こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は「公務員の退職金」がテーマです。
10年で辞めるとどれくらいの退職金が貰えるのかをメインに話をしていきます。
9年半で退職した僕の退職金明細もズバリ公開します。
公務員の退職金の支給額(自己都合VS定年退職)について
自己都合退職の場合、定年退職に比べて退職金は大幅に少なくなる
公務員の退職金は恵まれているという話を耳にされる方も多いかと思います。
(近年大幅カットがあり、また、今後も下がっていくことが想定されるので、一概にそうも言えないのですが)
一方いくら公務員だと言っても、5年とか10年で辞める場合、大した額はもらえません。
ちなみに、地方公務員の定年時(大卒なら勤務38年)退職金の平均は約2200万円です。
それなら10年勤務の場合、定年の4分の1の600万円、そこまで行かなくても300〜400万円くらいは貰えるのでは?と思われた方、全く甘いです(笑)
下で詳しく解説していきます。
自己都合の平均退職金は260万円、定年退職の平均退職金は2201万円
まずは退職金の平均額です。
自己都合退職をした方の退職金平均額は260万円
定年退職の方の退職金平均額は2201万円
となっています。
(「総務省:平成29年地方公務員給与実態調査」より。いずれも一般職員の場合)
自己都合退職者の年齢別退職金
自己都合の平均が260万円と言っても、当然年齢ごとで大きな差がありますので、以下年齢別に自己都合退職金を算出しました。
年齢 | 年間退職者数 | 平均支給額 |
20歳未満 | 50人 | 9万3千円 |
20~24歳 | 2,001人 | 20万3千円 |
25~29歳 | 5,193人 | 41万6千円 |
30~34歳 | 4,363人 | 73万3千円 |
35~39歳 | 3,252人 | 157万7千円 |
40~44歳 | 2,685人 | 301万8千円 |
45~49歳 | 1,988人 | 527万0千円 |
50~54歳 | 1,347人 | 684万6千円 |
55~59歳 | 1,693人 | 1178万9千円 |
※2016年4.1〜2017年3.31における一般職地方公務員の退職者
ということで、自己都合退職の場合、定年まで勤める場合に比べるとかなり割安な退職金になるということが分かりますね。
(もちろん早いうちに辞めて新たなことにチャレンジしていけば余裕で挽回できる額ですが、年齢を経れば経るほど辞められなくなり、無難に過ごそうという意向が働きやすい構造になっていることが分かります)
自己都合退職金の計算方法
あくまでここまでに掲載したのは「平均額」です。
自分の退職金を算出するために、具体的な退職金の計算方法を書いてみます。
退職手当額=基本額+調整額です。
まず、基本額というのは、辞めた時の給料×以下の表の支給率で算出されます。
自己都合退職の基本額支給率
1年目 | 0.5022 |
2年目 | 1.0044 |
3年目 | 1.5066 |
4年目 | 2.0088 |
5年目 | 2.511 |
6年目 | 3.0132 |
7年目 | 3.5154 |
8年目 | 4.0176 |
9年目 | 4.5198 |
10年目 | 5.022 |
11年目 | 7.43256 |
※内閣官房:国家公務員退職手当支給率早見表(H30.1.1以降退職)より→地方公務員もこれに準拠
要は、8年目で基本給が25万円だとすれば、
25万円×4.0176=100万4千円
の退職金が支給されるということになります。
表を見て貰えば分かる通り、年数が増えれば増えるほど支給率が増えます。
給料も年功序列で高くなっていくわけですので、年を経れば経るほど退職金として貰える額は多くなっていくという単純な仕組みになっています。
なお、定年退職だと支給率は47.709ですから、基本給が40万として1900万くらいということになります。
調整額というのはちょっと細かいので詳細は省きたいと思うのですが、要は、ベースの基本額に対して乗っかってくるボーナスポイントみたいなものです。
定年退職の場合で約400万くらいだと考えてもらえればいいです。
→基本額1900万+調整額400万=約2300万ですね。
9年半で県庁を退職するといくら貰えるのか【明細公開】
ズバリ124万円
ちょっと生々しいですが、僕の明細です(笑)
ということで124万円でございました。
10年目以降の退職なら調整額が発生するので高くなる=10年目で約200万円
退職手当は、基本額+調整額で計算されると書いたのですが、実はこの調整額というのは10年未満の退職の場合は貰えません。
僕も9年半なので貰えませんでした。
10年目の退職であれば、調整額としておよそ60万円が加算され、かつ支給率も9年目に比べ上がるため、合計で約200万円の退職金が支給されると想定されます。
つまり、9年目で辞めるなら10年目で辞めたほうがお得(笑)です。
実際、10年目の6月のボーナスを貰ってから辞めるというケースもあるようです。
ただ、個人的には時間がもったい無いので、やめたいならすぐやめた方が人生トータルで見たメリットは大きいと思います。
その年の住民税と翌年の住民税に気をつけよう
退職した後、市町村から住民税が請求されます。
すぐに転職する場合は再就職先から天引きしてもらえばいいのですが、そうでない場合は退職金を活用して(貯金からでも何でもいいのですが)支払うことになります。
僕は9月末で辞めたので、10月〜翌年の5月分で17万円程度の住民税支払いを行いました。(住民税の支払い期間は6月〜5月です)
さらに、この後6月にまた1年分の住民税の請求がやってくることになります(汗)
→僕が退職した9月末までの給与がベースになるので、去年に比べれば若干支払う額は少なくなりますが・・・。
4月1日で辞めた場合であれば、4月分と5月分の住民税を支払った後、6月になったら翌年5月までの住民税(これは前年の所得がベースになる)を退職金を活用して支払うということになります。
→10年目であれば、トータルで20数万円程度ですかね。
ということで、辞めた後どうするかにもよりますが、きちんとこれらの支出は確保しておく必要があります。
民間企業や他の公務員へ転職を目指している方へ、元公務員からのオススメ
ここまで自己都合退職金の額について書いてきましたが、退職を考えているものの、まだ具体的に動き出していないという方に向けて、以下で記事を紹介します。
公務員より稼げる転職先も、実は結構あります
もし民間企業への転職を目指している場合、転職活動の流れなどが分からない方も多いと思います。
そんな方には、公務員から民間に転職した知り合いたち(→年収アップかつ時間のゆとりもできた)にヒアリングして書いた以下の記事がオススメです。
公務員を辞めて別の公務員を目指す方へ
公務員から公務員への転職を目指す方の場合、以下の記事で紹介している無料ハンドブックを見ると、その全体像が詳しく分かるので非常にオススメです。
退職前にお金を作っておくための簡単なテクニック紹介
ここまで書いてきた通り、若いうちに退職を考えている場合、退職金にはあまり期待できません。
そのため、特にフリーランスや起業を目指す場合は、辞める前にある程度の貯金をしておく必要があります。
ということで以下では、僕が色々学んで実践したテクニックをご紹介します。(公務員在職中でもできます)
元公務員による毎月1万円以上を超簡単に稼げるテクニック
僕が公務員退職後に収入がなくて困っている中(笑)で実践してきた、堅実・簡単にお金を稼ぐ方法や節約術をまとめた記事です。
特に自己アフィリエイトは、知らない公務員の方も多いと思いますがめっちゃ美味しいです。(僕も公務員時代知りませんでした)
うさんくさく聞こえてしまうかもしれませんが、1時間もあれば月1万円以上、年間で見れば10万円以上はノーリスクで誰でも簡単に稼げます。
治験もいいっす
これはどちらかと言えば、とりあえず辞めちゃおうという場合に有効なのですが、治験で稼ぐというのもオススメです。(現役でもスケジュールが合えばできなくはないです)
1泊・通院3回で10万円、2泊で6万円、15泊で30万円とか色々あります。
治験の場合、投薬以外は時間が自由(パソコンもOK)というところが大きいです。
お金を貰いながら起業の戦略を考えたり、フリーランスとしての仕事もできます。
治験を紹介してくれる有名どころのサイトとしては以下のようなところがあります。
登録は全て無料ですから、いくつか登録して良い案件がないか調べてみるのがオススメです。
おわりに
若いうちに公務員を退職するのであれば、退職金には期待しないほうがいいです。
特に、転職ではなくフリーランスや起業などを視野に入れているのであれば、一定額の貯金は必須です。(退職金以外で100万円以上はあるといいです)
→最初の数ヶ月程度ではなかなか実績が出せないため。1年あれば公務員以上の月収を稼ぐのは全然可能ですが。
そのため、在職時からしっかりと節約に努めておくことが重要です。
↓公務員を辞めてフリーランスとなった僕の元同僚の収入実績は参考になると思います。
あとは、上でリンクを貼った自己アフィリエイトや、治験バイト、物を全て売る(メルカリなど)といったことを駆使すれば、退職後でも30〜50万円くらいは一気に稼げますので、そういうテクニックを頭に入れておくのは非常にオススメです。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>具体的な退職手続き(僕が県庁を辞めた時の流れ)が知りたい場合は以下の記事をご覧ください。