こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
さて、先日のネット記事に、「入社4日で会社を辞めた」という新社会人の話が出ていました。
今回は、「公務員を辞めたいと考えている人」に向けて、この内容に触れながら、実際に公務員を辞めた僕の考えを書いていきます。
なお、この記事に対してのコメント欄は賛否両論だったのですが、僕は4日で辞める決断力肯定派です。
入社4日で退社した新社会人
以下、プレジデントオンラインの記事抜粋です。
街中で希望溢れる若々しい新人を目にする機会が増えた4月、すでに「新入社員」を辞めてしまった者も一部ながら存在する。首都圏の中堅私立大学卒の玉田絵里さん(仮名・22歳・埼玉県在住)は不動産関連会社に入社したが、4日目に退社した。
「もともと、卒業したらフリーターになって、勉強してから公務員になろうと思っていました。ほかにワーキングホリデーにも興味がありました」
玉田さんが就活に抵抗があったのは、新卒で就職してしまうと、時間がとれなくなると考えていたからだ。もし海外に行きたくても動けないのは困る。
大学4年生の秋まで何もしていなかったが「母親に『就職してほしい』と泣いて説得され就活を始めました」。ちなみに母子家庭だという。納得できなかったが、空前の就活“売り手市場”なこともあり、とりあえず受けた会社でいきなり内定が出た。
「面接は志望動機すら聞かれず単なる世間話でした。その日のうちに内定が出て、面倒な就活が省けてよかったな、という気持ちでした」
(中略)
そんな玉田さんが会社に初めて違和感を抱いたのは2日目。営業電話をしている業務を実際に見たときのことだ。
「『税金を取り戻しませんか』と顧客に電話しているのを見て『これはダメかも……』と思ってしまいました。会話すら成立せずに断られていることもあり、こんなに世の中に必要とされていない仕事があるのかと落胆しました」
(中略)
2018年の新入社員の多くは小中高を通してゆとり教育を受けた「究極のゆとり世代」と言われる。ライフスタイルが多様化する今、日本の新卒一括採用は限界なのか。それともゆとり世代の忍耐力がないだけなのか。いずれにせよ、企業に変化が求められている。
引用 2018.4.26 プレジデントオンライン「“入社4日目”で退社した新社会人の言い分」
要は、とりあえず就職してみたけど、違和感を感じたので4日で辞めましたということですね。
これは甘いのか?最低3年は勤めるべき?
3ヶ月、3年というのはある一面では正しいが・・・
何事をやるに当たっても「3」という数字はよく出てきます。
守・破・離の3段階は物事を収めるに当たっての王道として言われることの一つですし、何か資料をまとめたりスピーチをする際にはポイントを3つに絞るとわかりやすい(相手の記憶にも残りやすい)です。
もちろん仕事に慣れるに当たっても、この「3」という数字はキーになります。
3日やればなんとなく雰囲気は分かりますし、3週間いれば結構慣れてきます。
3ヶ月やればどんな環境であってもかなり慣れます。
そして、3年もやれば上手くなり、自分で工夫をする余裕も出てきます。
なので、仕事が嫌でもまず3年はやってみようというのはよく言われることです。
しかし、これについては正しい一面と正しくない一面があります。
3年やって慣れて上手くなるのと、そこが自分のいるべき場所かどうかは全く関係ない
3ヶ月やれば慣れるし、3年やれば上手くなる。
これは事実です。
しかし、「そこが本当に自分のいるべき場所なのか」「人生をかけてやるべきことなのか」という点に関して言えば、この3ヶ月や3年の話は全く当てはまりません。
むしろ、それを見抜くのはほとんど直感的です。
それこそ1日で分かることだってあるでしょう。
そして、その直感というのは間違いなく当たります。
ちなみに僕は10年近く県庁に勤めましたが、ここは自分のいるべき場所ではないという直感(違和感)はかなり早い段階(1年目)で感じていました。
最初の勤務先の出先機関がぬる過ぎたというのもありますが、その後花形と言えるようなポジションを回らせていただいたにもかかわらず(自分で言うのも何ですが、それなりに仕事ぶりも評価されていたにもかかわらず)、その違和感が消えることは一切無かったです。
むしろどんどん増幅されていった感じでしたね。
僕の経験上も、やはり当初に感じる直感というのは正しいと自信を持って言えます。
時間が経てば物事が好転するというのは幻想にすぎない
1年目で違和感を感じていた僕が、どうして10年も県庁に勤めていたのかと言えば、結局は慣れから来る居心地の良さから脱却出来なかったということです。
「仕事に慣れた」「ある程度上手にこなせるようになった」「忙しい時期があっても、基本的に土日は休みで、給料も安定して貰うことができる」
完全にぬるま湯に浸かった茹でガエル状態です。
もちろん、これで幸せを感じられる人なら全く問題ありません。
幸せとは、あくまで個人の主観であり、誰かがとやかく言うことではありません。
しかし、僕の中での一つのゴール(=自分が生まれてきたのはこのためだと確信できるような仕事をすること)が絶対に達成できないということを心で確信しているわけです。
いくら居心地が良くても、結局はそのズレに耐えられなくなって辞めました。
つまり、僕は3ヶ月・3年の罠(慣れから来る居心地の良さ)にハマってしまったと言えます。
今言っても仕方ないですが、辞めるならもっと早く辞めていたほうが良かったのは間違いありません。(もちろん長くいたからこそ得たものもありますが、変化の中で身につけるものの価値のほうがずっと高いです)
逆に、この入社4日で辞めたという方は、直感的に「違和感」を感じ、それに従って4日で決断しています。
もの凄くセンスがある(どちらかと言えば経営者的センス)と思います。
決断というのは早ければ早いほど良いです。
そうでないと、かつての僕のように茹でガエル状態になります。
残念ながら、時間が経てば物事が好転するかもしれないというのは幻想です。
その判断は、僕の経験上もハッキリ言って「時間の無駄」です。
(慣れてぬるま湯に浸かり、妥協できる自分になることを「好転」と捉えるのであれば、間違いなく3ヶ月とか3年とか粘ればそうなれます。)
自分の人生の責任は自分以外取れない
反対する人はあなたの人生の責任を負わない
4日で仕事を辞めたいと親や友人に相談すれば間違いなく反対されるでしょう。
仮に3ヶ月、3年後であっても、反対される可能性は非常に高いです。
ましてや公務員を辞めたいと言えば、「せっかく難しい試験に受かって、しかも安定している仕事なのに・・・」と強い反対が起こる可能性が高いです。
その反対は、本心からあなたを心配する心から出ているのは間違いありません。
しかし、自分の人生の責任は自分以外取れません。
どれだけ心配してくれてもようが、その人たちがあなたの人生の責任を取ることはできません。
一旦冷静になって、(相談相手として選んでしまいそうな)周りの人たちの人生をよく見てみましょう。
- その人たちは本当に成功しているのか?
- その人たちは仕事に自分の使命を感じ、最高の仕事をしているのか?
- 全体的に見れば幸せかもしれないが、どこか妥協をしていないか?
そして、周りの人たちと同じような人生を本当に自分が望んでいるのかどうか問いかけてみましょう。
情報は量より質
結局、情報は質(誰から得る情報なのか)が最も重要です。
多くの人たちは、ごく普通に生きるための情報しか持っていません。
そのため、できるアドバイスもごく普通のものになります。
多くの人たちは、使命と言えるような仕事を見つけた人ではありません。
仕事の内容には色々不満を感じ、飲み会で愚痴ったりしながらも、給料を得ることで食うことができ、それなりの満足を得る。
そして、「なんとなく」定年まで過ごす(過ごしてきた)人が大半です。
→それが良い悪いという話ではなく、客観的事実として。
つまり、いくら身近だから、親身になってくれるからと言っても、自分が望む生き方を実現していない人に相談しても得るものは何もないということです。(相談でなく、報告は必要かもしれません)
仮に相談する場合であれば、自分が成し遂げたい結果を既に達成している人に相談すべきだということです。(今の時代ネットがあるので、そのための方法は無限にあります)
辞めたら保証はあるのか?
辞めなかった時の保証があると考えるほうがおかしい
今の時代の流れを本当に見極めている人に、「辞めたら保証はあるのか?」と問えば、「辞めなかったら上手くいく保証があると考えているほうがおかしい」と一蹴されるでしょう。
それほど、AI、IoT、ブロックチェーンなど現在の進化は凄まじいです。
2045年には、AIが人間の脳を超えるシンギュラリティに到達するとも言われてます。
先日亡くなった物理学の世界的権威であるホーキング博士も、AIの素晴らしい可能性に触れつつ、将来的には完全に人間の代わりになってしまうのではないかという点を恐れていると言及していました。
AIがまだまだ弱い「創造」の分野ならまだしも、AIが最も得意(人は全く相手にならないレベルで)とする分野の一つである「事務」の仕事がいつまでも保証されていると考えるのは本気で危ういです。
一方、激変する世界だからこそ、チャンスもいくらでもあります。
違和感を感じたのであればさっさと見切りをつけてどんどん新たな可能性に飛び込んでいくというのは非常に合理的な判断です。
そして、行動の連続の中で自分の使命を見つけていけば良いだけです。
仕事は「作るもの」であり収入を得る機会は無限大
ちなみに堀江貴文氏は著書「10年後の仕事図鑑」の中でこんなことを言っています。
「これからの時代において、「仕事がないから、収入がない」というのは、言い訳に過ぎない。誰にとっても、仕事は「引き受ける」ものから「作るもの」へと変わっていく。」
僕も「作る」という立場に移り、1年で結構稼げるようになりましたが、とにかく稼ぐ手段が多様化しており、そのチャンスはいくらでもあります。
これは、県庁を退職した後に色々な世界を見てきた中で間違いなく断言できることです。
本気で辞めたいと思っているなら、辞めた後の保証などを考える前に、まずは世界の可能性に触れることから始めましょう。
その際、ネットで検索したり本を読むといった情報収集から始めるよりも、新たな働き方をしている人の集まりに出向いてみるとか、ブログや転売を始めてみるなど、行動から始めるのをおすすめします。
↓なお、今の世の中結構簡単に稼げるんだなというのを手っ取り早く体感覚で学べるものとして、以下の自己アフィリエイトを試してみるのもおすすめです。
もし民間企業への転職も考えるならこれを読んでおこう
民間企業への転職を視野に入れているのであれば、公務員時代に比べて好条件(給与も、時間のゆとり面も)の企業への転職を成功させた元公務員たちにインタビューした以下の記事がオススメです。
おわりに(僕ならこうする)
「違和感」を感じたから辞めようというのは、その人にとってみれば最も正しい判断です。
なぜなら、「違和感」を感じることができるのは本人だけだからです。
ちなみに、現在僕が現役公務員で、貯金が全然無いような状態で辞めたいと思ったと仮定すれば、以下のどちらかの判断をします。
- すぐに辞める。治験・自己アフィリエイト・身の回りのものを全て売却してお金を作る(数十万円は生み出せる)。インターネット上でビジネス(ブログや転売など)を始める。ビジネスを始める際、既にその分野で成功している人にお金を払って学ぶ(お金を払うことで、ゴールまでの時間を大幅に短縮できる)。
- いつまでに辞めるという具体的な期限を設定し、並行してインターネット上のビジネスを開始する(給料は退職後のための貯蓄と、ビジネスを学ぶための自己投資資金に特化)。期限に必ず退職する。
仕事は資金確保の手段と割り切る。出来るだけ出張の機会を作り、現場で多くの体験を積むようにする。
とにかく言いたいのは、考えれば考えるほど何も出来なくなるということです。
転職でも退職でも良いですが、辞めたいのであれば出来るだけ早く決断し、すぐに行動しましょう!
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>公務員の転職に関連する記事をまとめたものはこちらです。
僕も1ヶ月で公務員を辞めました。上司や人事課の方から反対されましたが、迷いはありませんでした。今はバイトをしながら就活していますが、辞めて正解でした。
ユーマ様
貴重なコメントありがとうございました。
1ヶ月というのは凄い決断力だなと感心しているところです。
早く辞めたいと考えている人にとってみれば、ユーマ様のような即断こそが大切であり(ダラダラ続けてもロクなことはない)、一方、凄く迷っている人の場合、辞めるタイミングにはないということも言えると思います。
退職の決断をするにあたっては、タイミングこそが肝要ですね。
面接試験が間近に迫っており、公務員面接の対策や公務員のリアルな姿を見たいと言う思いから毎日拝見させてもらってます。合格するのかどうか、合格したとして本当に合うのか迷う所が多々有り、その度に主にこのサイトからアドバイスを頂いております。もし自分にとって本当に合わなかったらどうしようかと悩んでましたが、このページを見て具体的な期限を設定して金を溜める方法でやってみようと思います。
そして、シュンさんがこれ↓で言ってたように、自分も県庁の政策を企画する課に電話でアポを取りました。
https://jiseki-koumuin.com/interview/
ですので面接前に行く事になり、挑戦してみようと思います。こんな方法があったのかと目から鱗でした。該当ページではコメント出来なかったので感謝を込めてこちらにコメントさせてもらいます。