こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は公務員試験の面接対策がテーマです。
県庁の試験の面接(2回)で計80%超の得点を取れた秘策を紹介します。
本記事の内容
- 面接得点詳細と実施した面接対策
- 面接秘策紹介!
- 秘策を試した読者さんの実績紹介
公務員試験における面接は配点も高く非常に重要です(特に地方公務員)。
2次以降は筆記の点数をリセットにし、面接だけでの勝負としている自治体も多くあります。
一方、面接の点数のつけ方はブラックボックスであるため、不安に思われる方も多いでしょう。
そんな悩みを解決します。
公務員試験の面接得点実績と、実施した面接対策
県庁の面接試験得点実績
まず、僕が県庁に合格した際の得点率は以下です。
- 筆記84%
- 論文68%
- 面接(1回目→討論)88.2%
- 面接(2回目)79.0%
以上、トータル得点で全体の2位(筆記だけの順位や面接だけの順位は教えてもらえず)でした。
なお、入庁後も民間出向・財政課勤務などの経歴を経ており、人事の考えもよく分かっていますので、以下については相応の信頼性があると捉えてもらっても良いかなと思います。
面接対策を始めたのは1次後、大学ではアピールできるようなことはしてません
なお、僕は県庁で1次試験を通るまで面接対策は何一つしていません。(民間も併願してませんし、国家は2次を辞退したので面接を受けたのは県庁だけです)
だからと言って、面接で語れるエピソードに自信があったとかも全くないです。
大学では授業にも出ず友達とウイニングイレブンばかりやっていましたし(笑)、サークルの役職はヒラですし、バイトは日雇いを適当に入れていたくらいですから、面接で特筆して語れるようなことは本当にありませんでした。
ただ、そこまで口下手というわけではなかったと思いますので、コミュニケーションに自信がない方は早めに対策をしたほうがいいかもしれません。
(→その分筆記対策を前倒しでスタートさせ、さっさと合格ラインにのせましょう)
普通に喋れるかなという方なら、面接は1次合格後に対策しても全然間に合うと思います。
僕が実施した具体的な面接対策
僕が具体的におこなった面接対策は、今回紹介する秘策も含めて以下の通りです。
- 面接本は1冊だけざっと読む(どちらかと言えば以下実践練習の合間に読む感じ)
- 予備校での模擬面接(5〜6回)
- 民間に内定をもらっていた友人との模擬面接(2〜3回)
- 今回紹介する秘策
要は、模擬面接と今回お伝えする秘策の両輪ですね。
これで受かりました。
また、以下動画でも上記の対策全体像を解説していますのでこちらもご覧になってみてください。
なお、予備校での模擬面接はかなり効果的ですが、以下留意点があるので独学派の方は別途読んでおいてください。
それでは、いよいよ秘策について紹介します。
【公務員面接秘策】これで差を付けられる!
ズバリ、アポを取って現場で話を聞きましょう!
秘策とはズバリ、現場で話を聞くことです。
誰もがおこなうオーソドックスな面接対策と言えば、
- 自己分析をする、自治体の施策を調べながら志望動機を練る、模擬面接をする、面接本を読む
あたりが挙げられます。
もちろんこの辺りの対策も必要ですが、普通と同じことをやっても大きな差はつきません。
重要なのは、他の受験生に比べ優位性を築けるかどうかです。
その際のネタとして、リアルな現場の話ほど説得力を持つものはありません。
現場に出向くのは少し面倒かもしれませんし、ちょっと勇気がいるかもしれませんが、アピール効果は抜群です。
そしてラッキーなことに、ほとんどの人がやりません。
おそらくこれを見てもやらない人が多数派でしょう。
なので、ぜひ高い点数を取りたい方はやってみてください。
以下で、僕が実践した具体的な流れ(討論と面接)を解説します。
【実践その1】討論対策として現場で話を聞く
まず、僕が討論対策として実施した「現場で話を聞く」ことについて解説します。
僕の県庁の討論試験は、1次合格通知とともにテーマが伝えられ、そのテーマについて是非を表明した上で職員と討論をするという形式でした。
与えられたテーマは「ゆとり教育」です。
僕はテーマが伝えられると、早速中学校の時に仲が良かった恩師にアポを取って意見を聞きに行きました。
ゆとり教育についてどう考えるのか?その理由は何か?など現場の意見を聞いたわけです。
恩師の意見に納得できる部分が多かったので、その意見を軸に据えつつ、ネットや本で論理を構築して試験に臨みました。
そして本番では、「現場ではこういう意見があるということを実際に聞いてきた」と自分の意見を強調する材料として存分にアピールしました。
結果はすでに書いた通りですが、88%の得点を獲得しました。
自分で言うのもなんですが、当然の結果だと思います。
ネットやら本に転がってる意見なんて誰でも言えますが、現場を踏まえた意見となると説得力が違います。
何よりも、わざわざ現場に行ったというその行動力が圧倒的なプラス加点要素に繋がったのでしょう。
行動力は情熱を伝える最強の手段です。
もし僕が面接官だったとしたら、現場に行ったというだけで合格ラインに乗せます。
仮に討論テーマが事前に公表されるところであれば、ぜひそのテーマに沿った現場に突撃しましょう。
僕の県とは違い、討論試験直前にテーマが伝えられる自治体のほうがむしろ多数派かなと思います。
その場合、現場で話は聞けませんが、現場的な視点、つまり、過去の実体験・経験に基づいた意見を出すことはとても大きな説得力を持ちます。
例えば、ある行政課題に対して何らかの提案を出していくような討論の際には、「人口減少・社会保障費増といったマクロ的な課題認識」と、「現場・実体験に基づくミクロ的な視点に基づく課題解決策」というバランスが非常に強力な武器になります。
得てして空想的な案ばかりが出やすい議論において(学生の場合特にこれがありがち)、地に足のついた光る部分を見せられます。
↓以下も参考に別途ご覧ください
【実践その2】面接対策として役所にアポを取って話を聞く
次に、通常の面接対策として実施した「現場で話を聞く」ことについて解説します。
こちらは討論と異なり、公務員試験を受ける方全員に共通して使えるネタです。
具体的には、県庁の企画課(総合政策課)に電話をし、施策を色々調べているが、分からないところがあるのでご教示願いたいとアポを取って訪問しました。
そして面接本番で、志望動機と絡めながら、さり気なくその話をアピールしたわけです。
予想通り、効果はバツグンでした(笑)
一人の面接官が「来て直接話聞いたの?」と非常に感心した様子を見せていたことが強く記憶に残っています。
→既に示した通りですが、得点も約80%を獲得しました。
↓秘策の具体的な流れは動画でも解説してますのでこちらもご覧ください。
なお、僕も県庁でそれなりの花形ポジション的なところを経験したから分かるのですが、人事から見ればこういった「行動力」を持つ受験生には間違いなく高評価を出します。
なぜなら、公務員の現場では、行動なき机上・書類上の空論が飛び交っているからです(笑)
人事は机上空論気質の方は通常あまり評価せず(=成果を生まないから)、自ら判断して積極的に行動できる人間を評価する傾向にあります。
もちろん、既存の公務員においても少ない資質(行動力)を受験生に求めるのは酷ですし、実際多くの受験生はHPとかを見ながらやりたいことを練ってくるケースが大半なのですが、だからこそ(行動することによる)違いが光るわけです。
目立たないで無難に受かりたいという方も中にはいるかもしれませんが、その場合、言ってる中身ではたいして差が出ないので、模擬面接を繰り返したことによる慣れ具合とか、それこそ外見とか第一印象とかそういうところの勝負になってしまいます。
どうしても受かりたいなら、使わない手はありません。
アポの取り方など
自分の興味がある課にアポを取れば大丈夫ですが、迷う場合には企画課がオススメです。
企画課は全体の施策をコントロールしていますし、課の気質的にも懐が深いところがあるので、引き受けてくれるケースが多いと思います。
もちろん、事前に総合計画(ネットで見れます)を見た上で、質問などを整理してから伺いましょう。
計画を見ること自体が面接の対策(志望動機や施策について質問されたりした時のネタ)になりますので、一石二鳥です。
服装はスーツで伺い、僕の場合は御礼の手紙も書きました。
これはメールでもいいかもしれませんが、礼儀としてすぐにお礼は出すようにしましょう。
なおアポの時期についてですが、面接対策は1次試験後でも大丈夫と書きましたが、それだとギリギリでうまくいかない可能性もあるため、年明けから試験までの間(1〜2月、3月前半(後半は異動でバタバタ)、5月(4月は異動でバタバタ)に伺っておけば間違いないでしょう。
もちろん断られる可能性もあります。
その場合でも、例えばA課に断られた後にB課に電話するのはアリです。
一方、そもそも受験生に対しては組織方針としてそういったアポを受け入れていない自治体があったりしますので、その場合は諦めましょう。
<2020年4月追記>2020.4月現在、コロナショックの中での訪問は実質的に不可能です。コロナが落ち着くまで様子を見るようにしてください。
ただし、役所に行かずとも現場に行ってやれることは色々あります。
例えば、自分がやりたい施策として都市計画がある場合、自治体が実施している都市計画の現場を見て(できれば他自治体と比べ先進的なものだと良い)、実際に自分で歩いてみながら住んでいるところとの違いを体感したり、現地の住民や商店に話を聞いたりといったことができます。
このように、実際に汗をかいた体験に基づいて語ることで、情熱・行動力も示せますし、説得力も机上のものとはまるで変わってきます。
秘策を実践して成果を出した読者さん
以下、この策を実践して成果を出してご報告してくれた読者さんですのでぜひ参考にしてみてください。
特に上の記事の方は、筆記30位代から一気に最終3位で某県庁に合格しています。
まとめ
- 県庁面接で80%以上の得点を獲得した筆者の主な面接対策は、「模擬面接」と「現場で話を聞くこと」
- 現場で話を聞く=情熱・行動力をアピールする方策として超有効。
以上です。
最後に、公務員試験に限らず勝者の共通点をお伝えします。
それは、「普通の逆を行く」「誰でもできる簡単なことを継続する」ということです。
例えば、勝つ投資家は、暴落している時に株を買い、皆が株を買い出した時に売り抜けます。(=普通の逆を行く)
イチローの凄まじさは、(もちろん才能もそうですが)誰よりもバットを振り続けたことにこそあります。(=誰でもできる簡単なことを継続する)
今回書いたことも、
普通の人はやらないこと(しかし、能力が高い人材を欲しい人事に対し大いなるアピール効果を持つこと)であり、勇気さえ出せば誰でもできる簡単なことです。
怖いかもしれませんが、その一歩こそが合格に近づきますよ。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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