【公務員種類別】月収・年収・生涯年収まとめ記事

公務員の生涯年収(生涯賃金)まとめ。国vs地方、職種別、民間との比較など。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員の生涯年収(生涯賃金)をテーマに記事をまとめました。

 

この記事ではこんなことが分かります

  • 行政職国家公務員と行政職地方公務員(都道府県・政令市・市・町村・特別区)の生涯年収
  • 行政職以外の公務員(警察・消防・教師など)の生涯年収
  • 高卒公務員と大卒公務員の生涯年収はどちらが高いか?
  • 民間企業の生涯年収との比較




国家公務員と地方公務員(行政職)の生涯年収

国家公務員の生涯年収

国家公務員(行政職俸給表(一))の生涯年収額(大卒)

280,182,672円

(給与収入257,951,672円、退職金22,231,000円)

 

データ参照元と算出方法(以下同じ)

平成29年国家公務員給与等実態調査(人事院)平成28年地方公務員給与実態調査(総務省)を用いて推計。

年齢別の平均年収を算出した上で積み上げを行い(60歳定年まで)、退職金を加えて算出した。

 

地方公務員(都道府県庁)の生涯年収

都道府県庁職員(一般行政職)の生涯年収額(大卒)

261,385,681円

(給与収入238,501,681円、退職金22,884,000円)

 

地方公務員(政令指定都市)の生涯年収

政令指定都市職員(一般行政職)の生涯年収額(大卒)

281,451,920円

(給与収入257,897,920円、退職金23,554,000円)

 

地方公務員(市役所)の生涯年収

市役所職員(一般行政職)の生涯年収額(大卒)

254,880,386円

(給与収入231,996,386円、退職金22,884,000円)

 

あくまで平均値です。

市役所の数は771(2018.7.17時点)あるため、格差も大きいです。

 

地方公務員(町村役場職員)の生涯年収

町村役場職員(一般行政職)の生涯年収額(大卒)

231,086,137円

(給与収入209,493,137円、退職金21,593,000円)

 

こちらも市と同様に数が多い(町744、村189)のでかなり格差が出ますが、全体的に低い水準にあります。

 

地方公務員(特別区職員)の生涯年収

特別区職員(一般行政職)の生涯年収額(大卒)

282,669,456円

(給与収入259,250,456円、退職金23,419,000円)




行政職以外の公務員の生涯年収

警察官の生涯年収

警察官の生涯年収額(大卒)

302,888,602円

(給与収入280,253,602円、退職金22,635,000円)

 

消防士の生涯年収

消防士の生涯年収額(大卒)

260,849,288円

(給与収入238,596,288円、退職金22,253,000円)

 

教師(高校)の生涯年収

教師(高校)の生涯年収額(大卒)

281,737,708円

(給与収入258,181,708円、退職金23,556,000円)

 

教師(小中学校)の生涯年収

教師(小中学校)の生涯年収額(大卒)

275,844,489円

(給与収入252,288,489円、退職金23,556,000円)

 

薬剤師(公務員)の生涯年収

公務員薬剤師の生涯年収額(大卒)

241,174,808円

(給与収入218,921,808円、退職金22,253,000円)

 

保健師(公務員)の生涯年収

公務員保健師の生涯年収額(大卒)

242,725,753円

(給与収入220,472,753円、退職金22,253,000円)

 

保育師(公務員)の生涯年収

公務員保育師の生涯年収額(大卒)

229,199,055円

(給与収入206,946,055円、退職金22,253,000円)




高卒公務員と大卒公務員の生涯年収を比較

ここまで「大卒」の生涯年収を書いてきましたが、ここで高卒と大卒の生涯年収を比較してみます。(行政職地方公務員平均の数字を比較)

 

大卒公務員生涯年収額(22~59歳) 263,564,672円

(給与収入240,663,672円、退職金22,901,000円)

 

高卒公務員生涯年収額(18~59歳) 263,897,742円

(給与収入240,996,742円、退職金22,901,000円)

 

つまり、大卒と高卒で生涯年収はほぼ変わらないということです。

 

もちろん、高卒の場合は4年多く働くとか、出世の頭打ちがあり、平均より大きな額のところを目指しづらいというところはあります。

 

民間企業の生涯年収

就職後すぐに働き、フルタイムで正社員を続ける場合(転職も可)の生涯年収(60歳定年)は以下です。

平均生涯年収

大卒・院卒男性 288,000,000円

(給与収入270,000,000円、退職金18,800,000円)

高卒男性 221,500,000円

(給与収入207,300,000円、退職金14,200,000円)

 

大卒・院卒女性 235,500,000円

(給与収入216,700,000円、退職金18,800,000円)

高卒女性 160,600,000円

(給与収入146,400,000円、退職金14,200,000円)

 

企業規模別の生涯年収(男性のみ)

1000人以上の企業

大卒・院卒男性 333,900,000円

(給与収入311,500,000円、退職金22,400,000円)

高卒男性 274,900,000円

(給与収入256,700,000円、退職金18,200,000円)

 

100~999人の企業

大卒・院卒男性 266,100,000円

(給与収入250,900,000円、退職金15,200,000円)

高卒男性 212,400,000円

(給与収入200,900,000円、退職金11,500,000円)

 

10~99人の企業

大卒・院卒男性 213,400,000円

(給与収入201,100,000円、退職金12,300,000円)

高卒男性 180,000,000円

(給与収入172,800,000円、退職金7,200,000円)

以上出典(労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2017』

 

高卒男性と女性(学歴問わず)は公務員のほうが有利

民間の数字を見ると、公務員に比べて学歴格差と男女格差が圧倒的に大きいことが分かります。

シュン
シュン
公務員の学歴格差がほとんどないのは既に取り上げた通りです。

公務員の男女格差については、管理職(課長級以上)は男性が圧倒的に多いものの、課長補佐級以下で見れば給与面や出世面での差はほとんどありません。

課長補佐と課長の給料はそこまで大きく変わらないため、結果的に男女の生涯年収差も小さくなります。

 

公務員の場合飛び抜けた額も貰えませんが(例えば県庁の部長でも年収1000~1200万程度)、その分男女差・学歴差はあまりなく平等な給料体系が確保されていると言えます。

→一方で大卒男性の場合、100人以上の企業のほうが生涯年収ベースでは上ということなので、特に恵まれているとまでは言えないです。

 

「安定の公務員になりたい人」or「公務員より稼げる民間に転職したい人」たちへ

以上で取り上げた通り、「高卒の民間男性」や「民間女性」の場合、公務員に転職したほうが生涯年収が大きくUPする可能性が高いです。

一方、「大卒の男性公務員」であれば、民間に転職したほうが生涯年収が高くなるケースも多いと言えます。

 

そうした点も踏まえ、「学生や社会人→公務員」「公務員→民間」を目指す方は以下を参考にしてください。

安定の公務員にぜひなりたい、転職したい!と思ったら

公務員になりたいと思っている方向けに、公務員試験対策や公務員予備校についてまとめた記事はこちらです。

また、社会人から公務員を目指す方の場合、以下の記事は必読です。

 

公務員よりも良い条件の民間に転職したい!と思ったら

公務員時代に比べ好条件(給与面も、時間のゆとりの面でも)の民間企業へ転職を成功させた元公務員たちにインタビューした以下の記事がおすすめです。

内定までの流れや、彼らが使用したオススメ転職サイトなどについて解説しています。

 

おわりに

以上、公務員の生涯年収についてまとめてみました。

 

特に大きなポイントは、公務員と民間の違い(学歴の違いや性別の違いによる生涯年収の差)ですね。

 

高卒で就職を考えている場合、生涯年収で見れば公務員という選択はかなり前向きに捉えていいと思います。

また、女性の場合、子育て時に育児休暇などがしっかり取れることも考えると、お金の面も含めた公務員のメリットは非常に大きいです。

 

一方で大卒男性の場合、給与面で見れば公務員に大きなメリットがあるわけではないと言えます。(解雇がほぼ無いというメリットはあります)

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>「公務員の給料の全て」をまとめた記事はこちらから