こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、「銀行員から公務員に転職する人が多い理由」がテーマです。
公務員に転職する銀行員は多く、僕も実際に多数の方を知っています。
県庁時代に銀行に出向させていただいた経験を踏まえ、どうして銀行員の転職組が多いのか、また実際に銀行から公務員を目指すという判断についてどう考えるかといったことを書いてみます。
銀行員を辞めて公務員になる人は多い
僕の周りにも銀行を辞めて公務員になった方はたくさんいた
県庁時代、僕が知っている限りでは、銀行から転職された方が3人いました。
また、仕事でかかわった市役所にも1人いました。
僕の人脈が特別広いとかもありませんし、近い範囲で4人というのは正直かなりの人数だったと思います。
(他にもメーカーから転職した人などがいましたが、特別に多い印象があるのは銀行員ですね)
また、僕は銀行に2年間出向していたのですが、その際に銀行を辞めて市役所に行くという20代の方がいましたし、また、銀行の何人かのお偉いさん(支店長や役員級)からも、公務員に転職する銀行員は結構多いという話も聞きました。
公務員を辞めて銀行員になるのは難しいと思う
逆に、銀行に出向していた時、公務員(市役所)から転職されて5〜6年目という方がいたのですが、この人はとんでもなく優秀な上に、マインドも全く公務員向きではない感じでした。
→利益になることをやるのが面白くて仕方がない、馴れ合いより数字、スバズバ物事を言う、儲からないならやらない(成果を徹底的に追求する)
その人を見ていて思ったのは、こういう人って公務員には非常に少ないから、公務員から銀行員になるパターンはやはり少ないのだろうなぁということですね。
銀行員から公務員に転職する方が多い理由は?
ぶっちゃけ、銀行のノリに合わなかったから
どうして銀行員から公務員へと転職した方が多かったのかという理由ですが、結局のところ、
「合わない」
これに尽きると思います。
もちろんどんな仕事の場合であっても、転職したり退職する理由を突き詰めればここに行き着くでしょう。
ただ、出向して銀行を2年経験した立場を踏まえて言わせていただくと、銀行員と公務員では、仕事の気質があまりにも違います。(そのため、人のノリもかなり違います)
両極端と言ってもいいです。
この極端に違うという点が、銀行から公務員に転職する方が多い非常に大きな要因であると思います。
実際、僕が知っている公務員への転職組の方については、皆さん性格的には素敵な方ばかりでしたが、銀行員として大成功するノリの方では無かったです。
銀行のノリは数字至上主義の体育会系
銀行員のノリはとにかく体育会系です。
彼らは、頭をポマードやジェルで固めて(笑)営業に出向き、バリバリとお金を貸し付け、投資信託を売り、銀行のクレジットカードを発行してもらうようお願いし、会社の給与振込を行なってもらうようアプローチをかけます。
そして、そこでの実績がポイントとしてきっちり加算され、個人の評価やお店(支店)の評価に結びつきます。
数字を出せば銀行全体に名前が掲示され、全然数字を挙げられなければ当然使われない奴扱いです。
そして、将来の出世にはもろに自分の数字が影響します。
ですから、どれだけ金利を支払ってもらって利益を稼ぐか、投資信託を売ってその手数料収入を得るか、そういった事が非常に重要になってきます。
もちろん、民間はどこでもお金を稼いでナンボですが、銀行の場合、取り扱う商品自体がお金、もしくはお金に近いものであり、まさに数字の世界です。
そういった強烈な数字の世界である事が、切った張ったのノリというか、体育会系的なところに繋がっているのだと思います。
公務員は淡々と事務をこなす文化系
公務員の場合、前例に則り、粛々、淡々と事務をこなしていく仕事が多くなります。
そして、そこにはノルマ的な数字もありません。
国も自治体も、財政状況が苦しくて借金をしているところがほとんどであり、むしろ予算削減ノルマを厳しく課してバリバリやるべきだと思いますが、職員個々に対しノルマというほどの圧力はかかりませんし、また、積極的に事業をスクラップしたから凄く評価されるわけでもありません。
(密かに評価されるかもしれませんが、それは分かりやすく目に見えるものではないです)
また、様々な成果指標(例えば待機児童の人数を何年までに何人減らすとか)を達成できなかった場合であっても、減給されたりなどということはありません。
→銀行の場合であれば数字を支店で競わされて、最下位の支店長が減給といったことが普通にあります。
むしろ、指標通りに行かなかった理由を作るのが上手であり、そして、結果的にそれで済んでしまうところがあります。
このように、数字の絶対圧力がないということもあってか、淡々と事務をこなす人とか、言葉で理屈作りをするのが上手な人が多いです。
ノリも文化系的な雰囲気になります。
ノリが合わない銀行員は、公務員に転職すれば満足できると思う
ここまで書いてきたのはあくまで傾向の話ですし、公務員でも成果を残すのは熱い体育会系チックな人だったりします。
一方で、傾向は環境によって形づくられています。
そして、環境の力はある意味全てと言っていいほどにめちゃくちゃ大きい要素です。(自力で頑張ったところで簡単には変えられません)
銀行の体育会系的なノリに参っている人であれば、ある意味正反対な気質の公務員は、転職先として非常に魅力的だと思います。
そのことは、僕自身が公務員と銀行員両方を経験したことを踏まえて、自信を持って言えることですね。
↓また、実際に銀行員から公務員に転職した方も満足されている方は多かったです。
公務員への転職を目指すならこれを読んでおこう
もし銀行員から公務員に転職したいと考えている場合、何から始めたらいいのか全体像を把握するために以下の記事は必読です。
また、具体的な試験対策や予備校比較などは以下の記事でまとめています。
まとめ
- 銀行員を辞めて公務員になる方は結構多い。
- その大きな要因の一つとして、仕事の気質の違いや人のノリの違いがある(銀行は体育会系、公務員は文化系)と考えられる。
- 自分の性格と銀行の気質が合わないから公務員に転職したいという場合、満足できる可能性は高い。(なぜなら気質が逆だから)
以上です。
銀行員と公務員どちらにもいいところはあると思います。
重要なのは、自分自身にとって何が幸せなのかということです。
また、幸せを追求する上では、気の持ちようみたいな根性論でどうにかなるものでは無く、「環境」が重要な要素になってきます。
もし上で書いてきた話を読んでピンと来た方(銀行員に限らず)がいれば、公務員への転職をトライするのはアリだと思います。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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