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公務員ランナー川内優輝選手の職場は?県庁の中で最も楽勝な仕事?

こんにちは、シュンです!

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先日のボストンマラソン でめでたく瀬古利彦さん以来31年ぶりの優勝を果たした川内優輝選手ですが、彼は現役の埼玉県庁職員でもあります。

関連記事最強の公務員!ボストンマラソンを制した埼玉県庁川内選手について

 

今回は、彼の県庁における仕事をテーマに記事を書いていきます。

元県庁職員という観点からその仕事内容について分析していきますね。




埼玉県庁に所属する川内優輝選手について

現役の埼玉県庁職員

川内優輝選手(31歳)は、学習院大学法学部を卒業後、埼玉県庁に一般行政職員として入庁し、現在も県庁職員として働いています。

 

埼玉県の人口は約730万人(2018年3月)で全都道府県中第5位です。

 

県庁所在地のさいたま市に120万人の人口がおり、また同市は政令指定都市であるため、県と同等の権限を持っています。

つまり、彼が勤務する埼玉県庁は、さいたま市を除く610万人に関連する行政を受け持つ巨大県庁です。

 

地方上級試験に合格している

県庁職員になるためにはいわゆる地方上級試験(大卒者が受ける都道府県庁試験の総称)に合格しなければなりません。

 

もちろん川内選手も同試験に合格しています。

 

そもそも彼は学習院大学の法学部卒(ベネッセ偏差値68)であり、学歴上は非常に優秀です。

公務員試験は法学部と相性が良い(法学科目が多い)ですから、おそらく大学でも真面目に学問に励んでいたであろう川内選手にとって、試験に合格する素地は十分に整っていたものと思います。

 

ちなみに、学習院大法学部に受かるには3教科(国英社)を勉強すれば良いですが、地方上級試験に受かるには教養試験(センター試験でやるような科目)と専門試験(法律とか経済など)で約30教科の勉強が必要です(笑)

→もちろん科目ごとに配点の差が大きいですが。

 

仮に僕がどこかの超難関私大文系学部か地方上級試験のどちらを受けるか選べと言われれば、即時に前者を取ります。

 

僕は大学の学部が法学部や経済学部でなく、0からのスタートだったということもありますが、それくらい結構大変な試験です。

 

埼玉県庁と川内選手の年収データ

総務省が出している最新のデータ(給与・定員等の調査結果)によれば、

給与(月収)平均額は421,903円で全都道府県中13位

ボーナス平均額(年額)は1,660,800円で全都道府県中14位

年収平均額は6,723,636円です。

※平均年齢42.9歳。一般行政職のデータ。

 

なお、あくまでこれは埼玉県の行政職員全体の平均です。

川内選手は31歳であり、全都道府県庁の30歳の平均年収は約474万円(総務省:平成28年地方公務員給与実態調査より推計)ですので、川内選手の年収は470〜500万の間くらいじゃないかと推測します。

関連記事地方公務員の年収は30歳でどれくらい?




川内選手の勤務先について

県立久喜高校の定時制に事務職員として勤務

川内選手は県立久喜高校の定時制に事務職員として勤務しています。

 

県庁職員の仕事は幅広く、一般の方がイメージするような、県庁所在地にある本庁にて事務仕事をしている方以外にも、川内選手のように高校の事務職員、その他、児童相談所、保健所、土木事務所、県税事務所など、その勤務先は多岐(本庁以外は出先機関と呼ばれます)にわたります。

 

県職員である以上、全ての出先機関が異動候補先です。

 

川内選手の1カ所目の配属先は春日部高校の定時制であり、2カ所続けて高校事務の仕事をしていることになります。

 

異動先の部署が多種多様であり、また川内選手は若手であるということを考えれば、これは正直な話かなりイレギュラーな扱いと言えます。(後ろで詳しく書いていきます)

 

県立久喜高校の偏差値

県立久喜高校(普通科)については、埼玉県内の高校偏差値は54(家庭教師のトライより)ということで中堅くらいですかね。

 

特に超有名人の卒業生がいるわけでも無さそうで、勝手な僕のイメージですが、比較的地味目な高校かなと思われます。

 

高校事務は出世コースではないし仕事も楽

正直なところ、高校事務の仕事は県庁の仕事の中でも最も楽な仕事の部類です。

 

僕の同期の友人(高卒枠)が、一番最初の配属で高校事務の仕事をやっていたのですが、当時、暇で仕方がないと嘆いていました(笑)

また、上司である事務長(これも県職員)はホント何もやってないとぶっちゃけてましたね。

 

実際、彼は優秀だったのでその後本庁に行き、今後も本庁を多く回っていくと思いますが、高校事務=閑職であるというのは県職員の中の共通認識でした。

例えば、病んでしまった人が配属されたり、仕事に慣れていない新人が配属されたり、あとは育休明けで子育てに力を入れたい職員が配属されるというのが多かったように思います。

 

無論出世コースではなく、僕がいた県庁で言えば、部長クラスの中で高校事務を経験したというのはおそらく0だったのではないかと想定されます。




なぜ川内選手は高校事務なのか?

単純に、ランナーとして頑張ってほしいから

見出し通り、そういことだと思います。

人事上、埼玉県庁の配慮があるのは明らかです。

本人も、午前中は練習に集中でき、午後から勤務するという定時制勤務を希望しているようです。

 

31歳でまだ2ヶ所目で、かつ両方の配属が高校事務なんて普通はあり得ないです。

→基本は3年〜4年で異動なので、同期はほぼ全員が3ヶ所目(人によっては4ヶ所目)のはずですし、僕が行っていた県庁であれば、31歳なら皆が1度は本庁を経験していました。

 

彼のスポーツ脳はとんでもなく高い優秀さを誇る(それこそ日本トップクラス)のは間違いないですし、相当真面目そうなので、公務員のつまらないルーチンワーク(笑)もきっちり楽勝でこなすと思います。

高校事務ならなおさら、楽勝すぎて相当暇でしょう。

 

また、僕が出先機関(保健所)にいた時を振り返ると、取ろうと思えば有給を20日全部取ることは不可能でなかったですから(実際はそこまで取りませんでしたが)、おそらく川内選手も有給はしっかり使ってるんじゃなかろうかと思われます。

 

僕個人の見解

純粋に川内選手のことは応援していますし、埼玉県のこの姿勢も素晴らしいと思います。

 

また、埼玉県庁としてはかなりのアピール効果があるし、今は練習が大変でなかなかそうもいかないでしょうが、今後おそらく色んなイベントにゲストとして協力してもらいやすく、むしろ非常に戦略的な話だと思います。

 

将来はどうなる?

問題は将来ですね。

 

さすがに35歳を過ぎると世界で戦うのは難しくなってきますから、その時に埼玉県は通常の職員と同様の人事の扱いをするのかどうか。

 

おそらくその頃になっても全国各地のマラソンにゲストランナーとして招待されるでしょうし(むしろ今より多くなる)、うまくやれば県のPRとも絡めることも出来るでしょうから、難しいところですね。

でも、さすがに定年まで高校事務というのは無いでしょうし(笑)

 

ただ、はっきり言って、僕が川内選手の立場ならさっさと辞めて、講演とか出版とかCM出演とかの日々を送りますね(笑)

もうそれで余裕で食っていけるレベルだと思います。

 

おわりに

ということで、彼の仕事はおそらく楽ですが、それも世界レベルのランナーを応援するためということですね。

 

ところで、川内選手は日本代表を引退したと言っていますが、東京五輪はやっぱ出ないんですかね。

東京五輪が今回のボストンのような最悪な天気になれば、メダルも見えてくるとは思うんですが。

 

どちらにしても、今後の川内選手のますますの活躍に期待です。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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