こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、公務員試験合格に必要な勉強時間がテーマです。
- 公務員試験合格のために必要とされる平均的な勉強時間
- 僕自身の勉強時間(実績:国家1種行政区分1次合格(筆記得点率84%)、県庁2位合格(同じく得点率84%))
- そもそも合格のために何をやるのが最も重要なのか?
- 勉強時間短縮のカギは何なのか?
公務員試験合格に必要とされる勉強時間と僕の勉強時間
地方上級・国家一般職なら1000~1500時間、教養のみなら500~1000時間
実務教育出版社の「受験ジャーナル学習スタートブック」によれば、地方上級や国家一般職など専門試験ありのところの場合、
「試験前年の秋頃から勉強を始めて週に30~40時間程度」
というのが平均的のようです。
9月から勉強を開始して、翌年6月が本番だとすれば、合計で1000~1500時間といった数字が出てきます。
なお、一般的な市役所や警察官、消防士など、教養試験のみで受けられるところであれば全く難易度が異なります。
勉強時間は合計500~1000時間とも言われますが、例えばセンター試験の内容をある程度覚えている国立大出身生などはかなり有利であり、ずっと少ない勉強時間で済むケースもあります。
僕自身は2000時間以上やっちゃいましたが・・・
僕の場合、試験前年の4月から予備校に通って勉強を開始しました。
トータルではおそらく2000時間以上勉強したと思います。
一方、僕は県庁単願(民間も受けず)だったため、「とにかく1次でできるだけ点数を積み上げて面接時に優位に立ち、必ず最終合格する」という思いから必死だっただけです。
実際問題としては、勉強時間1000~1200時間程度の時点(試験の年の1月頃=勉強9ヶ月時点)で、1次突破のための点数でよければ十分に取ることのできるレベルにいました。
ということで、一般的に言われる1000~1500時間というのは一つの目安になると考えます。
勉強時間はあくまで目安にすぎない
その人の状況(国立大か私立大か、学部がどこかなど)によって全く変わってくる
必要な勉強時間については、その人が国立大か私立大か(私立大でも国立対策を十分にしていたなら国立扱い)、学部は法学部・経済学部かそれ以外か、ということで全然変わってきます。
中には3ヶ月で受かってしまうツワモノもいれば、2年近く勉強している方もいます。
そもそも、問題は合格するために何をやるべきかであって、時間をどれだけかけるかというのは本質的な話ではありません。
(もちろん、受かるためにやるべきことをこなすために、一定の時間量は必要です)
つまり、勉強時間はあくまで一つの目安として捉えておく程度で良いのかなと思います。
1年あれば相当余裕
ただ、僕の感覚としては、1年前からスタートすれば、かなり余裕を持って勉強できるというのはあります。
僕の場合、4月勉強スタートで1月(9ヶ月時点)に筆記突破は確信したと書きましたが、ゼロスタートからでも十分そこまで持っていけます。
なお、ダラダラ長期でやるのではなく、1日の勉強時間を長くして一気に集中してやるといったやり方が好きな人はそれでももちろん大丈夫です。
→要は問題さえ解けるようになっていればいい(問題集の繰り返しの回数が重要)ので、「期間」はさほど問題ではありません。
具体的に何をやればいいのか?時間はどうすれば短縮できるのか?
以上の勉強時間の前提を踏まえ、
- 「合格するために具体的に何をやるべきか」
- 「どうすれば勉強時間が短縮できるか」
- 「僕自身の勉強のやり方(流れ)」
について以下で書いていきます。
公務員試験に合格するためにやるべきこと
徹底的な問題集の繰り返しに尽きる
合格するために何をすればいいのかと言えば、
問題集を何回も繰り返すこと(→答えの選択肢を理解するだけでなく、他の4択についても何が誤っているのかについてしっかり説明できるレベルになる)
に尽きます。
つまり、そのための手段として独学を選ぶか予備校に通うかというのは、「理論上」問題ではないと言えば問題ではないです。
※理論上です。これは次のところで詳しく解説します。
実際、県庁の同期にも少数派ですが独学者もいました。
勉強時間の短縮方法とは?
ズバリ予備校に通えば大幅な時間短縮ができる
勉強時間短縮の鍵は何かと言うとズバリ予備校に通うことです。
独学の場合、自分で問題集や参考書を選び、どういう手順(優先順位づけ)で勉強していくかという戦略を立てることから始める必要があります。
これは結構手間のかかる作業ですが、しかし優先順位づけを間違うと致命傷ですので、きちんと時間をかけてやる必要があります。
一方、予備校ならこの部分を完璧に省略できます。
つまり、問題集や参考書が貰えて、どの科目から勉強していくかといった戦略も決まるので、早い段階で問題集を繰り返すという流れに持っていけるということです。
どんなことでもそうですが、結局、プロにお金を払って学ぶのが一番手っ取り早いということですね。
特に、自ら緻密な勉強計画を立てるのが苦手なタイプの人は、予備校を選ぶとかなりの時間が短縮できますよ。
「決意」ほど無意味なことはない
なんだよ結局予備校かよと思われた方もいるかもしれませんが、その点について少し解説してみます。
先ほど、やるべきことは問題集の繰り返しに尽きるため、独学か予備校かという手段は「理論上」問題ではないと言いましたが、あくまで「理論上」です。
問題は人の感情面にあります。
今日から毎日5時間ひたすら問題集解きまくろうと決意して、実際にそれを長期に渡ってやり続けることができる人(=勉強が完全に習慣化している人)なら全く問題ありませんが、実際はこれをできない人のほうが圧倒的多数です。
人の意思の力は非常に弱く、サボりたいという本能に簡単に負けます。
「やるぞ!」という決意は、まず無駄に終わります。
決意よりも重要なのは、環境(人や場所)を変えることで、強制的に勉強を継続しなければならない状況に持っていくことです。
そして、この点をクリアできるのが予備校だということです。
予備校に通う時間短縮面のメリットとして、問題集や参考書を選ばなくて済むとか、優先順位づけの戦略を組んでもらえるといったことを書きましたが、最後の本質は問題集を繰り返すこと、つまり自力です。
自力だからこそ、サボりたいという本能を超えて、勉強が習慣化している自分になっている必要があります。
むしろこれを達成するためにこそ予備校の役割は大きいということです。
なお、予備校は費用がちょっと高い(→地方上級・国家一般なら30万程度、教養のみなら10万円後半くらい)と思う人もいるかもしれませんが、公務員になれば初年のボーナス(大卒で60~70万円程度)で簡単に回収できます。
また、お金を払ったので「もったい無いので元を取らなければ」という感情面の力が働くため、勉強効率も高くなります。(これは記憶術的にも妥当なものです)
とにかく、意思の力などアテにならない、それよりも周りの環境を変えることが肝だということは覚えておきましょう。
なお、予備校の費用や選び方についてまとめた記事は以下ですので、こちらも参考にしてみてください。
僕自身の勉強のやり方(流れ)について
僕自身の勉強のやり方(流れ)は以下の通りです。
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取り組む科目の順番ですが、まず配点の高い重要5科目(憲法、行政法、民法、経済原論、数的処理)を上の流れで終了させました。
これは独学でも一緒です。
5科目を一周した後は、他の専門科目や教養科目も同じような流れで対応しながら、5科目について問題集の2周目に取り掛かっていきました。
僕自身の感覚では、5科目の問題集を2周し、他の科目を1周し終わった段階で、1次なら突破できるようなイメージがありましたね。
あとは、高得点を狙って5科目の問題集をさらに繰り返していく、他の科目も配点によっては2周、3周するという感じです。
予備校に通った場合、上記のようなやり方で対応していけば十分合格できます。
他の余計なこと(予備校以外の参考書を読んだり、別の問題集を解いたりする)は一切やる必要がありません。
それをやると効率が落ちるので、むしろ不合格の要因になります。
合格のために重要なのは一点集中です。
まとめ
- 専門試験のあるところ(地方上級・国家一般など)を受ける場合、1000~1500時間の勉強時間が一つの目安
- 教養試験のみ(市役所・警察・消防など)のところは500~1000時間が目安(こちらはセンター試験時にどれだけ勉強したかでかなり変わる)
- 問題集を何度も繰り返す(5択のうち他の4択についてもなぜ誤りかをしっかり説明できるレベルで覚える)のが合格のための王道
- 独学でももちろん合格は出来るが、手っ取り早く合格するためには予備校に通ってプロに教わるのが手
- 問題集や参考書を選ぶのが面倒、勉強計画を緻密に立てるのが苦手、環境整備に自信がない(勉強習慣が無い)といった人には特に予備校がオススメ
以上です。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>当ブログの公務員試験対策(筆記・面接)をまとめた記事はこちらです。