こんにちは、シュンです!
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今回は、半端じゃなく出世する公務員の仕事のやり方を書いてみます。
自分で言うのもなんですが、県庁時代、それなりの部署を回らせていただいたお陰で、間近でとんでもない超一流の職員というのを見ています。
彼らにはどんな特徴があったのかを書いてみたいと思います。
僕の知る部長(場合によっては副知事)確実レベルの職員
僕が県庁で働いていた時に、将来は間違いなく部長になるし、副知事になる可能性もかなり高い、そう思える半端ない職員が2名(40代中盤と30代中盤)いました。
(ちなみに僕がいた県庁は、トップが知事、その下に副知事、その下に部長が数名いるという感じです。知事は選挙で選ばれるので、公務員として採用された者の最高ポジションは副知事、次いで部長ということになります)
一人は超大手民間企業に出向経験あり。企画・人事畑が長い。
企画部門の時には若手ながら知事から絶大な信頼を置かれる。(→ラッキーなことにその姿を直接見ていました)
もう一人は入庁以来出先の経験がなく(僕のいた県庁ではほとんど聞いたことがありません)、かつ忙しい部署ばかり勤務。
国に出向した後、財政課に所属。
地方公務員の方であれば、その凄さがなんとなく想像できるのではないかと思います。
関連記事地方公務員から霞が関へ出向?激務だが優秀なエリート人材のみが歩める道だ
一言で言えば、仕事の絶対量が違う!
好きとか情熱があるとかでないと出来ないレベルの半端ない仕事量
具体的にどのような仕事ぶりだったのかという話より先に、僕が最も重要だと感じた彼らの共通の特徴から書きます。
二人とも、
半端じゃない量をこなしている
ということです。
「量をこなしまくれば質が上がる」というのはどの世界でも言われることです。
これを地で行くのが彼らの特徴でした。
もちろん、ある程度絶対量をこなす人は他にもたくさんいるのですが(僕も普通の職員よりはかなり多かったと思います)、彼らの場合は、余程好きであるとか情熱があるとかでないとそこまで出来ないよなというくらいのレベルでのめり込んでやっていました。
だから、これを言うと元も子もないのですが、なかなか普通の人では真似ができないと思います。
好きこそものの上手なれというのはまさにその通りで、そういう部分がないと、いくら頭が良かろうがいくら頑張ろうが乗り越えられない量の壁があるということです。
少なくとも、あんまり仕事行きたくないなぁと嘆いている人では彼らのような人たちに勝つのは無理です。
彼らの量に関するエピソード
40代の方は、若い頃仕事をし過ぎていきなり意識を失いぶっ倒れて入院経験あり。
しかも、辛くてそうなったというのではなく、本当に毎日遅くまで仕事にのめり込みすぎていて、気がついたらぶっ倒れていたというのだからヤバいですよね(笑)
もう一人の30代の方は、やはり仕事にのめり込みすぎて3徹をしてました。
仕事が遅いんじゃなくて、高い成果を望むあまり、やり込みすぎての3徹です。
実際その人はルーチンのスピードは異様に早かったですし、適当にこなそうと思えばいくらでも早く帰れたと思います。
つまり、出来る人は半端じゃない量をこなしており、かつ、本気で夢中になってやっているということです。
副知事と部長の仕事量エピソード
少し話は変わりますが、以前ある部長とお酒を飲んだ時に聞いたエピソードとして、その部長が若手3年目の頃、とある別の課の若手と、仕事に関して議論となり、深夜3時くらいまで議論をしたという話をしていました。
議論を重ねた後、「ところで何年目なんですか?」と部長が聞いたところ、「新採(1年目)です」と言われて、1年目でこれかよと驚いたと言ってました(どっちもどっちですが)
そして、新採で深夜3時まで議論をふっかけたその職員というのは、その後筆頭部長を経験し、副知事になりました。
本当に出世する人たちの中には必ずこういう人たちがいます。
しかも全然嫌々やっていないということがポイントです。
(新採の頃から嫌々3時頃まで議論しないでしょう)
彼らは絶対量の中で何をやっているのか?
とにかく汗をかいている
さて、最初の二人の話に戻って、彼らが具体的に何が凄いのかという点に触れていきます。
いくら仕事の絶対量が多いと言っても、無限に時間使って文章校正ばかりしているようじゃお話になりませんしね。
彼らは、物事の説明がめちゃくちゃ上手だとか記憶力が非常に高いといったことももちろんあったのですが、それよりも、とにかく自ら汗をかいていました。
企画課や財政課など、取りまとめをする課になればなるほど、単純に否定したり、もしくは全て事業課に投げてしまえば、ある程度それでなんとかなってしまうということがあります。
例えば財政課なら、それはこういう理屈でできないと断固拒否すればある程度はねつけられますし、企画課ならあとはよろしくと全て事業課に振っておしまい(最後に上がってきたものをまとめるだけ)ということができたりします。
一方、それはある程度誰でも出来ることですし、また事業課の側からすれば面白い話ではありません。
そして、「成果」という点で考えた時にそれで最も良いものができるかと言われれば非常に疑問が残ります。
彼らは、自分から足を運んでしっかりと丁寧に説明をしたり、自ら素案を作って積極的に提案したりというのを、そこまでやるか?というレベルまできっちりやっていました。
確かに、「それは事業課の仕事でしょ」と言われればそれまでです。
理屈の通らない資料を持ってくるのが悪い、説明資料を作り込むのは事業課だ、出来なければ通さない、で済ませるのは簡単ですし、それで済んでしまう部分も大いにあるのが行政の仕事です。(ノルマもありませんしね)
しかし、それで済んでしまうことを、自分なりにきちんとした成果指標があり、それを達成するために自らが汗をかいてやり込む。
大変だから普通の人はやりません。
だから彼らは圧倒的に凄いわけです。
関連記事出世する公務員が持つ3つの特徴!タフで汗をかいて調整が出来る人が最強だ。
出世コースを歩むにはどうすればいい?
仕事が出来れば出世する、ただそれだけ
最初に書いた通り、お二人ともかなりの出世コースを歩んでいます。
大手民間への出向、企画、人事、国、財政。
どれも凄いところばかりです。
関連記事公務員の異動と出世の関係!いわゆるエリートコースとはどこか?
どうして彼らが出世コースを歩んでいるかと言えば、理由はシンプルです。
単純に仕事が出来るからです。
若い頃から自分の頭で何が最善かを考え(上で言えば汗をかくというやつです)、絶対量をこなして頑張っている人間が引っ張られるのは当たり前です。
もちろん、環境が人を作りますから、ある程度の部署に行くと周りも優秀な人ばかりなので大きく成長し、だからさらに出世するという点もあるのは間違いありませんが、しかしそれでは運次第ということになってしまいます。
どんな部署であろうが、レベルの高い仕事をやっていれば必ず引っ張られます。
つまり、どのコースを歩むかというのは結果論に過ぎず、どこに居てもきちんと最善を尽くして成果を出せるかということが本質だということです。
一応お伝えしておくと、極端さを持たずに出世した部長もいました
ちょっと極端な方たちの話ばかりを書いてきたので、一応現実路線の話もお伝えしておきます。
僕が他の部長を見た感じ、異常にのめり込んでいるような人でなくとも、非常に高い調整能力(無難に物事を切り抜けていく力)を持っていれば、部長にはなり得る(筆頭部長は難しいでしょうが)という感じはありました。
それに、当然上司から気に入られるかとか、議会とうまくやれるかといった要因も出世を左右します。
なので、極端な人でなければトップクラスには絶対出世できないとまでは言いませんが、本気で出世を狙うのであれば、「普通」の人では非常に分が悪いということは覚えておいていいと思います。
おわりに
まとめると、
「成果を達成するために、自分の立ち位置に固執せず(「ここまでが自分の役割」と決めない)、自分自身が汗をかく、そして、そのために大量の時間がかかってしまっても、それをむしろ楽しんでしまう」
というのが半端なく出世する人たちの特徴です。
これはどの世界でもある程度同じなんじゃないかなと思います。
ちなみに、僕はかなり早いうちから、自分はこの仕事にのめり込めないだろうなというのは感じていました。
どこかのタイミングで割り切ってのめり込めるようになるかもしれないと期待をしながらズルズルと仕事をしていました(量はそれなりにこなしていました)が、色々あって間違いなく違うと思ったので辞めました。
そして、辞めてみて色々な世界に触れていて思うのは、間違いなく畑が違ったので辞めて正解だったということです。
ある程度物事を極めたいとか、トップまで出世したいと考えている方であれば、今回の話は頭に入れておいて間違いないです。
正直、好きとか情熱とかはなかなか真似出来ない部分ですが、仮に仕事が凄く面白いと感じている方であれば、汗をかくというところを参考にしてもらえれば、大いに能力を高めるためのヒントになるかと思います。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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