こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、公務員を退職した読者さんの声をベースにして、「公務員を退職する決断」について深掘りしていきます。
本記事の内容
- 公務員を辞めた読者さんたちの声
- 辞めるかどうかはタイミングが全て
「公務員を辞める」という決断をする上で何が決め手になるかについて、僕自身の経験も踏まえて書いています。公務員を辞めようかどうか悩んでいる方はぜひご覧ください。
公務員を辞めた読者さんたちの声を紹介
1ヶ月で辞めた方
「公務員辞めたい人へ。入社4日で退社した新社会人を見習うべし。」の記事では、以下のようなコメントをいただきました。
僕も1ヶ月で公務員を辞めました。上司や人事課の方から反対されましたが、迷いはありませんでした。今はバイトをしながら就活していますが、辞めて正解でした。
技術職(保健師)を10年以上勤務して辞めた方
「公務員を辞めたい人へ。僕が県庁を退職した時の流れについて書いてみます。」の記事では、以下のようなコメントをいただきました。
初めまして。某県庁で公務員(技術職)をしておりますサクラと申します。
業務内容や県庁の仕組みが自分にはどうしても合わず、何年も前から退職したいと悩んでいました。今年の夏頃からさらにその思いが強くなり、ネットで色々調べていたところシュンさんのブログに行き着き、とても参考になりました。
ありがとうございます。そしてついに今週、直属の上司に今年度末の退職の申し出をしました。そのあとは上司からその上の課長、そして直属ではないものの、同じ職種の統括へと伝わり、次々と面談をしている状況です。
自分としてはなるべく迷惑がかからないよう年度末の退職としたのですが、同職種の統括から「今言われても、欠員補充が間に合わないので困る。来年度いっぱいは続けてほしい」と引きとめられ、困惑しています。
次にやりたいことがあって、転職活動も始めていますし、今すぐにでも退職したいところを年度末まで何とか頑張ろうと思っていたところなのに、あともう一年となると目の前が真っ暗になりそうです。
その方の立場上、県庁全体のことを思っての発言であると理解はしていますし、ひとり欠員になることで周りにも迷惑がかかることも心苦しいことは確かです。
でも自分で悩んで悩んで決めたことなので、そう簡単に受け入れることもできません。シュンさんもかなり引き止めにあったようですね。もしシュンさんが同様のことを言われたらどのように対処しますか?
アドバイスいただければ幸いです。長文、大変申し訳ありませんでした。
↓上記に対する僕からの返信
サクラさん、コメントありがとうございます!
まず、結論から。
僕なら絶対に辞めます(笑)
なお、サクラさんの県は違うのかもしれませんが、少なくとも僕がいた県庁は、冬の人事面談の時期に退職を申し出れば人事上の迷惑はかかりませんでした(元人事課の方に確認しています)。
なので、この時期の申告で全く問題はないようにも思いますが、それよりも自分を優先すべきです。もうそこまで決意が固まっているのであれば、組織に遠慮をしても仕方ないです。
欠員が出ようが出まいが回るのが組織ですから。目の前が真っ暗になるくらいなのにあと1年やる可能性というのは、僕なら1ミリも考えられないです。
とにかく辞めるという強い意志を押し通すことをオススメします。
逆に説得に応じて引いてしまう程度であれば、退職するタイミングではないということです。(僕も確かに説得はありましたが、僕の意思は明確でしたし、全く説得に応じる姿勢を見せなかったため、最後はスッパリ決まったという感じです)
↓サクラさんからの返信
アドバイスありがとうございます。
心強いコメントをいただき、気持ちが明るくなりました!
自分の人生ですもんね。
課長(所属長)は私の意向を尊重すると言ってくれました。強い気持ちをもって貫き通したいと思います。お忙しい中、本当にありがとうございました。
聴覚障害を持つ公務員の方
「【公務員はつまらない?】辞めてから役に立った経験と、辞める前にぜひ知っておきたいこと。」の記事では、以下のようなコメントをいただきました。
初めまして。みくと申します。
公務員を続けるかやめるか迷っているときに、こちらのサイトにたどり着きました。拝読し、やはり辞めよう!と決断しました。
私自身が聴覚障害を持っており、障害採用枠(一般事務)で採用され、現在、7年目です。
当時は親が喜ぶ!と入庁しましたが、現実は障害への配慮がない、病休者が多い部署に配属され現場に余裕がなく、電話のお願いがしづらい(電話代行はしてくれるんですが、イヤイヤながらやってるのが丸わかり)、業務のしわ寄せがくる…などで自身もメンタル面で調子を崩しました。
なんというか、こんなに障害に配慮されないもんなんだなと思いました。。(電話代行は配慮ではありますが、業務上外部への電話が必要な業務を割り振る時点で「???」です。しかも専門知識がないとできないしら怒鳴られたり、電話してくるななどが想定される電話ですので、お願いする側も心理的負担が…f^_^;))
他に聴覚障害を持つ方はおらず、聞こえる身近な人に相談しても精神論(聞こえる人間の方が色々あってきついんだからとか…)で返されるので、もう辞めたいなと。
しかし、障害持ちが民間に転職したら、年収がかなり下がる、しかも聴覚障害者は電話業務ができない点からかなり下がると転職エージェントに言われ、やめるのに躊躇いが…。
ですが、こちらのサイトで、人事の話や公務員を辞めたい人への記事で、辞めよう、と決断できました。時期は相談しないといけないと思いますが…。(4月から今持っている仕事にさらに仕事が増えるので…&親の反対受けそう…)
ちょっとだけ愚痴も入ってしまいましたが、こんな人が決断しましたよ、というお知らせでした!
辞めるかどうかはタイミングが全て
辞める人は辞めるための理由を探している
以上、公務員を実際に辞めた方の意見を色々並べてみました。
一人目の方は既に辞めた方ですが、二人目三人目の方は、僕の意見や記事が決め手になったような印象を受けるかもしれません。
ここで重要な点は、二人目の方も三人目の方も、もう辞めることは自分の中で決まっていて(仮に無意識下であったとしても)、あとはその理屈を探し求めていたということです。
僕が記事を書いていようがいまいが、何を言おうが言わまいが、おそらく似たような意見を探し出し、辞めることになったのは間違いありません。
まさに辞めるタイミングだったから辞めたということです。
辞めれない=本心では辞めることを望んでいない
もし、辞めたいと思っていても辞める踏ん切りがつかないという場合、それはタイミングではない、ぶっちゃけて言えば、心の奥底では辞めることを望んでいないということです。
「いやいや辛くて本当に辞めたいと悩んでるんだ」と思われる方がいるかもしれませんが、深層心理のレベルではもっと優先順位の高いものがあり(それは安定であったり、肩書きであったり、家族であったりします)、辞めることでそれらを犠牲にしたくないから辞めないだけです。
公務員は潰しが利かないのでは?と突っ込まれる場合、公務員から転職して楽しくやっている人や、僕みたいにフリーになって上手くやっている人はいくらでもいます。
イヤイヤ、自分はもう年だとか、才能がありませんというのも同様に単なる理屈で、やっぱり辞めたくないだけです。
(→独立してもの凄く稼いでいる人が、「自分は本当に才能がない」と思っていたところから始めたなんてのはよくある話です)
僕のメンター(興味があればこちらの記事を参考にしてください)の話で、
「自分の夢(優先順位1位のもの)は常に叶っている」
というものがあります。
例えば、「痩せたいと思っているけど太っている」人は、単に第1の優先順位が「食べること」にあるからです。
「痩せたい」は第2優先順位以下にある。
つまり、第1の優先順位である「食べる」はしっかり叶っています。
仕事をやめるという話も全く同じです。
仕事の辛さや大変さよりも重要とするものがあるから辞めないだけです。
なお、僕の場合、辞めた時の(今もですが)優先順位1位は「自由」でした。
ご存知の通り、公務員組織は前例踏襲がベースであり、新しいことは非常にやりにくい体質です。
実を言うと、入庁後かなり早い時点で、この組織にいても自分のやりたいことはできないだろうから(できたとしてもせいぜい課長や部長になる50歳超えてから)、そのうち辞めようとは考えていました。
一方、公務員なら毎月安定した給料が入ってきますし、また、県庁職員であるというのは一つのブランドでもあります。
しかも、忙しい部署であっても土日は概ね休めます。
結局、完璧な自由は実現できないまでも、お金と自由をそれなりに実現できる、非常に居心地の良い環境ではあったわけです。
しっかりした安定と適度な自由が実現されていたということで、公務員当時、僕の夢はまさに叶っていたわけです。
しかし、
- 子どもが生まれ、子どもの成長において何より自分の背中を見せることが大切(少なくとも仕事を本気で楽しんでいない姿は見せたくない)だと思ったこと
- 非常に忙しくかつ自由が制限される部署に異動になったことで、自分の最も大切な価値観が完全に揺るがされる可能性が高まったこと
で、かなりの危機感を抱くことになりました。
しかも不思議なことに、子どもが何回も入院することになったり、自動車事故(自損ですが奇跡的に無傷で済みました)が起こるなど、過去になかったようなことが重なりました。
まるでお前の居場所はここでないからさっさと辞めろと言われているようでしたね(笑)
→何をオカルトのような話をと思われるかもしれませんが、物事は全て解釈ですから。ちなみに、こういう偶然をきっかけ(そこに理屈付けをして)にして仕事を辞めたという話は結構多かったりします。
という訳で、色々とタイミングが重なったから辞めた訳です。
おそらく暇な部署に異動していれば当分辞めなかったと思います。
(今非常に幸せなので、あの異動には本当に感謝しています→県庁には迷惑をかけましたが・・・)
とにかく、辞めようかどうか迷っているレベルであれば、タイミングは熟していません。
辞めることが自分の優先順位1位になれば自然と辞めることになります。
その際には、辞めるのに都合のいい情報を見つけ出して自分を納得させることになるでしょう。(僕が、子どもの入院や事故が続いたことを辞めるきっかけにしたように)
逆に辞めるタイミングでないときは、辞めるのに都合の悪い情報を探し、自分を納得させることになります。
辞めて良かった例も、辞めて大変だった例も、探せばいくらでも見つかります。
脳は、自分にとって都合の良い(本心で望んでいる)情報を無意識下でキャッチしているだけです。
おわりに
辞めるという決断は無理にするものではなく、全てタイミングであるということ、また、踏ん切りがつかないのであれば、本心では辞めたくないと考えているということを押さえておきましょう。
一方で、決断を下すに当たってもう一つ押さえておきたいのは、物事はあくまで中立であり、どっちかが一方的に良い・悪いなんてことはないということです。
例えば、、、
- インターネットが発達し、「個人」の時代に移行しつつある現在、辞めたら無限の世界(収入面や自由の面でも)が広がっています。
- 公務員から転職して、より高収入でゆとりのある仕事に就く人もいます。
- 一方で、新たな世界に慣れるためには大変なことがたくさんありますし、結果的にうまくいかない人もいます。
- 公務員は中小企業などに比べ、給与やノルマの無い面など明らかに恵まれていますし、当面安定が続くであろうことは間違いありません。
- 一方で、あのトヨタでさえ終身雇用の継続は難しいと社長が発表した点や、AIの進展等を考えれば、一生安泰などというのはとてもじゃないが保証できないでしょう。
つまり、辞めたほうがいいか悪いかの情報収集にはあんまり意味がないということになります。(なお、人は本能レベルで変化を嫌いますので、「辞めない」理由をキャッチするほうが得意です。)
決断において最も大きな意味を持つのは、自分が一番望むものは何かということです。
そのため、辞めるか否かを真剣に考える際は、自分の直感に従うのがベストです。
→具体的には、静かな環境で目をとじて自分と向き合って答えを出す。
これは辞める辞めないの決断に限らず、重要な決断を下す上では必ず持っておくべき重要な視点ですのでぜひ参考にしてください。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>転職・退職関連記事をまとめた以下の記事もよろしければご覧ください。