公務員の転職・退職

公務員辞める人はめっちゃ少ない!3年以内離職率は民間の10分の1?

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員の離職率をテーマに書いていきます。

今回の記事で分かること

  • 公務員全体の離職率
  • 若手公務員(25歳未満)の離職率
  • 若手公務員離職率VS民間企業の3年以内離職率

イメージ通りかもしれませんが、公務員は民間に比べて圧倒的に辞める人が少なそうだというデータが見えてきました。




地方公務員全体の人数と希望退職者数について

公務員の離職率を算出するために、公務員全体の人数と、希望退職者の人数を見ていきます。

地方公務員全体の人数

総務省の「平成28年4月1日地方公務員給与実態調査」によると、地方公務員の一般行政職の人数は全国で84万315人です。(うち25歳未満の人数は7万1262人

 

うち希望退職者数

総務省の「平成28年度地方公務員の退職状況等調査」によると、同じく地方公務員の一般行政職のうち普通退職者(=定年退職以外の希望退職者)の数は6,459人です。(うち25歳未満の希望退職者は650人

 

地方公務員の離職率は?

地方公務員全体で見ると0.8%弱

地方公務員全体(一般行政職)の希望退職者の割合は、先に出した数字を活用すると、

6,459(普通退職者)/840,315(全体人数)=0.769%

ということで、かなり低い数字が出てきます。

 

25歳未満で見ても1%切る

以下で民間企業の3年以内離職率と比較をしたいので、25歳未満の希望退職者の割合も同様に出していきます。

 

650(普通退職者)/71,260(全体人数)=0.912%

全体に比べれば25歳未満のほうが若干退職率が高いですが、それでもかなり低い数字です。

 

民間企業の3年以内離職率VS公務員の3年以内離職率

民間企業の3年以内離職率は高卒4割、大卒3割

厚労省が出している「新規学卒者の離職状況」によると、平成26~28年の期間における民間企業の3年以内離職率は、

  • 高卒者が40.8%(1年以内19.5%、1~2年以内12%、2~3年以内9.3%)
  • 大卒者が32.2%(1年以内12.3%、1~2年以内10.6%、2~3年以内9.4%)

 

なお、企業規模が大きくなるほど離職率は下がる傾向にありますが、1,000人以上の企業に就職した大卒者の3年以内離職率は24.3%ですから、大企業でもかなり高い離職率だということが分かります。

 

民間の3年以内離職率は公務員の10倍以上!

既に算出した通り、公務員の25歳未満の退職率は0.912%です。

公務員の3年以内離職率の公式データはありませんが、単純にこの数字を3倍したとしすすると約2.7%という数字が出てきます。

 

民間の3年以内離職率=高卒40.8%、大卒32.2%(1000人以上企業の場合24.3%)と比べると、公務員の3年以内離職率はなんと1/10以下ということになります。

(若手に限らず、全年齢で公務員のほうが圧倒的に低い離職率であると想定されます)




公務員の離職率が低い理由は?

要は緩いからだと思います。

 

民間の場合、もちろんキャリアップのために辞めていく人もいるでしょうが、基本的にはドロップアウト組が多数を占めるのではないかと思われます。

あくまで想像ですが、やはりノルマのキツさや激務に耐えられない方が相当数いるということかなと考えます。

 

それは僕自身が民間(銀行)に出向していた時にも肌で感じたことです。

数字の厳しさなど、間違いなく公務員よりハードですし、ついていけず辞める人は多いだろうなと。

(定期的に退職者が公表されるのですが、その人数の多さに衝撃を受けたものです)

 

また、民間を辞めて県庁に入った方も結構多かったですが、理由としては「疲れた」「民間には向いていない」といった声が多数でした。

 

公務員の場合、「ノルマが無い」というのは精神衛生上で圧倒的に大きいです。

 

一方、公務員には飛び抜けた刺激(それこそ同期に比べて圧倒的に給与が上がるとか、めちゃくちゃデカい売上を作るとか)はありません。

とは言え、そういった刺激を求めて辞めるという人は少ないですから(そもそも公務員になっている時点でそういう人の割合は少ない)、離職者も少ないということになってきます。

 

「離職率が低くて安定の公務員になりたい人」or「それでも公務員から民間に転職したい人」たちへ

離職率低い公務員にぜひなりたい、転職したい!と思ったら

離職率の低さは魅力的、ぜひ公務員になりたいと思われる方向けに、公務員試験対策や公務員予備校についてまとめた記事はこちらです。

また、社会人から公務員を目指す方の場合、以下の記事は必読です。

 

離職率は低くても公務員から民間に転職したい!と思っている人へ

離職率が低いと書いてきましたが、それは別の業界に転職するのが難しいという思い込み(公務員は潰しが利かないという言葉もあったりします)が影響している部分も大きいと思います。

 

もし本気で公務員からの転職を考えている場合、公務員時代に比べて好条件(給与面も、時間のゆとりの面でも)の民間企業へ転職を成功させた元公務員たちにインタビューをした以下の記事を読んでみるのをオススメします。

 

内定までの流れや、彼らが使用したオススメの転職サイトなどについて解説しています。

 

おわりに

以上、公務員の離職率は民間企業に比べて圧倒的に低いということが見えたかなと思います。

 

安定していて居心地が良いから辞める必要がないという人も多いと思いますが、そもそも潰しが利かないと諦めている方もそれなりにいるでしょう。

 

これから公務員を目指す方であれば非常にポジティブなデータ、一方で公務員を辞めたいけどと思う人には若干ネガティブなデータかもしれません。

 

公務員を目指す場合はプラスに捉えていただいてよいと思いますが、辞めるかどうか悩んでいる場合、先ほど貼った転職に成功した公務員たちの記事や僕のようなブロガー的生き方を含め、いくらでもその先の道はあるということを認識いただければなと思います。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>他職種(警察・教員など)の離職率や、公務員の転職の実態に関する記事をまとめたものはこちらです。