こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、公務員試験対策として予備校に通うべきかどうかがテーマです。
公務員試験=予備校に通うというイメージを持たれている方も多いと思いますが、僕が勤めていた県庁の同期はどうだったかというリアルに触れつつ、独学と予備校どちらをチョイスすべきかについて僕の考え方を書きます。
また、大手予備校の特徴や費用の解説もしていきます。
予備校に通わないと公務員試験に合格できないのか?
独学でも予備校でも合格できます
まず、一口に公務員試験と言っても、「国家総合職、国家一般職、地方上級、市役所、警察官、消防士・・・」と、職種によって難易度がバラバラだということを押さえておく必要があります。
難易度が高いものほど、予備校の力を借りたほうがよいのは間違いないです。
ただ、どんな職種の場合であっても(最難関の国家総合職でも)、独学で合格できるというのもまた事実です。
県庁の同期にも予備校・独学両方の合格者が存在した
さすがに全員調べたわけではないですが、県庁の同期にも独学合格者はいました。(ただ、予備校に通った人が主流派でした)
また、最難関の国家総合職に独学で受かったブログ読者さんもいますし、事実ベースで見て、独学で試験に合格する人は一定数存在します。
→旧司法試験だって独学合格者はたくさんいるわけなので、当たり前と言えば当たり前の話ですが・・・。
予備校と独学合格者の詳細な割合って?
2017年の都庁(大卒・行政)最終合格者の38.2%、特別区(大卒・事務)最終合格者の34.3%が大手予備校のTAC生だということが、TACのパンフレットで公開されています。
TACだけでこの率ですので、少なくとも地方上級や国家一般職クラスの試験では、予備校に通った方が最終合格者のかなりの割合を占めていることが想定されます。
独学でも合格できる理由=公務員試験対策は問題集を繰り返し解くことに尽きるから
公務員試験は、所詮は暗記で対応可能な試験です。
過去問を解きまくって、しっかりパターンや解を覚えれば、合格ラインには必ず到達できます。
その際に押さえておくべき要素として以下の点があります。
- 科目数が多い(国家公務員や地方上級の場合、専門と教養で30科目近い)ので、どの科目に重点を置くかといった戦略を考える必要がある
- 何度も問題集を繰り返すための根気と時間の絶対量が必要
要は、これらの要素をクリアするために独学を取るのか予備校を取るのかということです。(→戦略を考える自信があれば独学、苦手なら予備校など)
独学だからどうとか予備校だからどうとかいうよりも、上記の合格のための本質を押さえた上で、手段としてどちらを選ぶかということですね。
落ちる人は、
- 戦略が狂っている(例えば、配点が1〜2点しかない科目の勉強時間と、配点が5点の科目の勉強時間をあまり変えずに満遍なくやっているなど)
- 問題集の繰り返しが足りない
単純にそれだけの話です。
公務員試験は、グーグルとかアマゾンに入ろうとか、起業しようとかいうのとは全然訳が違います。
過去問を解きまくればなんとかなる(=答えがある)んだから、ある意味楽勝です。
→もちろん一定の勉強時間は必要ですよ。
予備校か独学か
自力でやる自信はある?
問題集を繰り返せばいいんだから、独学でいいじゃんと思われた方もいると思いますが、まさにできる自信がある人はそれでいいと思います。
問題は、独学で出来ない人のほうがずっと多いということです。
問題集を何度も繰り返せば受かるのは事実ですが、独学の場合、公務員試験の問題集をひたすら最初のページから解き、解説を理解し・・・というのを淡々と毎日実施するのは苦行に近いものがあります。
もし、大学受験時も独学だったとか、講義を受けたら真面目に復習をする習慣がついているといった人であれば耐えられるかもしれません。
しかし、大学は遊び呆けてました(僕もです笑)みたいな人が、いきなり毎日4時間も5時間も淡々と問題集を解いて(しかも解説を見ながら0から理解する)それを繰り返し続けられますかということです。
→例えば地方上級試験なら1500時間勉強が必要とか言われてますので、1日4時間で休まず365日です。
まず無理です。
無理なら環境を変えよう
どんなことでもそうですが、上達するために「最短最速かつ確実」なのは「環境を変えること」です。
人は自力でなんとか出来ると思いがちですが、現時点で勉強の習慣が無いのであれば、自力ではなんとも出来ません。
そういう人は、やらざるを得ない環境に身を置く=予備校に通うのが一番手っ取り早いという話になります。
これら全てを変えられるのが予備校です。
予備校のメリットと予備校での勉強の流れ
予備校のメリットとしては、環境を変えられるという点も含め以下のようなものが挙げられます。
- 予備校に通えば、強制的に勉強せざるを得ない環境になる。
- 一から自分で理解していくのではなく、講義を受けて内容を理解してから問題集を解くという流れが構築できる。
- 問題集やテキスト一式が貰えるので、ネットなどで参考書や問題集を選ぶ必要がない。(=時間が大幅に節約できる)
- 取り組む科目の優先順位を教えて貰える。
- 面接試験対策がセットになっているため、2次試験対策も心配ない。
→この点も非常に重要。1次試験を突破できた場合でも、そこから最終合格までの倍率が2倍以上、しかも面接の配点が筆記より圧倒的に高い、といったケースも多い。(つまり面接がダメなら容赦なく落とされる)
また、予備校に通った際の勉強の流れですが、僕は以下のような感じでやってました。
- 憲法の講義(1回目)を受ける
- 習った範囲の問題集を解く
- 憲法の講義(2回目)を受ける
- 習った範囲の問題集を解く
- 憲法の講義が終了する(→同時に憲法の問題集も1周終了)
↓↓↓
- 行政法の講義(1回目)を受ける
・・・以降繰り返し
- 主要科目である「憲法」「民法」「行政法」「経済原論」「数的処理」の講義が終わったら、他の専門科目・教養科目の講義を受けつつ、主要科目の問題集の2周目に入り、最低3周繰り返す。(他の科目の問題集の回数は配点に応じて調整)
やり方は色々あると思いますが、僕の経験上、この流れ(めっちゃシンプルです)で勉強すれば確実に高得点で受かります。
こうしたルーチン的な流れを構築できるところに予備校の価値があり、お金を払っても全く惜しく無いと僕は考えます。
短期目線でお金を惜しむことで、長期では大きな損をするかも
何度も書いているとおり、公務員試験は独学でも受かります。
独学を選ぶ際に、「自分は勉強の習慣がしっかり身についているから、わざわざ環境整備をしなくても合格する自信があるので独学を選択する」というのならいいのですが、「お金が惜しいから独学を選ぼう。勉強習慣は身についていないが、根性でなんとかなるだろう」という考え方では厳しいです。
予備校の費用について言えば、地方上級や国家一般職対策であれば30万円程度、安い予備校でも20万円を切るくらいです。(市役所や警察官・消防士の場合、さらに10万円程度安い)
確かに、決して安くはない金額だと思います。
しかし結局のところ、受かってしまえば1年目のボーナスで余裕で回収できます(職種によりますが60〜70万円は貰えます)。
「予備校に通って環境面で大きなメリットを受けよう、そして受かって費用を回収しよう」というほうが、「根性とか意思とか気合いで頑張ろう」というよりもずっと合理的ですし、合格に近い考え方です。
短期目線でのお金を惜しむことで、将来的に見れば大きな損をする可能性があるということは押さえておく必要があります。(→特に、勉強習慣が無いのに気合でなんとかなると思っている人)
なお、「お金は払えるんだけど、払っても合格できるか分からないし、、、」という場合ですが、残念ながらやる前からそういう考え方の人はそもそも受からないです。
大手予備校5校の特徴比較
大手公務員予備校の凄くざっくりした特徴は上記の通りです。
ただ、特徴以上に相性の面がかなり重要なので、無料資料請求をして比較するのがオススメです。(→パンフの作りで相性は直感的に分かります。また、その上で体験講義を受けるとなお良しです)
なお以下の記事では、職種別(国家一般職、地方上級、市役所、技術職、高卒公務員など)に、予備校ごとの詳細費用や特徴を徹底比較していますので、より詳しく比較をしたい場合は参考にしてください。
まとめ
- 公務員試験対策の本質は問題集を繰り返すこと。
- よって、予備校でも独学でも合格は可能。
- 重要なのは、そのための環境づくり。環境で合否は決まると言っても過言ではない。
- もし勉強が習慣化されていないのであれば、予備校に通って環境を変え、プロの力を借りて学ぶのが手っ取り早い。
以上です。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>予備校に通うメリットや、予備校での勉強の流れ(=僕が成果を出せたやり方)などを全てまとめた記事は以下です。