こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、救急救命士のお給料がテーマです。
以下では、総務省の最新の統計資料(H29地方公務員給与実態調査)を元に、救急救命士の
|
を全てまとめました。
以下を見れば主要な給料データは全て分かるという形にしてあります!
【ポイント】救急救命士と消防士の給料の違い
以下では、「消防士」の給料データを記載しています。
(救急救命士に特化した公的な給料データというのは存在しません)
それじゃ救急救命士と消防士って全く同じなの?という話になると思いますが、その点について、こちらの記事(救急救命士になるには?日本最速クラスで国家試験に合格した現役救命士の方に聞きました!)にも登場していただいた現役救急救命士の空飯さんにお伺いしています。
まとめると、
|
よって、以下の給与(月収)・年収・生涯年収については、記載されている数字に対して月あたり5万円+α(出動手当+残業代・夜間勤務手当)を加算するようなイメージで見ていただければと思います。
救急救命士の給料
救急救命士の給料平均月額
298,487円(平均年齢38.2歳)
(総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査より。学歴計(高卒・短大卒・大卒の平均)の数字。以下同様)
ここに各種手当が加わったものが給与(月収)ですので、正直あんまり意味のない数字です。
救急救命士の年齢別給料月額(推計)
年齢別の給料を推計したものは以下です。
24~27歳 | 204,734円 |
28~31歳 | 229,831円 |
32~35歳 | 259,477円 |
36~39歳 | 294,502円 |
40~43歳 | 331,268円 |
44~47歳 | 358,056円 |
48~51歳 | 377,380円 |
52~55歳 | 392,588円 |
56~59歳 | 404,869円 |
※地方公務員給与実態調査では年齢別金額は不明であるため独自に推計した。以下同様。
救急救命士の給与(=月収)
救急救命士の給与平均月額
394,599円(平均年齢38.2歳)
いわゆる月収です。
毎月の手取りに直結してくるのはこの数字です。
(なお、手取りはざっくり80%くらい(40万なら32万円ほど)と考えておけばOKです)
先ほどの給料との差額96,112円が手当額ということになります。
手当のうち額の多いのは、
- 時間外勤務手当(残業代) 20,598円
- 地域手当 21,105円
- 夜勤手当・休日勤務手当計 15,918円
です。
と、ここまではあくまで消防士の金額です。
最初にも書いた通り、救急救命士の場合、この額に都市部なら出勤手当が5万円程度、さらに時間外手当や夜勤手当が加算されるということになります。
救急救命士の年齢別給与月額(推計)
年齢別の給与を推計したものは以下です。
24~27歳 | 276,309円 |
28~31歳 | 313,609円 |
32~35歳 | 352,312円 |
36~39歳 | 392,939円 |
40~43歳 | 432,912円 |
44~47歳 | 464,194円 |
48~51歳 | 487,812円 |
52~55歳 | 502,853円 |
56~59歳 | 514,380円 |
※こちらもあくまで消防士の推計額ですので、救急救命士の場合、都市部なら出勤手当が5万円程度、さらに時間外手当や夜勤手当が加算されていくということになります。
救急救命士のボーナス
救急救命士のボーナス平均年額
1,422,184円(平均年齢38.2歳)
※(給料(平均額298,487円)+地域手当(平均額21,105円)+扶養手当(0円と仮定))×4.45月(2018年の支給基準)で算出。なお、扶養手当を貰っている職員の場合、平均で4万円程度加算される。以下年齢別も同様。
救急救命士の年齢別ボーナス年額(推計)
年齢別のボーナス推計額は以下です。
24~27歳 | 1,004,983円 |
28~31歳 | 1,116,663円 |
32~35歳 | 1,248,591円 |
36~39歳 | 1,404,452円 |
40~43歳 | 1,568,058円 |
44~47歳 | 1,687,266円 |
48~51歳 | 1,773,259円 |
52~55歳 | 1,840,934円 |
56~59歳 | 1,895,583円 |
救急救命士の年収
救急救命士の平均年収
6,157,372円(平均年齢38.2歳)
※平均給与×12+ボーナス額で算出。以下の年齢別も同様。
こちらもあくまで消防士の平均年収です。
救急救命士の場合、都市部なら出勤手当が月あたり5万円程度、さらに時間外手当や夜勤手当が加算されていくということになります。(つまり、年収ベースで+60万円+α)
救急救命士の年齢別年収額(推計)
年齢別の年収推計額は以下です。
24~27歳 | 4,320,692円 |
28~31歳 | 4,879,966円 |
32~35歳 | 5,476,333円 |
36~39歳 | 6,119,716円 |
40~43歳 | 6,763,008円 |
44~47歳 | 7,257,592円 |
48~51歳 | 7,627,001円 |
52~55歳 | 7,875,171円 |
56~59歳 | 8,068,146円 |
こちらもあくまで消防士の年収推計です。
救急救命士の場合、都市部なら出勤手当が月あたり5万円程度、さらに時間外手当や夜勤手当が加算されていくということになります。(つまり、年収ベースで+60万円+α)
救急救命士の退職金
救急救命士の退職金額(定年退職の場合)
22,013,000円
依願退職する場合はもっと下がります。
ちなみに、32歳で県庁を辞めると120万円くらいです。(経験者談)
救急救命士の生涯年収
救急救命士(大卒)の生涯年収額
263,080,280円(給与収入241,067,280円、退職金22,013,000円)
※給与収入は、年齢別の推計平均年収を累積(22〜59歳)して算出。
こちらもあくまで消防士の生涯年収です。
救急救命士の場合、都市部なら出勤手当が月あたり5万円程度、さらに時間外手当や夜勤手当が加算されていくということになります。(つまり、30歳で救命士になった場合、+1800万円+α)
さらに出世のしやすさも加味すれば、2億8000万円は軽く超えてきそうですね。
生涯年収を行政職地方公務員や警察官などと比較
|
救急救命士を目指している方へ
現役消防士or専門学校生の場合
以下、日本最速クラス(勤務している消防本部では歴代最速)で救急救命士に合格された方(空飯さん)に実際にお会いして書いた国家試験対策の記事です。
空飯さんは、メルマガ上で教材や勉強方法の動画などの無料プレゼントをおこなっており(以下の記事内にメルマガリンクがあります)、勉強方法に悩んでいる方には非常にオススメです。
学生(や社会人)の場合
専門学校などに通って救急救命士の資格を取ってから自治体の消防士試験に合格するか、自治体の消防士試験に合格してから救急救命士を取得するかの二択です。
どちらにしても自治体の試験に受からなければなりませんので、試験対策として以下公務員試験対策や公務員予備校比較をした記事がオススメです。
また、社会人から消防士を目指す方の場合、以下の記事がおすすめです。
まとめ
- 救急救命士の給料月額 298,487円(平均年齢38.2歳)
- 救急救命士の給与月額 394,599円(平均年齢38.2歳)※都市部の場合、+5万円+αが想定
- 救急救命士のボーナス年額 1,422,184円(平均年齢38.2歳)
- 救急救命士の年収 6,157,372円(平均年齢38.2歳)※都市部の場合、+60万円+αが想定
- 救急救命士の退職金 22,013,000円(定年まで勤務した場合)
- 救急救命士の生涯年収額 263,080,280円(給与収入241,067,280円、退職金22,013,000円)※都市部の場合、+1800万円+αが想定
以上、救急救命士のお金に関するデータについてまとめてみました。
※他の職種も含め、公務員の給料事情について詳しく知りたい場合は以下の記事がオススメです。
現役救急救命士の方に実情を聞いていて思ったのは、救命士に求められるスキルなどを考えると、給料が安すぎるのではないかということですね。
消防士に手当を加算して対応するというよりは、抜本的に「救急救命士」という職を医療職として位置付けていいのではないかという感じがしました。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>消防士の記事まとめ(東京消防庁・市・町村など団体区分別の給料、試験日程・内容、離職率)はこちらです