こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
これから公務員試験を受けようと思っている方の中には、「どの試験にどの大学出身者が多く受かっているのか?」とか、「各試験の難易度は大学で言えばどこに入るくらいのレベルなのか?」といったことを気にされている方もいるのではないでしょうか。
僕も当時はそういうのが好きで調べたりしていました(笑)
ということで今回は、公務員試験の難易度と大学の関係性などについて書いていきます。
まず、今回のテーマを調べる方に対して僕から一言
学歴なんて一切関係無いです
今回のテーマを単なる興味程度で調べるのであれば全然構わないのですが、ネガティブな意味合いで調べる方も結構いるのではないかと思います。
この試験はこれくらいのレベルだから無理だろうとか、うちの大学から誰も受かってる人はいないから無理だとか。
これは最初から諦める理由を探しているだけです。
入り口がそれでは絶対に受かりません。
まず強く言っておきたいのは、公務員に合格する上で大学の偏差値など全く関係無いということです。
ここでこの例えを出すのが適切か分かりませんが、厚生労働省の元事務次官である村木厚子さんは地方国立大学である高知大学出身です。
厚労省の幹部には東大・京大などがうじゃうじゃいる中で、官僚試験に合格しただけでなく、トップにまで上り詰めたという事実は重く受け止めていいと思います。
公務員試験なんて、所詮暗記の試験です。
受かるかどうかは、あなたが集中して本気で頑張れるかどうかだけにかかっています。
僕も、大学の学部が特殊だったため、公務員試験(専門試験)対策はまさに0から勉強をスタートしています。
また、大学受験の時に国立を受けたわけでもありませんし、高校の授業は徹底的にサボっていました(笑)から、教養試験も大半の科目をほぼ0から勉強し直しています。
それでも、国家1種(総合職)の1次は合格最低点より大幅に高い点を取って突破、県庁もほぼトップ(全体2位でしたが、筆記は1位だったと勝手に思っています)で受かっています。
そんな僕だから自信を持って言えるのは、きちんと戦略を立て、集中して勉強しさえすれば、間違いなく突破できる試験であるということです。
ですから、偏差値を気に病む暇があれば、自分が公務員になって何をやりたいのか、それをやれるのはどこなのか?という点を徹底的に考え抜きましょう。
そこがスタート地点です。
公務員試験の難易度について
専門試験の有無により圧倒的に難易度が変わる
いきなり熱く語ってしまいましたが(笑)、それでは本題の公務員試験の難易度について書いていきます。
難易度について考える際に絶対に押さえておきたい点があります。
それは、
専門試験が有るところと無いところでは、比べようの無いくらい難易度の差がある
ということです。
具体的にいうと、「国家総合職及び一般職、地方上級、専門試験がある市役所」と「教養試験だけの市役所」の筆記試験の難易度は天と地ほどの差があります。
もちろん、「国家総合職」と「国家一般職、地方上級」の間にも大きな難易度差はあるのですが、国家一般職や地方上級を目指して勉強している人が国家総合職に合格することはあり得ます。(→どちらとも「教養試験」+「専門試験」の組み合わせの試験であるため)
一方で、市町村を目指して教養試験しか勉強していない人が、国家総合・国家一般・地方上級の1次を突破することは100%ありません。
教養試験は国社数理英の問題なのに対して、専門試験は憲法・民法・経済原論など、全て大学で学ぶ内容です。
もの凄く高度な内容だとは言いませんが、学んでいなければ思い出すことすらできません。
その上専門試験の科目数は15科目くらいあります。(もちろん、配点の軽重はあります)
教養試験と専門試験の両方が課せられる試験の場合、教養6割・専門7割が合格ラインだと言われており、運では絶対に受かりません。
繰り返しになりますが、筆記の難易度については、専門試験があるところと無いところでは、全く比較にならない差があるということを認識しておいてください。
これから志望先を決めていく場合、この点は押さえておく必要があります。
大学受験と比較するとどっちが大変?
僕は大学受験の1000倍勉強した!
はい、めっちゃ大げさですね(笑)
実際のところ、総勉強時間で言えば大学受験の2〜3倍程度だと思います。
ただ体感覚としては、それくらいやり込んだ印象があります。
量もそうですが、質の面でもそれくらい集中し、気合いを入れて勉強していたというのは間違いありません。
もちろん大学に入る時もそれなりに頑張りましたが、私立文系でしたので所詮3教科です。
国語はほとんど勉強してませんし、世界史は暗記しただけ、英語は若干力を入れましたが、でもそんなとこです。
それが、公務員試験(地方上級試験)では教養と専門合わせて一気に30科目とかになるわけです。
しかも大学の学部は専門試験の科目に全く関係が無いから、とにかく0からやるしかない。
その上、当時は県庁に合格することが人生において最も重要なことだと思い込んじゃってるわけです。
そりゃ気合い入れて勉強するしかなかったです。
そんなわけで、僕にとっては大学受験とは比べようが無いほど大変でした。
僕と同じような状況の方(高校の勉強内容はほとんど忘れている上に、私大専願だった。学部も公務員試験と全く関係無いが、専門試験のある職種を目指している)だとすれば、僕と同様に大学受験より断然大変だと思います。
大変ですが、やりがいはあります。
妻(=教養のみ市役所)は大学受験より勉強してない
一方、教養試験のみの市役所に合格した妻は、民間のSPI対策くらいしか勉強をやっていません。
妻は大学が同じ私立文系なのですが、難関国立大にも合格してますから、おそらくよっぽど大学受験の方が大変だったと思われます。
このように、筆記試験については、専門試験ありのところと無しのところでこれだけの差があるということです。
もちろん、教養試験だけだから何も勉強しなくていいとは全く言えません。(妻は非常に記憶力がいいので、おそらく大学受験の内容をかなり覚えていたものと思います)
教養科目の1つである数的処理は高校までに勉強したことと毛色が違いますし、他科目も普通なら忘れているでしょうから、しっかりした対応が必要です。
それでも、専門試験があるところを受ける場合に比べれば、かなり勉強のボリュームが下がることは間違いありません。
勉強スタイル(予備校・独学)はどうする?
ここまでの筆記難易度の話を踏まえて勉強方法について考えてみると、
- 専門試験があるところは予備校に通う必要性が高くなる(実際、県庁の同期での独学派は少数でした)
- 教養試験のみのところであれば、予備校も独学もチョイスし得る
といったことが一般論として導けます。
一方、問題は面接試験の存在です。
市役所は面接重視ということを書きましたが、いくら筆記を突破できても面接で落ちたらどうしようもありません。
また、これは地方上級もそうなのですが、筆記に比べて圧倒的に面接の配点を高く設定している自治体が非常に多いです。
(国家公務員試験の場合、面接の配点はあまり高くないのですが、試験合格後に結局各官庁で採用面接(官庁訪問)を受けるため、面接は避けられません)
そして、面接対策では模擬面接をたくさんやって慣れるかどうかというのが非常に大きなポイントになってきます。
予備校の場合、基本的にコース生でないと模擬面接を受けられない(なお、コース生は模擬面接無制限というところが多いです)ため、筆記対策だけでなく、面接対策もトータルで考えた上で、予備校にするのか独学にするのかを判断する必要があります。
なお、僕自身は予備校に通って筆記・面接対策をガッツリやったからこそ県庁に上位合格できたと思っていますので、断然予備校派です。
何でもそうなのですが、環境を変えて、合格の筋道を詳しく知っているプロに習うのが成果を出す一番の近道です。
コストは市役所なら10万円代後半、地方上級なら30万円程度が相場ですが、公務員になれば初年のボーナス(60〜70万円程度)で余裕で元が取れます。
こうした長期の視点も踏まえて決める必要があると言えます。
まとめ
- 公務員試験は所詮暗記。しっかり勉強すれば誰でも受かる
- そのため、偏差値がどうこうではなく「どの組織でどういったことをやりたいのか」を優先して志望先を決めるべし
- 試験の難易度としては、専門試験があるかないかでまるっきり変わってくる
- 地方上級など専門試験があるところを受ける場合は十分な勉強が必要⇄教養試験だけの市役所であれば筆記対策のボリュームは少なくて済む
- これはあくまで筆記試験の難易度の話であり、昨今はどの試験でも面接試験の重要性が増している
- その際、筆記が教養試験だけだから独学で大丈夫だという考えだと、面接対策不足によって足元をすくわれる可能性も高い
- 予備校か独学かというのは、面接対策もトータルで見て検討をすべき
以上です。
繰り返しになりますが、偏差値がなんだろうと、本気で集中して勉強すれば絶対合格できます。
確かに簡単ではないかもしれませんが、本当に公務員になりたいのであればぜひともチャレンジしてもらえればと思います。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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