こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は公務員試験の筆記試験対策がテーマです。
勉強をほぼ0からスタート(学部は法・経済以外、私立文系)し、国家1種(総合職)の1次上位合格、県庁に2位で合格することができた僕の経験を踏まえ、本質的な対策を書いていきます。
- 筆記突破のための大原則となる考え方
- 短期で合格を狙う場合には絶対必要なこと
- 併願についてどう対応すべきか
- 合格のための具体的勉強法
筆記突破のために最も重要な原則
他の選択肢を断ち、選んだものを徹底して繰り返せ
- どんな問題集を使うか?
- どの予備校に通うか?
勉強するに当たり、まずこういった点が気になってしまう方もいるかと思いますが、ここから入ると負けます。
これらは完全に枝葉の話であり、押さえておくべき幹の部分は別にあります。
幹とは何かと言うと、「合格するための考え方」です。
この考え方が無いままで勉強をスタートすると、今自分がやっていることが正しいのか分からなくなって途中で迷いますし、思った結果が出ない可能性が高いです。
考え方というと何か難しいものをイメージされるかもしれませんが、めちゃくちゃ簡単です。
公務員試験合格のための考え方は、
「他の選択肢を断ち、選んだものを徹底して繰り返す」
ということです。
この点をしっかりと腹に腑に落として理解してください。
少ないものに時間をかけたほうが早く上達する
他の選択肢を断って繰り返す理由は簡単です。
「選んだものが少ないほうが、そのことに時間をかけられる(=繰り返しの回数が増える)ので他の人よりも早く上達する」からです。
水泳と英語と絵画を一気にマスターしようとしている人と、水泳だけに的を絞った人が水泳で競争すれば後者が勝ちます。
人の能力なんて大した差がないんです。
要は、それにどれだけ時間をかけられるかがポイントになります。
公務員試験は対応すべき試験科目が多いです。
毎日それなりにまとまった時間を確保し、集中して勉強を続けていくことが必要です。
例えば・・・
地方上級試験や国家一般職試験は科目が非常に多く(教養+専門で30程度)、勉強時間の目安として1年で合計1500時間(1日当たり約4時間)という数字が挙げられたりします。
ただでさえやることが多いのだから、余計なことは出来るだけ排除すべきということになります。
余計なことの例
それでは、どんなことが余計なことかと言うと、例えば以下のようなことです。
- 色んな種類の問題集や参考書を買ってあれこれと勉強する
- たくさんのサイトから試験情報の収集をしている
- 筆記試験の前に面接対策に注力する
- 公務員と民間を併願する
- 国家公務員も、都庁も、地方上級も市役所も受ける
つまり、1つのことに集中出来ていないわけですね。
究極的に第一志望の合格確率を高めたいのであれば、
- 試験先は1つに絞る
- 参考書や問題集は全て同じシリーズで1種類に揃え、それのみを勉強する
- 情報収集先は1サイトに絞る
- 筆記合格までは筆記対策しかやらない(面接は無視)
といった対応をすることがベストです。
一見リスクが高いように見えるかもしれませんが、圧倒的な点数が取れるので受かります。
僕の場合であれば、県庁以外の選択肢は無いという覚悟を持ち、他を完全に捨てて取り組んだからこそ上位で受かることができたと確信しています。
(僕の場合国家公務員も受けてますが、1種・2種とも1次合格で2次辞退です。国用の対策は一切してませんし、試験慣れの意味合いで受けただけです)
短期合格を狙うならなおさら
特に、短期で合格を狙う場合、併願先ごとに対策を変えるとか、色んな種類の参考書を読むなどをやっていたら非効率極まりありません。
短期の場合はなおさら、やるべきことや受験先を絞りに絞って一気に集中して取り組むのが合格の秘訣となります。
とは言っても併願したい
実態としては併願合格者は多いのだが・・・
先ほど「余計なこと」の中に民間や他公務員を併願することを書きました。
突き詰めて考えれば余計なことには違いないのですが、さすがにそれは極端すぎるという意見もあると思います。
実際、県庁の同期も、国家公務員や民間企業などを併願して合格していた方が多かったのは事実です。
原則の考え方で言えば、絞ったほうが良い
一方、合格するための原則はやはり「他の選択肢を断ち、選んだものを徹底して繰り返す」ことです。
つまり、併願先は出来るだけ減らす方向に近づけることをオススメします。
例えば、
- 国家公務員一般職と県庁
- 都庁と県庁
- 民間企業と県庁
- 県庁と市役所
などです。
たくさん受ければ受けるほど、試験の配点がどう違うか調べたり、併願先が気になって集中力が散漫になったり、面接のために志望動機を考える必要があったりと、本来最も大切な勉強に集中する時間がどんどん失われることになります。
補足
ちなみに、国家公務員や地方上級が第一志望の場合、C日程(9月試験)の市役所も狙えます。
この場合、第一志望がダメだった後に対応すれば良いので、集中力という観点からも併願は全く問題ないと思います。
具体的な勉強方法
問題集を徹底して繰り返すだけ
次に、具体的な試験勉強法について書いていきます。
公務員試験で筆記に受かるためにやることは1つだけです。
ひたすら問題集を繰り返す。
これに尽きます。
参考書を読みまくっても正直時間の無駄です。
凄く深い理解をすることはできるかもしれませんが、ぶっちゃけ、合格してから公務員試験の内容が役立つことはほとんどありません。
とにかく徹底して問題集を繰り返すという最も効率的な試験対策です。
ちなみに僕の場合、特に配点の高い重要科目は4~5回繰り返しています。
=数的処理、憲法、民法、行政法、ミクロ・マクロ経済学
4~5回は正直多いですが、これらの科目は3回繰り返すのをオススメします(配点が高いだけでなく、他の科目でも被る部分が多いため)。
あとは、科目によって1回しかやらないものもあったり、2回やるものもあったりという感じですね。(その辺は配点により調整します)
予備校はラク
なお、予備校に行けば何も考えずに問題集が全部揃いますし、講義を受けて理解をしてから問題集を解くというサイクルが作れます。
問題集は何にするとか、参考書をどうするとか、勉強の進め方をどうするとか、余計なことを考える時間を全てカットできます。
お金を払う分、貴重な時間が短縮出来るということです。
僕も予備校に通ってますし、対策はできるだけシンプルにしたいという思いがあるため、僕は予備校派です。
↓予備校のまとめ記事は以下です。
独学の場合
独学の場合なら、問題集のシリーズを統一しましょう。
チョイスには時間がかかると思います。
というか、出来れば時間をかけてください。
(ここは予備校に比べて安く済まそうとする分仕方ないです)
書店に何日か入り浸って立ち読みをして、自分に合いそうなシリーズを見つけましょう。
事前に、身近な合格者(ネット上でもいいです)に何の問題集を使ったのか教えてもらい、ある程度目星をつけて行くのがいいと思います。
何がオススメというのは正直無いです。
自分がこれだと思うのが一番いいです。
→問題集の中身で結果は変わりません。この問題集いいな!と思って自分が集中して取り組めたかどうかにのみ結果は依存します。
僕なら問題集と解説がセットになっているものを選びますね。(代表的なものとして以下のようなもの)
参考書を買う場合は必要最低限に留め(どうしても問題集だけでは理解できない教科など)、種類は問題集の出版先と合わせたほうが良いです。
繰り返しますが、肝は問題集の繰り返しです。
おわりに
- まず押さえるべきは、合格のための考え方
- 合格のための考え方=他の選択肢を断って、少ないものを繰り返すこと
- 断つものの例としては、併願先・(自分が絞ったもの以外の)問題集や参考書・ネットの情報収集先など
- 合格するための具体的な勉強法は、問題集の繰り返しに尽きる
とにかく今回腑に落としてもらいたいのは考え方です。
何度も書きますが、「他の選択肢を断ち、絞ったものを徹底して繰り返す」
これを徹底しましょう!
これさえしっかり理解しておけば、その他の余計な情報収集をしたり、色々な参考書を買おうか迷ったりということが無くなります。
こうしたことは正直ただの時間の無駄です。
筆記合格のために必要なものは、問題集を繰り返し解いた時間以外にありません。
この原則通りに対応できれば、教養試験で有利な国立大の方とか、大学の学部で経済や法律などを勉強したという方なら、かなり短い時間で合格することも可能となりますよ。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
公務員試験対策(筆記・面接・豆知識など)をまとめた記事はこちらです!