こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、海上保安官のお給料がテーマです。
※海上保安官は、海難事故の捜索や海上パトロールをおこなう仕事で、国家公務員公安職という位置付けになっています。
以下の通りまとめました。
- 平均給料月額(年齢別も)
- 平均給与月額(年齢別も)
- 平均ボーナス(年齢別も)
- 平均年収(年齢別も)
- 退職金
- 生涯年収
年齢別の額も詳しく算出してあるため、以下を見れば主要な給料データは全て分かるようになっています。
なお、数字は人事院の最新の統計資料(H30国家公務員給与等実態調査)を元に算出しています。
海上保安官の平均給料月額
平均給料月額
340,440円(平均年齢40.8歳)
参考 行政職国家公務員平均:329,845円(平均年齢43.5歳)
ここに各種手当が加わったものが毎月の給与(月収)であり、この数字単独では正直あんまり意味のない数字です。
主にボーナスや退職金の算定基礎としての意味合いが強いものです。
海上保安官の平均給与月額(=月収)
平均給与月額
453,213円(平均年齢40.8歳)
参考 行政職国家公務員平均:463,684円(平均年齢43.5歳)
いわゆる月収です。
毎月の手取りに関連してくるのはこっちです。
(なお、手取りはざっくり80%くらい(=月収45万円なら手取りは35万円程度)です)
先ほどの給料との差額112,773円が手当額です。
なお、手当のうち額の多いのは以下です。
- 超過勤務手当(残業代):43,390円(推計値 以下※参照)
- 地域手当:34,862円
- 扶養手当:11,383円
※残業代について
国家公務員の残業代は公表されていません。
そのため人事院勧告の資料(=出先機関の平均年間超過勤務時間201時間、月あたり16.75時間)に基づいて推計しました。
【参考:具体的な計算内訳】
{(俸給の月額+俸給の月額に対する地域手当等の月額)×12}/(1週間当たりの勤務時間×52) ×支給割合×勤務時間
→{(317,397+30,586)×12}/(38.75×52)×125/100×16.75=43,390円
年齢別の平均給与月額
年齢別の給与は以下の通りです。
(人事院の公開データにはやはり残業代が含まれていないので、上記で積算した43,390円を一律上乗せしています)
22~24歳 | 286,430円 |
25~28歳 | 315,875円 |
29~31歳 | 356,450円 |
32~36歳 | 399,138円 |
37~41歳 | 464,732円 |
42~46歳 | 511,740円 |
47~51歳 | 546,504円 |
52~56歳 | 567,185円 |
57~59歳 | 576,650円 |
海上保安官の平均ボーナス額
平均ボーナス年額
1,670,094円(平均年齢40.8歳)
(内訳:(俸給340,440+地域手当34,862+扶養手当0(※))×2018年の支給月数4.45月)
※扶養者がいるケースの場合、平均で5万円程度がここに上乗せになる
参考 行政職国家公務員平均:1,659,436円(平均年齢43.5歳)
年齢別の平均ボーナス年額
海上保安官のボーナスを年齢別に推計したものが以下です。
22~24歳 | 1,134,995円 |
25~28歳 | 1,245,902円 |
29~31歳 | 1,381,885円 |
32~36歳 | 1,538,218円 |
37~41歳 | 1,744,805円 |
42~46歳 | 1,919,663円 |
47~51歳 | 2,009,322円 |
52~56歳 | 2,095,897円 |
57~59歳 | 2,088,990円 |
海上保安官の平均年収
平均年収額
7,108,650円(平均年齢40.8歳)
参考 行政職国家公務員平均:7,223,644円(平均年齢43.5歳)
年齢別の平均年収額
年収を年齢別に推計すると以下の通りです。
22~24歳 | 4,572,159円 |
25~28歳 | 5,036,403円 |
29~31歳 | 5,659,287円 |
32~36歳 | 6,327,880円 |
37~41歳 | 7,321,587円 |
42~46歳 | 8,060,543円 |
47~51歳 | 8,567,372円 |
52~56歳 | 8,902,120円 |
57~59歳 | 9,008,786円 |
※平均給与×12+ボーナス額で算出
海上保安官の平均退職金
定年退職者の平均退職金額
21,085,000円
出典(内閣官房『退職手当の支給状況(平成29年度)』)
参考 行政職国家公務員:21,492,000円
依願退職する場合はもっと下がります。
ちなみに、地方公務員(県庁)の場合、32歳でやめると120万円くらいです。(経験者談)
海上保安官の生涯年収
生涯年収額(大卒)
294,848,812円(給与収入273,763,812円、退職金21,085,000円)
※単純に年齢別の平均年収を累積(22歳〜59歳)して算出しています。
参考 行政職国家公務員平均:282,528,762円
参考 民間の生涯年収(60歳まで、退職金含む)
288,000,000円(大卒・院卒男性)
221,500,000円(高卒男性)
出典(労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2017』)
「現役だけどもうちょっと稼ぎたい!」とか「海上保安官になりたい!」と思った方へ、元公務員からのオススメ
ここまでお給料データを書いてきましたが、「もうちょっと稼ぎたい!」と思っている現役の方や、「海上保安官になりたいな〜」と思った学生や社会人の方向けに関連記事を紹介します。
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特に、転職を考えている現役海上保安官の方におすすめです。
海上保安官の給料めっちゃおいしい、ぜひなりたい!と思ったら
海上保安官を目指す方向けに、元公務員(国家総合職1次試験上位合格、県庁2位最終合格)が、公務員試験対策や予備校比較を行っています。
また、社会人から海上保安官を目指す方の場合、転職ルートなどの全体像を掴むために以下の記事がおすすめです。
まとめ
- 海上保安官の給料月額 340,440円(平均年齢40.8歳)
- 海上保安官の給与月額 453,213円(平均年齢40.8歳)
- 海上保安官のボーナス年額 1,670,094円(平均年齢40.8歳)
- 海上保安官の年収 7,108,650円(平均年齢40.8歳)
- 海上保安官の退職金 21,085,000円(定年まで勤務した場合)
- 海上保安官の生涯年収額 294,848,812円(給与収入273,763,812円、退職金21,085,000円)
以上、海上保安官のお金に関するデータについてまとめてみました。
海上保安官は、公安職俸給表(二)という行政職に比べて高めのお給料表が使われるため、生涯年収ベースで見ても行政に比べて高い給料がもらえます。
海上で過ごす時間が長く、また、海賊行為などに立ち向かうリスクもあり、非常にハードな環境だと言えますが、その分待遇は恵まれていると言えるでしょう。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>「公務員の給料の全て」をまとめた記事はこちらから(国家公務員行政職や、地方公務員の詳細データも分かります)