験を受験する
  • 30代社会人が公務員へ転職する場合→社会人経験者採用試験を受験する
  • 仕事で勉強時間の確保が困難な方が多いと思われるため、効率性の追求のためにも予備校で学ぶのがオススメ
  • 社会人枠の場合、「どのような考え方の元で、どんな行動を取って、どういった成果に繋がったのか」といったプロセスを語れることが重要。相手にとってどれだけ自分の採用メリットを示せるかがポイント。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>公務員へ転職した人の実態について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。