公務員予備校

公務員になるには予備校必須?予備校のメリットとデメリットについて。

こんにちは、元公務員のシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員試験対策として予備校に通うことのメリットとデメリットについて解説しました。

 

公務員試験を受けるに当たり、予備校か独学で悩む人は多いと思いますので、ぜひ以下の記事を参考にしていただけたらと思います。




公務員になるには予備校が必須なのか?

まず、公務員になるには予備校に行かなければ難しいのか?という疑問についての回答です。

 

もちろんそんなことはなく、予備校に行っても落ちる人は落ちますし、独学でも受かる人は受かります。(当たり前の話ですね)

 

ただ、一般的に考えて、予備校に通う必要性が高い試験の順序を示すと以下のとおりになります。

専門科目のある行政職の試験(国家総合・国家一般・地方上級など)>専門科目の無い行政職の試験(市役所)、技術職の試験>警察・消防

 

また、専門科目のある行政職の試験を受けるものの、大学の学部が全く関係ない(法学部や経済学部でない)となればさらに予備校の必要性は増すと考えられます。

→僕自身はこのケースに該当します。

 

一方で、現実を見てみると色んなケースがあります

  • 県庁の同期には独学で受かった人も(少数派ですが)いました。
  • 警察官になった友人は予備校に通っていました。
  • 市役所(教養試験のみ)に受かった僕の妻は、予備校に行くどころかほとんど勉強すらしていません。
  • 同期の薬剤師は勉強0(大学で学んだ知識のみ)で合格しました。

 

このように、実際の合格者という結論だけを見れば、一概に独学がいいとか予備校がいいとかを語ることは難しいです。

 

結局、その人の個別状況(大学の学部がどこかとか、高校時にどれだけセンター試験の勉強をしていたかとか)によるというところがあります。

 

ただ、僕自身は予備校に通って上位合格をしていますし、その効果の大きさも確信しています。

 

以下では、実際に予備校に通った僕の立場から考えるメリットとデメリットについてまとめてみますので、迷っている方はぜひ参考にしてください。




予備校のメリット

環境を変えられる

運動習慣が無い人が痩せたいと思ったらどうするのがいいでしょうか?

週に1回はランニングをすると決意する?DVDを買って家でトレーニングをする?食事制限を始める?

圧倒的に成功確率が高いのは、ジムにお金を払って通い始めることです。

 

それくらい「環境」の力というのは絶大です。

人は自力(努力・気合い・根性)でどうにかしようとしがちですし、また、どうにかなる気がしてしまうのですが、実際にはほぼうまくいきません。

 

ましてや、今まで大学で遊びまくっていた人が、明日から家でガッツリ独学しますと言っても難しいというのは容易に想像がつくと思います。

 

予備校に通うことになれば、通うための電車の時間、予備校にいる時間、また自習室があればそこを借りて勉強する時間など、強制的に勉強せざるを得ない環境に自分を置くことができます。

 

さらに、講師の先生から生徒として学ぶといった新たな人間関係を構築することができます。

 

また、周りには同じゴールを目指す受験生がいますからそこからの刺激ももらえます。

 

これだけの条件が整えば、継続できる可能性が非常に高くなります。

予備校は正しいやり方を教えてくれますから、正しいやり方で継続できれば当然合格できるということになります。

 

テキスト・問題集が揃う

独学の場合、参考書や問題集を自分で色々情報収集しながら選ばなければなりません。

 

その一方、例えば地方上級試験の場合、教養科目と専門科目合わせて30科目近くもあり、それぞれに参考書や問題集を選ぶのは非常に面倒な作業になります。

 

ここにこだわりだすと、憲法はこの問題集よりこの問題集のほうが評価が高いだとか、正直合格するためには正直どうでもいいような話にとらわれてしまうことになってきます。

 

この点、予備校は楽です。

テキストと問題集一式が揃います

よって、他のテキストや問題集を買う必要がなくなります。

 

つまり、時間が節約でき、やるべきことに集中ができます。

 

問題集を解く前の理解が深まる

公務員試験対策の王道は、問題集を繰り返し解くことです。

 

なので、独学でもひたすら問題集を繰り返して内容をしっかり理解すれば合格出来るということにはなります。

 

ただ、例えば僕のように、専門科目の知識がゼロといった状態で、問題集を解きながら覚えていくというスタイルでは、最初はなかなか理解が進まずに時間ばかりかかってしまうことも多いでしょう。

 

その点、予備校はまず講義がありますので、講義で内容の理解をした後に問題集を解くという流れで行けば、問題集を解くことに苦戦するということはほぼ無いです。

 

また、自力で一つ一つ問題集を解きながら理解していくのに比べ、科目の全体像が掴みやすくなります。

 

面接対策(模擬面接)ができる

例えば地方上級試験の場合、1次試験に通ったとしても最終合格できるのは2人に1人程度です。

つまり、面接で結構な数が振るい落とされることになります。

 

面接対策が皆無であれば、最終合格をするのはかなり難しいです。

この点、予備校ではリアルな模擬面接を受けて対策をすることが出来ます。

 

僕は、仮に独学者の場合であっても、予備校で模擬面接をしてもらうことは必須であると考えています。




予備校のデメリット

費用がかかる

おそらく予備校を躊躇する最も大きな要因の一つが「お金」だと思います。

 

地方上級のスタンダードなコースであれば、だいたい25~30万円程度がかかってきます。

関連記事公務員予備校の費用はどれくらい?

 

30万円というのは大きな金額です。

特に、学生にとっては簡単に捻出できる金額ではありません。

 

ただ、回収時期で考えれば、公務員1年目で余裕で回収出来る金額です。

仮に親に借りる場合でも、1年目で絶対に返せます。

 

独学でやれるだけの勉強習慣がついていて、自信があるから独学でやるという判断をするのはもちろんOKです。

しかし、本当は予備校がいいけどお金が無いから、またお金を払うのが嫌だから独学でやるという考えはよろしくないです。

人生において、自己投資(自分の頭にお金を使うこと)が最も重要(リターンが大きい)であり、それを避け続けると、結局は人生において大きな損をすることになります。

 

仮にそういう考えを持っている場合は、これを機に見直しを図る(思い切って貯金を崩すか、バイトで稼ぐか、親に借りるかして予備校に入る)ことをオススメします。

 

自分のペースで勉強ができない

大教室で周りに受講生がいるとそわそわしてしまうとか、静かな環境で自分のペースで勉強がしたいんだという人もいると思います。

 

そういう人であって、自分一人で勉強を継続できる習慣を持っており、かつ独学で出来るという自信があるのであれば、無理して予備校に行く必要はないと思います。

 

一方、このような人は実際問題としてかなり少ないはずです。

 

その場合、予備校にはDVD講座やWeb講座などもあり、自分のペースで勉強をすることもできるというのは認識しておいてください。

 

実は僕も自分のペースで一人黙々と勉強したいタイプであり、生講義を受けるのは嫌だったので、DVDの通学講義を取りました。

これは、予備校の窓口でDVDを借りてそれを区切られたブースで見ながら勉強するという形のものです。

 

自分一人で集中でき、また、巻き戻しやスピードを上げての再生もできたりと、僕にとっては最高でしたね。

 

DVDやWebというと、自宅でやる通信のケースが多いと思いますが、物理環境面の整備という観点で考えると、僕のようにDVDの通学みたいな形を取ったほうがよりオススメではあります。

 

まとめ

  • 一般論として予備校の必要性について言えば、専門科目のある行政職(例えば県庁や国家公務員など)の試験が最もその必要性が高く、警察や消防などの場合には独学でも対応できると言える(一方で、県庁の同期には少数ではあるが独学派も存在しており、あくまで傾向の話)
  • どちらにせよ、予備校に通うことで大きな効果を臨めるのは確か
  • 公務員予備校のメリット
    • 環境(人・時間・場所)を変えられる
    • 問題集を解く前に内容がしっかり理解できる(問題集を解くのがスムーズに)
    • 面接対策もしっかりできる
  • 公務員予備校のデメリット
    • 費用がかかる(地方上級なら25~30万、市役所なら15~20万程度)
    • 人によっては自分のペースで勉強できないことを苦痛に感じる(↔︎予備校にはWebやDVD講座もある)

以上、予備校のメリットとデメリットを解説してきました。

 

僕自身は、予備校に通ったことで大きな成果(模試で関東2位とか、国家一種の1次を高得点で突破できたとか、県庁に2位で合格できたとか)を得ることできたこともあって予備校派です。

 

特に、「環境を変える」ということの絶大な効果と、結果的に自己投資の重要性を学べるという2点が非常に重要だと思っています。

※自己投資は、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットが最強の投資と言っているくらい重要な考え方です。

 

独学か予備校かを考える際には、単に費用だけで判断するのではなく、長期視点(例えば公務員になれば1年目で簡単に回収できるとか、自己投資の大切さが学べるとか)も含めて考えてみるのも大切です。

 

その上で、最終的に自分が納得しておこなった判断であれば、あとは集中して試験勉強に取り組めるようになると思います。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>予備校の費用、選び方、いつから通うべきかといったことをまとめた記事はこちらです。