公務員の初任給・給料ランキングなど

公務員の給料は低いのか?25歳で年収350万、40歳ちょっとで650万円くらいが平均だ

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、「公務員の給料は本当に低いのか?という点をテーマに取り上げます。

 

公務員の給料に対するイメージは人により様々だと思いますが、特に若い人の中には、公務員は安定はしている分、給料が低いのでは?と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 

以下では、給料の決まり方や国家公務員・地方公務員の平均年収、また、若い頃は給料をどれくらい貰えるのかというモデルケース、地方公務員の年収ワーストランキングについても取り上げていきます。




公務員の給料はどうやって決められるのか?

国の人事院という機関が毎年改定、地方も概ね追随

国の人事院という機関が毎年8月に「人事院勧告」というものを出します

 

ここで、毎月の給与やボーナスなどが決まっていきます

 

そこまで大幅な改定は無いことが多いですが、ボーナスが0.1月分増減したり、給与が数百円増減したりというのは頻繁にあります。

 

そして、国の勧告に地方が準じる形を取って、地方の給与も決まっていきます

地方が従う義務はありませんので、例えば国はボーナス4ヶ月と言っている時にある自治体で4.5ヶ月出すことも可能です。

 

ただ、概ねそんなに乖離はしないのが実態です。

 

民間(50人以上の企業)の平均を取る

この人事院勧告というのは、50人以上の企業の平均給与やボーナスをベースにおこなわれます

 

毎年調査をおこない、民間の給与の動向を把握し、調査集計後8月に公務員の給与が決まるという流れになっているわけです。

 

大企業より低く、中小に比べれば高いケースが多い

こういった算出方法をしているため、1000人以上社員がいるような大企業の平均よりは低くなる傾向にありますし、一方で、従業員数10名とか20名の中小企業に比べれば高くなる傾向にあります。




国と地方の平均年収を算出

国家公務員の平均年収は約675万円

まず、一般行政職の国家公務員給与(月収)と年収を見て行きます。

 

国家公務員の月収 41万1350円

国家公務員のボーナス 約165万円

国家公務員の年収 675万9000円

いずれも年齢43.6歳時

(平成29年人事院勧告より。ボーナスは、人事院の国家公務員給与等実態調査結果から推計)

 

地方公務員全体の平均年収は約645万円

次に、一般行政職の地方公務員(都道府県・市町村など全団体)の月収と年収です。

 

地方公務員の月収 40万7147円

地方公務員のボーナス 156万2823円

地方公務員の年収 644万8587円

いずれも年齢42.3歳時

(総務省 平成28年地方公務員給与実態調査より算出)

 

若い時は当然もっと低い→20代中盤で350万行かない

上の2つとも、年齢が42歳とか43歳とかあったと思いますが、あくまでその年の方が貰える平均年収です。

 

もちろん若い頃にはこんなに貰えません

 

いくつかモデル給与を抜粋してみます。

 

まず国家公務員です。

「国家公務員の給与(平成29年版)」(内閣官房内閣人事局)(https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/pdf/h29_kyuyo.pdf)より抜粋

 

次に地方公務員(群馬県庁と長野県庁)です。

「職員の給与等に関する報告及び勧告の概要(平成29年)」(群馬県人事委員会)(http://www.pref.gunma.jp/contents/100035223.pdf)より抜粋

 

「職員の給与等に関する報告及び勧告の概要(平成29年)」(長野県人事委員会)(https://www.pref.nagano.lg.jp/jinjii/kensei/soshiki/soshiki/kencho/jin/kyuyo/documents/29gaiyou.pdf)より抜粋

 

20代中盤なら350万円行かないくらいですね。

30歳で500万円くらい貰えます。(僕もそれくらいでした)




地方公務員の年収ワーストランキング

団体ごとに年収ワーストランキングを算出

今回は、公務員の給料が低いのかというテーマなので、以下のとおり、団体ごとに地方公務員の年収ワーストランキングを算出してみました。

 

都道府県年収ワースト3(平成29年)

1位 沖縄県 575万1696円(ボーナス136万2000円)

平均年齢40.8歳

2位 鳥取県 604万152円(ボーナス138万1200円)

平均年齢43.8歳

3位 青森県 604万1416円(ボーナス140万3800円)

平均年齢43.2歳

 

指定都市年収ワースト3(平成29年)

1位 札幌市 600万9400円(ボーナス143万7400円)

平均年齢38.0歳

2位 新潟市 628万8776円(ボーナス154万4600円)

平均年齢41.7歳

3位 浜松市 633万6712円(ボーナス158万5000円)

平均年齢42.3歳

 

市年収ワースト3(平成29年)

1位 高知県室戸市 507万2532円(ボーナス124万4100円)

平均年齢38.0歳

2位 青森県黒石市 512万404円(ボーナス128万4100円)

平均年齢41.5歳

3位 石川県珠洲市 514万4704円(ボーナス131万2600円)

平均年齢38.8歳

 

町村ワースト3(平成29年)

1位 東京都青ヶ島村 399万296円(ボーナス57万200円)

平均年齢45.8歳

2位 沖縄県多良間村 416万4644円(ボーナス65万7500円)

平均年齢49.3歳

3位 大分県姫島村 424万1448円(ボーナス104万9100円)

平均年齢43.2歳

 

総務省ホームページ「ラスパイレス指数及び平均年齢・平均給与月額等」「期末・勤勉手当の支給状況」より算出)

 

年収が低いところも周りと比較すれば・・・?

人事院が50人以上の企業の給与平均と並ぶように給与やボーナスを設定していて、地方もこれに概ねならっているというのはすでに触れたとおりです。

 

そうなると、ワーストランキングで挙げたようなところであっても、周りの地元企業と比べれば同等か、むしろ高いという可能性も十分あります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

僕は県庁時代、若いうちは低いが、年齢を取るに従ってかなり貰えるようになるという認識でいました。

 

実際県から銀行に出向していた時に、同じ年で順当に出世している人たちは、僕より百数十万円以上は高い給料を貰っていました。

一方、長いスパンで考えた場合、銀行は出世競争が激しく、給料が伸びない人は伸びないですし、定年も基本的には55歳でした。

 

55歳から60歳までに安定して稼げる公務員は、給料的に強いんだと銀行の上司も言っていましたね。

 

もちろん、人口減による経済成長低下が予測される中で、民間ベースで給与が算出されている公務員もその煽りを受ける可能性が高いですが、現時点ではまだ上記のような見方が通用すると思います。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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