公務員の出向とは?具体的な出向先やその後のキャリアについて

こんにちは、シュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は公務員の出向をテーマに取り上げます。

 

国家公務員・地方公務員問わず、省庁・地方自治体・民間企業など様々なところへ出向しています。

 

今回、そもそも出向とは何かという基本的な話から、具体的な出向先、どういった人が出向者として選ばれているのかについて書いていきたいと思います。

かくいう僕も、県庁から銀行へと出向していた身ですので、結構リアルな話が書けると思います。

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公務員の出向とは?

研修&パイプを作る目的で、期間を決めて外の組織に出ること

国家公務員、地方公務員限らず、出向は基本的にどこにでもある仕組み(凄く小さい規模の自治体だと分かりませんが)です。

 

国家公務員だとその規模は巨大で、省庁間・地方・民間問わず日本中(または世界にも)に数千人規模で職員が出向しています。

 

地方公務員の場合、規模はもう少し小さいですが、国の省庁、県や市町村、または民間などに出向しています。

 

目的は、違う組織の空気を吸うことで職員の成長を促すことや、出向先でのパイプを活かして、元の職場に戻った後に様々な情報を入手しやすくしたりすることなどです。

 

成長を促す目的のほうがかなり強いということもあってか僕がいた県庁では、基本的には若手(1回目の異動となる4年目とか2回目の異動となる7〜8年目の人)が出向するケースがほとんどでした

 

公募などで希望を取るケースもありますが、人事課から打診があって出向することになるケースが大半です。

 

出向期間は1〜2年程度が多い

僕は銀行に出向させていただきましたが、期間は2年間でした。

僕がいた県庁では、他の出向者(国や市町村、その他民間企業への出向者)も概ね2年でした。

 

一方で、土木職の職員が毎年国交省に派遣されていたのですが、こちらは1年であったり、震災復興派遣で福島県などに派遣されていた方も1年でしたね。

 

過去からの慣例で決まっている感じです。

 

給料は基本的に元の職場から払われる

僕が銀行に出向していた時は、県からお給料が出ていましたし、他の出向者も同様です。

(そんなわけで、同じ銀行員ながら、同い年の同じ役職の人より多分200万円くらい給料が安かったですね(笑))

 

ちなみに、出張関連の旅費などは、銀行から出てました。

これもやはり他の出向者も同様のようでした。

 

お金については、過去からのやり方次第なのかなと思います。

 

例えば、官僚の方は、都道府県や市に幹部として出向される方が多いのですが(僕の県庁にも常に何人かいました。基本的にポストが決まっています)、彼らはなんと省庁に辞表を出してから出向をする仕組み(なので正確には出向というか転職なんですかね)になっていて、給料も自治体側が出していました

(何らかの補助金とかで、その経費を補填する仕組みがあったのかどうかは知りません)

 

ところで、少し本題とズレますが、僕は、若手官僚が幹部として出張ってくる仕組みは反対でした。

(僕自身は運良く、国から出向されていた素晴らしい方の元で部下として働けたので、そこまで悪いイメージは無いのですが、それはそれとして・・・)

 

外からいきなりやって来て、他の生え抜き幹部に比べて異常な若さでポストにつきます。

 

例えば、県の本庁の課長になるのは早くても47〜48歳とかなのに、30そこそこでそのポスト(しかも財政課長とか、かなり重要なポスト)についたりします。

普通は55歳オーバーとかで部長になるのに、40ちょいで部長になる方もいます。

 

僕としては、外から若い人を幹部として受け入れるのであれば、当然に優秀な生え抜き職員も同じくらいの若さで幹部にするべきだと常々思っていました。

(実際、若くても課長を凌駕しているような職員はいたりしますし、そもそも、地位が人を作る部分も大きいと思います)

 

その土台がベースとして出来ているのであれば、国から若い優秀な官僚を幹部として受け入れるのはもちろん賛成です(それこそが対等なあり方ではないでしょうか)。

 

結局、国と地方は対等の関係であると言葉では言いつつ、意識の中では全然対等でも何でもない(しかもそれがお互いの職員に根付いてしまう)というのが実態であり、それがベースになって、あまりよく考えずに国の施策をただ受け入れてしまう文化が出来上がっているのではないか?というのは僕の中の問題意識としてありました。

 

ポストを無くしてしまうと、国からの補助金や地方交付税に何か支障が出るんじゃないかとか、もしくはポストを用意しておくことで省庁間とのパイプができるというメリットがあるんだといった理屈でもって、国のご機嫌取り的な古い慣習を続けているのが実態なのだと思います。

 

僕は辞めた身でもあるので好き勝手言っていますが、正直、この仕組みについては、僕と同様に内心大いに異論を持っている地方公務員の方も相当多いと思います。

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地方公務員の具体的な出向先について

以下では、僕がいた県庁における出向実績をベースに書いていきたいと思います。

国の省庁への出向

総務省、内閣府、厚労省、環境省、国交省などなど。

霞ヶ関勤務ですね。

 

それぞれ各都道府県や各市町村からとても多くの地方公務員が集まって来ていますので、完全な部外者感は無いようですが、どの省庁に行ってる方も激務で大変そうでした。

 

他自治体への出向

都庁や近県、県内市町村などですね。

 

災害復興派遣ということで、福島・宮城・岩手にも定期的に派遣が行われていました。

 

民間企業への出向

商社、銀行、鉄道会社、飲料会社、自動車メーカー、保険会社など。

僕もここでした。

 

ちなみに、僕のいた県庁ではありませんが、超大手広告代理店に定例的に出向しているようなところもあるようです。

全国レベルで見ると、民間への出向先は相当に幅広いのだと思います。

 

なお、一部の民間企業については人材トレードのような形を取っていて、民間企業からも職員が県に来ていましたね。

僕が行っていた銀行も同様で、僕とトレードで銀行から県に1人出向していました。

 

<参考>国家公務員の出向先や受け入れ先

内閣官房の資料によると、民間から省庁への人材受け入れは毎年5000人規模、国地方間は2000人規模とかでの人材交流が行われているようです。凄いですね。

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出向する人はエリートか?

もちろん仕事が出来る人、将来期待されている人が出向します

これも僕のいた県の話で言えば(というか地方公務員の場合どこでもそうだと思いますが)、もちろん仕事が出来る人が出向します

 

まさに選ばれし者といった感じです。

 

なお、僕がいた県では、公募制というものがあり、省庁や民間を希望する場合、希望する理由を書いた用紙を提出させた上で、人事課がOKを出せば出向を認めるという制度がありましたが、結果的にそれで希望者が派遣されるケースは少なかったです。

 

公募の結果が公開されるんですが、例えば民間派遣に3人応募していて、合格者0となっていたりします。

でもしっかりとその年の異動では民間に行く方がいたりする(笑)

 

つまり、公募に応じた人は落ちたのに、応じてない人が引っ張られているわけです。

それだけ人を選んでいるということですね。

 

確かに、県の看板背負って行かせるわけですから、厳しい言い方ですが、微妙な仕事ぶりの人は送れないですよね。

(ちなみに僕も公募に2回落ちていますのであしからず(笑)銀行に行くタイミングの時は、公募に応じていなかったですが2回も応募したしつこさが効いたのか?引っ張って貰えました)

 

出向先から戻ったら、全員が出世街道を歩むのか?

国の省庁や民間企業に出向した人は、まさにその後の幹部候補(実際戻ってきた人のキャリアを見ても)といった感じでした。

 

一方で、あくまで僕がいた県庁の話ですが、災害復興派遣職員や県内市町村への出向職員については若干扱いが異なる感じでしたね。

 

もちろんこれらの方も皆優秀なのですが、国の省庁とか民間に出向した人がトップグループだとすると二番手グループというか、こう書くと非常に失礼な話なのですが、現実にそういう扱いを受けている感じ(周りの職員の目線もそう)はありました。

 

災害復興の場合、どうしても遠隔地ということもあって希望者が少ないので、人事に引っ張られるというより、ある程度希望者が優先されているということがその要因なのかと思います。(だからこそ素晴らしいと個人的には思います)

 

ただ、なぜ市町村出向組がそういう扱いなのかは良く分からなかったですね。

上で官僚の派遣の仕組みについて異論を唱えておいてなんですが、県にもまだまだそういう考え(要は基礎自治体を下に見ている)があるのかもしれないというのは正直感じましたね。

 

官僚の場合は誰もが当然のように出向する

官僚の場合、ある意味宿命のような感じで、皆さんどこかしらに出向するケースも多いようなので、特に優秀だからみたいなのは無いと思います。

 

ただ、県に出向されていた官僚の皆さんはすべからく事務処理能力が高かったのは事実です。

(でも間違いなくいますよ、同じくらいのことが出来る生え抜きの若手・中堅職員は。だから若手を幹部にすべきというのが僕の主張なのですが)

 

まとめ

以上、「公務員の出向とは何か?」「出向先はどんなところなのか?」といった点について書いてきました。

 

普段と全く異なる組織風土に触れるのは、職員にとっても非常に貴重な機会ですし、そこでの意思決定プロセスなどを学ぶことで、能力アップに繋がる間違いなくいい制度だとは思うのですが、僕のいた県では、あくまで個人レベルでの能力向上に留まっており、組織として活かし切れていない感はありました

 

一つのキャリアとして、その人が順当に幹部候補生として養われていくところに活用される程度なのかなと。

 

例えば、出向から戻って来た職員と、3年目以内くらいの若手職員との勉強会・報告会みたいのをやれば、もう少し知恵や知識の共有化が図られる上に、刺激を受ける若手も多くて教育の機会にもなるのかなあというのは思ったりしました。

(出向から帰った際、僕も特にそういった提案をしていないので、偉そうなことは言えませんが・・・)

 

もしこの記事を、現在出向されている方とか、これから出向される方が読んでいるのであれば、ぜひ出向から戻った後の組織的な活用手法を検討されると良いのではないかなというのが出向経験者からの提言でございます。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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2018.08.08

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