公務員試験の勉強方法

フリーター・無職から公務員を目指す際にやるべきこと【元県庁職員が解説】

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、フリーターや無職の方が公務員を目指す場合にやるべきことについて解説します。

本記事の内容

  • 社会人経験者採用枠か通常試験枠か
  • 通常試験枠を狙う場合の勉強のやり方
  • 無職やフリーターだと面接時に不利になる?【要は説明次第】

なお、僕自身の公務員試験実績は、県庁に2位最終合格、予備校(LEC)の模試関東2位などです。また、その後の10年間の県庁経験(民間出向・財政課勤務など)を踏まえて解説します。




社会人経験者採用枠か通常試験枠か?

社会人経験者採用枠はやめておけ!

まず、現在無職orフリーターという場合、社会人枠で受験するか通常試験で受験するかを判断する必要があります。

 

結論としては、基本的に通常試験を受けましょうということになります。

 

もちろん、フリーターや無職の場合でも社会人経験者枠試験を受験することは可能です。(例えば国家公務員や特別区は可能。自治体にもよるが、多くのところは可能と捉えてOK。)

 

可能なのですが、採用側とすれば当然民間で活躍した優秀な人材を雇いたいわけです。

そのため、はっきり言って勝負としては非常に厳しいです。(しかも高倍率)

 

日本中のNPO組織を転々として色々な社会貢献活動をおこなったとか、バイトしながら海外を見て回ったとか、フリーターとは言っても特殊な経験をしていれば別ですが、そうでもない限り勝負は避けるべきです。

 

もちろん、年齢が30歳を大きく超えており、通常試験では年齢制限に引っかかってしまう、それでもとにかく公務員になりたいということであれば仕方ありませんが・・・。

→その場合であれば予備校(プロ)の力を借りるのは必須ですね。なお、僕なら何か1年くらい変わった経験(日本中のNGOやNPO団体行脚とか)を積んで、相手にも「おっ」と思わせるような優位性を作ってから目指します。

 

試験全体像の把握にオススメの無料ハンドブック

通常試験枠を目指しましょうということを書きましたが、その他全体像として以下のようなことを押さえておく必要があります。

  • 通常試験の年齢制限はどれくらいか
  • 通常試験と社会人経験者試験の違い
  • 年間の試験スケジュール(国・地方)
  • 試験科目、配点(教養試験のみか専門試験か)

これらを一元的に把握する上で、以下の記事で紹介している無料ハンドブックが非常にオススメです。

 

無職やフリーターの方が公務員を目指す場合、試験に向けた全体像を整理するための地図としてまず最初に入手しておくと良いです。




通常試験枠を狙う場合の勉強のやり方

先ほども書いた通り、フリーターや無職の方の場合通常試験枠を狙っていくのが妥当です。

 

その際の勉強方法ですが、無職かフリーターなら時間に一定の余裕があるでしょうから、予備校に通うのをオススメします。

 

餅は餅屋です。

僕も大手予備校のLECに通って成果(県庁2位、国家総合職1次合格など)を出しましたが、勉強効率は圧倒的に高かったです。(また、予備校は面接対策においても非常に強みがあります)

 

大手予備校の費用や特徴の比較などは以下の記事で細かく書いていますので参考にしてみてください。

なお、通信に特化したクレアールなどは値段も比較的安めです。

 

また、費用については、無職やフリーターということなら、治験やら自己アフィリエイトやら色んな稼ぎ方ができますので、予備校代数十万くらいならいくらでも捻出可能だと思います。(以下の記事で詳しく書いています)

 

それでも独学を選ぶとなれば、以下の記事を参照してみてください。




無職やフリーターだと面接時に不利になる?

筆記試験の段階で職歴により合否が判断されることは一切ありません。

一方、面接になれば当然職歴も見られます。(社会人経験者枠ほどは重視されませんが)

 

その際、単純な印象で言えば、

新卒(受験時大学4年生など)の人や、既卒でも1年公務員浪人をしていた人などに比べ、

5年間フリーターやってましたとか、1年就職したけどそのあと3年無職でしたという人は不利でしょう。

→面接官の立場になれば、第一印象で「うん?」となりますよね。

 

ただ、不利を覆す理屈づくりさえできればOKです。

 

具体的には、無職やらフリーターの時代に経験したことが今回の受験に繋がったというストーリーを作るようにしましょう。

 

例えば無職の場合、

時間に余裕がある中で祖母の介護を実施していた。

祖母の介護をする中で、市のケアマネージャーさんとやり取りをすることになり・・・(色々経験を語る)、制度を運用する側として多くの方を支援する仕事をしたいと思うようになった。

現場と制度を運用する側を両方見た経験に基づき、〜といった視点で仕事に携わることで、より大きなインパクトを与えられると考えている。

フリーターの場合なら、

フリーターとしていくつか仕事を経験する中で、〜という点を自分で考えて行動することで、〜といった成果を残せるようになった。

御社に求められる仕事の特性は〜というものがあると思うが、自分のフリーター時代のこうした経験を活かして必ず貢献できると考える。

 

ものすごーく適当に書きましたが、

ポイントは、

無職やフリーター時代の経験が行政を受験することに結びついたという点、

また、その経験が行政マンとしての成果に繋狩りますよという点、

をストーリーで語ることです。

 

このストーリーがないと、言い方は悪いですが、

「ただダラダラしてただけで、そろそろ安定した職にでもつこうと思ったんだな」

と思われてしまっても仕方ありません。

 

「過去の無職やフリーター経験こそが、今後の行政生活に大きな意義を持ってくるんだ!」と自信を持って語れるくらいにストーリーを作り込みましょう。

 

受験生にはこの点が薄い人も多いので(要は、「この施策をやりたい」とか「公益性、地元貢献」みたいなキーワードだけで、自身の経験との連動性がなく説得力がない)、しっかり練れば十分に優位性が築けます。

 

もし、語れるほどの経験がない・・・というのであれば、完全に掘り下げが甘いです。

→例えば、最近テレビにもよく出ているSHOWROOMの前田裕二社長は、就活の際に自己分析ノートを30冊書いたとのことです。それくらいやれば必ず何か出てきます。

 

どんな経験でも良いので、それを掘り下げ、自分の体験に基づいたストーリーを形づくるようにしましょう。

 

まとめ

  • 無職やフリーターなら、社会人経験者採用枠ではなく通常試験枠での合格を目指すべし。
  • 勉強法については、時間が取れるのだから予備校に通うのが圧倒的にオススメ。費用については、無職やフリーターの場合色々と稼ぎ方があります(文中リンク参照)。
  • 面接の印象面では、新卒の人などに比べ不利な面は否めない。しかし、無職やフリーター時代の経験(や強み)を志望理由にしっかり連動させ、ストーリーを持って語れれば全く問題ない。

以上です。

 

個人的には、フリーターとして色々経験しましたという人のほうが、高卒・大卒ストレートの公務員よりよっぽど仕事ができるんじゃないかと思いますが、そう見てくれない面接官のほうが多いです。

 

そのため、上で書いたような点を参考にしながら、面接で優位に立てるように工夫をすることが非常に重要です。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>公務員試験の年間スケジュール、年齢制限、科目や配点などの全体像を掴むために、以下の無料ハンドブックがオススメです。