こんにちは、シュンです!
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今回は、公務員に向いてない人について、僕が大好きなアーティストである元ブルーハーツの甲本ヒロトさん(以下ヒロトと書きます)の言葉を引っ張り出して考察してみます。
公務員を目指している方には参考になる内容だと思いますので、よろしければぜひご覧ください。
美味しいところを厳選した最高の料理を創造したい?それとも、それなりに美味しい料理を多くの人に配りたい?
ヒロトが松重豊さんとの対談の中で語った言葉
僕は、高校生くらいの時からブルーハーツというバンドが大好きで、また、彼らの影響で色んな小説や詩(太宰治とか中原中也とか)を読むようにもなりました。
ブルーハーツの自由と奔放さに溢れる歌詞や言葉が、僕の人生を形成する上で一つの決定的要素であったことは間違いありません。
(ハイロウズやクロマニヨンズも好きなのですが、当時の多感な時期に圧倒的に響いたのはやはりブルーハーツでした)
先日youtubeで、俳優の松重豊さんとヒロトが対談(2人は10代の頃からの友人なんですね)をしているラジオ番組(FMヨコハマ「深夜の音楽食堂」)を発見したのですが、その中でヒロトがこんなことを言ってました。
僕は実は大したアーティストじゃないんだけど、頭に浮かんできたり何処かから聞いたりする言葉に対して、これは美味しい、美味しく無いという味見をする舌には自信がある。
自分の中に浮かんできた言葉の中で、美味しいというものだけは残しておいて、美味しく無いものを捨てていけば、なんとなく作品になる。
自分の才能について、こうした見方を持っているのはさすがだなぁという感じで、実際、優れたアイデアというのは過去のアイデアの組み合わせで作られるものです。
(そういう意味で、やはり大したアーティストなのだと思います)
この言葉に深く共感するようであれば、公務員には向いていない
「自分の中に浮かんできた言葉の中で、美味しいというものだけは残しておいて、美味しく無いものを捨てていけば、なんとなく作品になる。」
これは徹底した最上志向です。
普通、「美味しくないものを捨てていく」ということがなかなかできません。(特に、捨てずに足し続けているケースが多い。下で書きますが公務員も同様です)
一方、この言葉を見てピンと来た(深く共感した)とか、普段から似たような価値観を持っており、そのように生きることを人生の中で重要な要素であると考えているのであれば、まさに今回の本題どおり、公務員には向いていません。
(ぶっちゃけ、そもそも組織人に向いていない可能性が高いです→ただ、企業の場合は本当に幅広い性格の組織がありますので、選択次第だとは思います)
公務員は、「厳選された最高に美味しいものを届ける」のではなく、「それなりに美味しいものを大量に届ける」のが仕事
公務員におけるキーワードは公平
公務員の仕事は、最高に美味しいものを厳選して作って届けるというのではなく、美味しくもなく、不味くもないようなものを大量に作り、どんな人にも幅広く「公平」に配るという性質があります。
また、「公平」を求めるため、他の自治体などと横並びであるかどうかを重視する傾向にもあります。
一方で、「厳選する(=事業を潰して効果の高いものに集中していく)」というところは自ら積極的にやることはまずありません。
(→各種団体や議員の圧力、上司の出世問題など多くのしがらみがある)
公平という言葉に基づいて、とにかく多くのものを提供しようと、新たなことを付け足そうとばかりしますので、時間はどんどん不足し、全てが中途半端になっていきます。
どんな物事もそうですが、中途半端なものというのは失敗するか、大した成果は出ません。
そのため、全力で集中すれば100のものが1つできるかもしれないのに、5くらいのものを5つ作るようなことになってしまっているのが実態です。
→提供するサービスの数自体は多くなるため、公平性に繋がっている側面はあるのかもしれませんが、上の例なら100×1=100>5×5=25といった感じで、成果の総量が圧倒的に低くなるのは間違いありません。
(数値は適当ですが、やることが多すぎて一つの事業の効果が非常に下がってしまっているというのは、僕が公務員として勤務した上での強烈な実感です)
公務員に向いてる人と向いてない人
住民に幅広く公平にサービスを提供することが公務員の役割であり、その姿が美しいと考えられる人であれば間違いなく公務員向きです。
あまりその辺については深く考えておらず、安定した給料が貰えて、土日しっかり休めればいいという人の場合も、向いていると言っていいのかは分かりませんが、間違いなくやっていけるでしょう。
一方、とにかく最高のものを作りたい!他の自治体との横並びを考慮するなどバカバカしい!という人は、全く向いていないです。(辞めることになるか、病気になるかのいずれかでしょう)
もちろん場合によっては有り余るエネルギーでスーパー公務員になるケースもあります。(以下の記事の方は徹底して最高を追求した例です)
絶対に譲れないものはあるか?
ここから一歩も通さない
理屈も法律も通さない
誰の声も届かない
友達も恋人も入れない
引用:ブルーハーツ「月の爆撃機」 作詞 甲本ヒロト
僕が好きな曲の一つ「月の爆撃機」の歌詞です。
「人生において自分にしか作れない最高のものを提供したいという欲求が強い人」かつ、「(この歌詞のように)その欲求を絶対に譲れない明確なラインとして強く意識している人」であれば、公務員という選択は、基本的にやめておくのが無難でしょう。
おわりに
以上、公務員に向いてない人というテーマで、甲本ヒロトさんの言葉を例にして書いてきました。
向いているか向いていないかということを考える上では、自分の中で大切にしている価値観と、組織における考え方のすり合わせをどのレベルまでなら出来るのかを把握しておくというのが大きなポイントになってきます。
これから公務員を目指される方には、今回の内容も参考に、公務員というものはどんなことを目指している組織なのか(例えば公平性)、どんな仕事のやり方をしているのか(例えば他自治体との横並び重視)という点をまず押さえていただき、それらは自分の気質にふさわしいか?本当に自分が生涯をかけてやるべき仕事なのか?といったことについて、自分自身に問いかけて内なる声を聞く作業をやってみることをオススメします。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>公務員の適性(向き・不向き)をまとめた記事はこちらです