公務員試験の勉強方法

【公務員試験】独学を選ぶ際の重大なリスクとは?【面接対策の重要性】

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員試験の突破を目指す方向けに、独学の是非について解説します。

お金がないから独学を選ぼうと思っているんだけどどうなんだろう?

やっぱり予備校のほうが受かりやすいの?

こういった疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 公務員試験で独学を選択する際の重大なリスク【面接超重視傾向】
  • 独学の場合の面接対策は?面接対策だけを予備校で受けるのは可能?

なお僕自身は県庁に2位で合格しています。(他、国家総合職の1次試験に上位合格、大手予備校模試で関東2位)

この辺りが記事の信頼性の担保になるかなと思います。




公務員試験で独学をチョイスする際の重大なリスク

公務員試験は筆記試験だけではない

公務員試験は独学でも受かるかと聞かれれば、その答えはもちろんイエスです。

 

僕の県庁の同期にも独学派はいましたし、中核市に合格した妻は独学です。

また、国家総合職だって独学で受かる人はいます。

 

結局のところ、公務員試験は暗記でどうにかなる試験です。

戦略をきちんと立てて実践すれば合格できます。(→問題集を絞ってあれもこれもと手を出さない、配点に応じどの科目の問題集を何回繰り返すか検討するなど)

シュン
シュン
とは言っても、例えば僕の県庁の同期は圧倒的に予備校派多数だったという点は補足しておきます。僕も予備校に通ってます。

 

ただ、暗記でどうにかなるのはあくまで筆記試験の話です。

公務員試験は面接があり、しかもかなり重視されるということを忘れてはなりません。

 

筆記を突破しても、面接で半分以上落ちる?

試験職種にもよりますが、公務員試験の場合、まず筆記試験で多くの人数が落とされます。

 

例えば地方上級試験の例で言えば、

100人の最終合格者を出すところで1000人の受験生がいた場合、800人くらいが筆記で落とされます。

よって筆記対策がめちゃくちゃ重要なのは言うまでもありません。

 

問題は、頑張って残り200人に残ったとしても2次以降でその半分が落とされるということです。(地方上級は2次以降の倍率が2倍以上のケースが多いです)

 

しかも、面接の配点は筆記の2倍以上というところがザラです。

→僕が受けた県庁は2.5倍弱の配点でした。配点を公開しているところは概ね面接の点数が圧倒的に高く、公開していないところも同様の傾向でしょう。

 

そのため、筆記と面接の総合得点で判断されるとは言っても、面接がダメなら容赦なく落とせる仕組みなわけです。

それどころか、リセット方式といって、1次の得点は無視されるところすらあります。

 

また、ここまでは地方上級の例ですが、市役所はさらに面接重視の傾向が強いです。

警察官の場合は、むしろ1次試験以上に面接で落とします(そのため筆記突破は容易だったりします)。

シュン
シュン
受験生側からすれば、勉強頑張った人優先してくれよーという気持ちだと思いますが、採用側からすれば、いくら点数が高くても対人能力が低そうなら採らないというのは非常に合理的な話です。

 

一方、国家公務員の場合は少し毛色が違います。

例えば国家総合職試験の面接配点は3/15(筆記が12)、国家一般職試験での面接配点は2/9(筆記が7)と、地方に比べて筆記重視傾向が強いです。

 

ただ、国家公務員は試験に合格後、官庁訪問(=採用面接)で内定を勝ち取る必要があります。

 

直近で言えば、

国家総合職(大卒・行政):約770名合格のうち採用約220名

国家一般職(大卒・行政):約5100名合格のうち採用約2200名

ということで、もちろん辞退者も多く含まれていますが、やはり面接は重要だということが分かります。

(ただ、官庁訪問時には試験の合格順位も影響するので、地方に比べるとやはり筆記優位の部分はあります)

 

独学だと面接対策において大きく不利になる可能性がある

こうした面接重視の傾向について、公務員予備校は当然のごとく把握しています。

そのため予備校では、面接対策の一つの肝でもある模擬面接(=実践的な面接練習)が無制限というところも多いです。

 

この点に関して言えば、独学が不利であることは否めません。

 

もちろん、予備校に通ったから面接を絶対に突破できるとまでは言えませんが、

仮にある同一人物について、「あまり実践練習をせず、面接本を読み込むだけで面接に臨む場合」と「予備校で模擬面接を繰り返して面接に臨む場合」の比較ができるとすれば、面接の点数が高いのは100%後者になると断言します。

 

僕自身も予備校の模擬面接を5〜6回受けましたが、この練習が合格において非常に重要な役割を果たました。(ちなみに県庁の面接(計2回)の得点率は80%と高得点を確保しています)

 

予備校の場合、模擬面接を無制限で行えるだけでなく、アドバイスを試験対策のプロの目線で見てもらえるというのが大きいです。

 

独学の場合の面接対策は?面接講座だけ予備校で受けられないの?

民間併願やジョブカフェなどが王道

もちろん独学でも、自力で面接対策をして最終合格する人もいます。

独学の方の面接対策としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 民間を併願する
  • ジョブカフェや学校の就職課などで模擬面接を行う
  • 友達と模擬面接を行う

 

民間併願

民間のそれなりの企業の面接であれば、公務員の面接よりもずっとレベルが高いことが多いためトレーニングとしては非常に効果的です。

一方で、その分企業研究などに時間を取られるため、諸刃の剣的な部分は否めません。

 

また、当たり前ですがただ民間を受けただけでは意味がなく、きちんと面接後の反省を自分でおこない、能力UPに繋げる必要があります。

 

また、難関企業に突破した友人に面接相手になってもらうのも効果的ですね。(僕も予備校の模擬面接に加え、メガバンクやJR・NTTに内定した友人たちに頼んでやってもらいました)

 

ジョブカフェ

また、ジョブカフェ(ハローワークにあります)は、無料で面接カードの添削や面接練習を行ってもらえるのでおすすめです。

ただ、公務員試験の専門家ではありませんし、担当者によって結構当たり外れが大きいというのがデメリットですね。

 

面接だけ予備校で対応できないのか?

予備校には単科講座という仕組みがあります。

例えば筆記なら数的処理だけとか、重点的に対応したい科目だけを受けることもできます。

 

一方、面接に関しては単科講座があまり充実していません。

 

例えばLECTAC大栄クレアールの場合、コース生(筆記・面接対策トータルで学ぶコース)でなければ模擬面接・模擬討論を受けることはできません

LECの場合、面接対策の座学講義は単科講座として受講できます。

またLECに問い合わせたところ、関西の校舎によっては単科で模擬面接を対応するところもあるとのこと(校舎に要問い合わせ)。

 

公務員【資格の大原】の場合だと、「オンライン個別面接」という単科講座があり、スカイプで面接指導を受けられます。(費用は10万円)

しかし、リアルの場で模擬面接を受けることはできません。

 

このように、予備校側も面接が肝だからと分かっているからこそ、ある意味ビジネスとして単科では軽々と模擬面接を受けないということですね。

 

この点をしっかり押さえずに、1次突破したら予備校で申し込もうみたいな考えでいると墓穴を掘る可能性がありますので要注意です。

 

予備校の費用に関する考え方

そんなわけで、面接の重要性と模擬面接の効果を踏まえれば、通えるなら予備校に通ったほうが優位性は高まると言えます。

 

そんなの分かってるわ!問題は費用だよという声が上がりそうですので、その点について補足します。

 

目指す職種ごとの予備校費用は、以下の記事で細かくまとめていますが、ざっくり言えば地方上級で30万円が相場、市役所や警察官では20万円いかないくらいが相場といった感じです。

 

お金が足らなければ、当然借りるか稼ぐかということになります。

 

まず、借りることについて言えば、公務員に合格すると1年目のボーナスで60〜70万はもらえますので簡単に返せます。

受かったらこれだけ稼げるから、絶対受かって初年に返すと約束をして親族に借りるというのが最も妥当でしょう。(後もなくなるので、合格確率は間違いなく高まります)

 

次に稼ぐという方法ですが、学生であればバイトを頑張るのが一番だと思いますが、ある程度ラクに大きく稼げる王道としては以下3つがあります。

  • メルカリやヤフオクで物を全部売る
  • 治験に参加する
  • 自己アフィリエイトをやる

 

メルカリ・ヤフオクは言わずもがな。

これは何より余計な物がなくなるので、これから勉強する方にとって環境が整備されるという副次的効果も大きいです。

 

治験は1泊と通院3回で10万とか、2泊で6万、15泊で30万とかですね。

長く泊まるほど大きな収入が得られます。(大学の友人は20泊くらいして50万ほどもらってました)

 

有名どころは以下のサイトですので、無料登録して情報を見てみると良いでしょう。

 

ちなみに治験がなけりゃ薬は世に出ませんし、国の要件を突破した病院でしか治験を受けられない仕組みですから、怪しくもなんともありません。(厚労省「治験について」

 

最後に、自己アフィリエイトはネットビジネスをやっている人ならほぼ誰でも知ってます。

違法でもなんでもない正当な仕組みとしてお金が簡単に稼げるのでオススメです。

→この3つの中ではこれが公務員(社会人)になって最も役に立つかなと思います。企業がどうやってお客さんを集めているのかについての勉強になりますので。

 

まとめ

  • 公務員試験では面接がかなり重視されており、筆記に比べてかなり高い配点となっている自治体が多数。(なお国の場合は筆記重視傾向が強い)
  • 模擬面接を何度も受けられる予備校に比べ、独学は面接対策で大きな不利となる可能性
  • 独学の場合の面接対策としては、ジョブカフェの利用や民間併願などが考えられる。
  • 一方、筆記合格後に予備校で模擬面接を受けようとしても、対応していない予備校がほとんどなので要注意

以上です。

 

なにごともそうですが、環境を変えるというのが成功への近道です。

 

短期的目線(お金を失うのがもったい無い)ではなく、長期的目線(公務員に合格して安定収入を得ることができる)で費用対効果を考えるようにしましょう。

 

とは言え確かに20万30万は大金です。

そんなわけで稼ぎ方というのも載せてみましたので、ぜひこれらも活用していただければ幸いです。(LINE@でやり取りした読者さんも治験で学費稼ぎましたーという方がいらっしゃいます)

 

また、何よりもまずは予備校の無料パンフレットを請求して色々眺めてみてください。

「値段が高い」という情報だけで独学を判断するのは、正直あまりにも軽率です。

 

合格体験記やら講義の内容やらを色々見てみた上で、それでもやっぱり独学にするんだということであれば、その決断には後悔がないと思います。

(また、そこまでやって独学を選ぶということであれば、本当に独学が向いている可能性が高いです)

 

公務員予備校の無料パンフ請求はこちらから

LEC:費用と内容のバランスが良い。模擬面接無制限に加え、地方在住者へのWeb模擬面接フォローあり。僕自身はLECで合格。

公務員【資格の大原】:公安職や高卒レベル試験に非常に強い。模擬面接無制限。

TAC:都庁や特別区最終合格者の3人に1人以上がTAC生であるなど、実績十分。模擬面接無制限。

クレアール:Web通信特化のため、費用面で圧倒的な強み。(※クレアールは模擬面接無制限ですが、水道橋校に限定されています)

大栄:集合セミナーを実施するなど2次試験対策が非常に手厚い。コースが非常にシンプルで分かりやすく、各コースにおいて非常に幅広い職種の併願が可能。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>当ブログの筆記対策と面接対策についてまとめた記事はこちらです。