こんにちは、シュンです!
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今回は、公務員をこれから目指す人向けに、「受ける組織の環境がその後のあなたの人生を左右する」といったことをテーマにしたお話をしていきたいと思います。
これを読めば点数が伸びるとか、試験対策の裏技といった話でもないので、どうしても勉強を始めようという時には目が向かない(僕も全く当時は目が向きませんでした)話なのは分かりますが、押さえておかないと絶対に公務員になってから後悔します。
僕のように公務員を辞めることに繋がってしまうので(笑)、ぜひご覧になってみてください。
なお、純粋な公務員試験対策が知りたいという方は下記リンクをご覧ください。
関連記事公務員になるためのたった1つの勉強方法!まずは本質を抑えよ
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人は環境と人間関係が全て
「朱に交われば赤くなる」ということわざがありますが、これは間違いなく真理的な側面があります。
不平不満ばかり言っている人たちの環境にいれば、必ず自分も不平不満を言うようになります。
評論家集団で全く行動しない人たちの環境にいれば、必ず自分も評論家になります。
ポジティブな言葉ばかり発している人たちの環境にいれば、必ず自分もポジティブな言葉を発するようになります。
行動的な集団の環境にいれば、必ず自分も行動的になっていきます。
これを公務員に当てはめてみると、例えば、地元の自治体が面白くない施策ばかりやってるから、俺がどんどんアイデア出して実現して地元を変えてやるんだ!みたいな意気込みがあったとしても、首長はじめ、地元の自治体の人たちの大半が前例踏襲主義であれば、必ずその人もいずれ前例踏襲がメインの考え方になっていきます。
(また、気持ちの中では前例踏襲を嫌がっていても、そうしないと物事が進まないので、やむを得ずそうせざるを得ないということになります)
いや、周りはどんな人たちだろうが、俺の志で変えるんだ!と張り切ったとしても残念ながら無理です。
むしろ、それこそが人間なのだと捉えておくほうが懸命です。
公務員の環境の多数派は?
公務員の一般的なイメージというのはどんなものかと言えば、
- 前例踏襲主義
- 横並び(組織内での出世・給料面や周りの自治体との施策面)主義
- 事なかれ主義
- 保守的
- 真面目
- 縦割り
といったところかなと思います。
実際、僕が県庁に所属していた経験、また、銀行に出向して他の自治体を色々と見た経験、銀行という民間組織を見た経験から言えば、かなり多数の自治体が上記に当てはまっていたと思います。
朱に交われば赤くなりますから、多くの人が上で書いたような思考・行動パターンを持つ人に近づいていくことになります。
つまり「どちらかと言えば今までのルールを踏襲しながら、淡々と仕事をやっていきたい」という人にとってはかなりすんなり馴染めるでしょうし、「今ある施策をどんどん革新していきたい、今までの前例をぶっ壊したい」という人にとってはその目標を達することはなかなか難しい上、残念ながらそのうちに上で書いたような思考・行動パターンに近づいていくことになるでしょう。
それがどうしても嫌だということになれば、結局は辞めるしかないということになります。
ちなみに、こちらは余談ですが、出向していた銀行を振り返ってみると、
- 行動的
- 利益至上主義(常に行動の裏に利益に結びつけるための戦略を考えている)
- 能力主義(例えば同じ総合職であっても40歳で階級が2つ3つ違うというのはザラです。公務員なら40歳ではほぼ同列のケースが多い)
- 縦社会、体育会系
- 保守と攻め(融資と営業)のバランス
- 相手のことを強い口調でダメ出しする人が多い(県庁よりは感じましたね、攻撃的というか。なんなんでしょうね、ストレス溜まってるのかな)
などがあったかなと思います。
ちなみに、県庁の財政課も他の課に比べ異質なほどの体育会系で、また、他の課の批判なども多かったですね。
お金を扱うと、体育会系になって口が悪くなるのでしょうか(笑)
多数派としてはそうだが、個別でかなり異なる部分はある
あくまで上で挙げた環境面の話は一般論、多数派ということになります。
つまり、自治体やら省庁やらによってもかなりカラーが異なるということです。
この前、元官僚が出演したジョブチューンでもやってましたが、財務省は「我ら富士山、ほか並びの山」みたいな意識で仕事をしているようなので、偉そうですが(笑)、プライドを持っていて仕事の質が高いというのは想定できますし、経済産業省はチャラい人が多いという話であり、実際産業界のトップたちと接点持って色々仕掛けていく側としてのノリとしてなんとなく理解できる感じがします。
自治体であれば、例えば、長野県の下條村というところは前伊藤村長がかなり独特の施策を行ったことで有名です。
→全職員を民間企業に研修に出す。安易に国の補助制度に乗っからず、地元の実情に合った施策を自らで考えて行う(普通なら国が全国的に進めようと補助金を出す施策に乗っかるところが多い)。その1つとして村道や農道、水路などの整備を住民自らが行い、村はその資材を支給する施策の実施など。
このように、組織によって(だいたいそのトップの考え方によるところが多い)も、環境面がかなり異なるという側面はあります。
僕の経験上も、多数派の自治体は前例踏襲、保守的・・・という感じでしたが、他とは毛色が違う自治体も少数派ですがありました。
自分の目指すべき姿が達成できそうな自治体を選ぼう
ここが結論になりますが、
まずは、どこの試験を受けようかと決める前に、自分が目指すべき姿(そこで何をやりたいのか何を成し遂げたいのか)と組織の環境とのマッチングを十分に行いましょうということです。
そうしないと、朱に交われば赤くなるということで、どんな理想を描いていようが、環境面の方に引っ張られていくことになります。
できればその自治体の人間と繋がりを持とう
もちろん、パンフレットとか、HPに載っている職員の声みたいなやつでもある程度分からないことは無いですが(逆にこれを調べず、ただ地元だから受けるとかいうのは問題です)、所詮公開資料などあてになりません。(本音が隠されているので価値が低い)
よって、なかなか難しいかもしれませんが、なんとかしてその組織に潜入したり、現役公務員の方と接点を持つことを目指しましょう。
考えられるのは、インターンシップ、バイト(HPで調べると結構募集が出てます)、SNSなどを通してアポを取って話を聞かせてもらうといったところでしょうか。
そこでリアルなところを見ておけば、だいたいここはこういう環境なんだなぁというのは分かりますよ。
おわりに
以上、公務員試験の勉強を始める前に、まずは受けようとするところの環境を調べておきましょうという点について書いてきました。
とはいえ、基本的に多数の人は公務員を辞めません。
安定して年功序列で出世して給料が増え、土日は休み、仕事もノルマはなく前例踏襲でやっていけばなんとかなるというところに大きなメリットを感じているというのが実態でしょう。
ただ、その中にはおそらく色々と理想を持っていたが、最終的にはそこに落ち着いているという人も多数いるのかなと僕は思っています。
公務員になってからも長い人生が待っていますから、自分に嘘をつかない人生とするためには、しっかりと事前に環境とのマッチングの努力をしたほうがいいのかなと思います。
(もちろんその中で公務員を受けるのはやめようという判断があってもいいですし)
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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