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文科省の現役局長が逮捕された事件について、先日は同局長の経歴や年収、退職金はどうなるかといった記事を書きました。
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今回は、同事件を聞いて思い出した、僕が県庁に勤めていた際にあったエピソードについてお話ししたいと思います。
今回の事件に対して時代錯誤感を感じている方も多いかと思いますが、いまだにどこにでもあり得る話だということをお伝えできればと思います。
僕が県庁の保健福祉部局に勤務していた時の話
これは僕が県庁の保健福祉部局に勤務していた頃の話です。
僕の席の並び(左隣に1人同僚を挟んでそのすぐ隣)には当時の次長(部長に次いで部のナンバー2)が座っていました。
その次長が議員と電話で「ある案件」についてやり取りをしていた様子について書いていきたいと思います。
その次長は県の幹部の中でも特に議員と密接
その次長は、県の幹部職員の中でも特に議員と距離が近いことで有名でした。
とは言え、必要以上にペコペコするのではなく、情報をうまく流すことで議員の信頼を得、庁内で障害が発生した際などに(特に財政サイドと折り合いがつかない時)、うまく活用しているというWin-Winのような関係でした。
ただ「あの地域なら、〇〇さん、△△さんあたりの顔が思い浮かぶな、彼らが黙っちゃいねーぞ」なんて言いつつ多少筋の悪い施策でも強引に進めようとするところがあり、正直部下たちはなかなか大変な部分もありましたが(笑)
そんな次長に議員から一本の電話がかかってきた
そんな次長にはしょっちゅう議員から電話がかかって来るのですが、これは、僕が次長に直接取り次ぎをした電話の話です。
僕の隣の席の同僚が不在だったため、次長がまさに僕の真横で話をしているような感じとなり、その後の会話が筒抜けでした。
途中からどうもきな臭そうな話になってきた(笑)ので、耳を澄ませて聞いていました。
電話の内容は、医学部試験の点数の水増し依頼
電話の内容は、医学部試験の点数の水増し依頼のようでした。
というのも、ある大学の入試に関する事務局を保健福祉部局で実施しており、次長はその試験官の一人でもあったからです。
そして、その議員の息子なのか、知り合いの息子なのかまでは分かりませんでしたが、要は試験で不合格だったらしい子を、どうにか受からせることは出来ないかという交渉がなされているようでした。
議員と仲の良い次長を良く知っているため、一瞬、これは違法の現場に立ち合うことになるか?と思いましたが、さすがにそこは「先生、それは無理ですよ」とキッパリとした返答を繰り返していて、議員とベッタリのようでもさすがに犯罪行為とは距離を置くんだなと妙に感心(当たり前ですね笑)したものです。
そんなわけで特に問題なく終わった話なのですが、まだ若かった僕にとっては、こういう不正の依頼ってやっぱりあるんだなと衝撃を受けたものです。
というか、こんなのを依頼する議員はマジでどうしようもないです。(日本中にたくさんいるんだろうなぁ・・・)
おわりに
文科省局長の件は、自分の息子を合格させるために自ら不正をしたという案件なので、上の話とは少し違いますが、行政職員(特に幹部)は、こういった不正が常に起こり得る環境にあります。
結局のところ最後は個人的な問題になってきます。
何か誘惑があったとしてもフェアな判断ができるかどうか。
そして、これこそが公務員として重要な矜持であるように思います。
ということで、今回は文科省の事件をきっかけに思い出した、行政を取り巻く生々しいエピソードについて取り上げてみました。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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