公務員の人事

今が辛い公務員は異動希望時に強く主張せよ。元人事課職員に聞いた異動の秘密。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

先日、某県庁の元人事課の方と直接会って人事に関するお話を色々と伺いました。

 

今回はその時のお話に基づき、「今の部署がどうしても辛い人へのアドバイス(早めの異動を可能にするためのテクニック)」をテーマに書いていきます。

 

また、そもそも公務員を辞めて別の世界に行きたいという方に対するアドバイスも書いています。




【結論】今の部署が辛いのならきちんと主張すべし

今いる部署が辛くて仕方ない人はどうすればいいか。

まずは結論から。

 

毎年1月頃におこなわれる異動希望を聞く人事面談(面談がなくても異動希望を書く文書の中)で、異動したい旨を強く希望しましょう。

 

とにかく辛くて仕方がない、絶対に異動させてくれということを強くアピールするということです。

 

仮に1年目や2年目であっても、大人の事情(後述)で異動できる確率が大きく高まる可能性があります。

 

原則の異動ルールは3〜4年だが・・・

原則の異動ルールで言えば、ヒラ公務員の場合は3〜4年のスパンでの異動が通常です。

 

サラリーマンである以上、人間関係や組織の理不尽さなど、ある程度の辛さはつきものですから、少しくらい嫌な部署でもその時期まで待つというのが基本になります。

 

ただ、待つとは言ってもそれはあくまで「心身が壊れないレベル」にいる場合の話です。

 

このままでは絶対にまずいと自身が感じている場合はこの限りではありません。(→そこで無理をすれば潰れる可能性が高まります)

 

人は自分のことで精一杯。だから自分から主張しよう。

はっきり言いますが、職場の人たちはあなたのことをほとんど気にかけていません。

(人は基本的に自分のことで精一杯です。それはあなた自身もそうであるはずです。何も言わずとも上司や同僚があなたの辛い状況をきちんと理解してくれているなどとは思わないほうが良いですし、それが事実です)

 

つまり、このままではヤバそうだなという時に、そのことを相手に気づいてもらいたければ自分から声を上げるしかないということです。

 

こちらから何も言わないのに、「君はこのままだと辛くて潰れてしまうかもしれないから、少し早いけど異動させてあげましょう」なんて言葉が降ってくることはまず100%ないと考えてください。

(もちろんあまりにもパフォーマンスが低いとそういうことにもなり得ますが)

 

僕自身、公務員時代はなぜかかなりタフに見られる傾向(銀行に出向していた時もそうでした)があったのですが、決してそんなことはありません。

僕だって仕事に行くのが嫌で嫌でたまらない日だってたくさんありましたし、胃が痛むような日もたくさんありました。

 

要は、それくらい他人は相手のことを分からないということです。

 

黙っていても他者に自分のことを察してもらえると思っているとしたらそれは甘いです。

 

夫婦関係でも何でもそうですよね。

いつも感謝していると心で思っていますなんていうのは全く無意味です。

言葉なり行動なりでそれを示すことが大切です。

 

それは感謝もそうですし、今回のように少し言いづらい場面であってももちろん同じです。




辛くて異動したいなら、人事異動の希望を出す際に強く主張しよう

ポイントは、本当に辛いということをしっかり言う(書く)こと

結論のところに戻りますが、とにかく現状が辛いのであれば、1月頃に行われる異動希望提出のタイミングにあわせて強く主張しましょう。

 

通常、異動1〜2年目の人の場合、異動したいと書いてもスルーされてしまうのですが、ポイントは「強く主張する」ということです。

  • これこれこういう事情で日々が辛いので一刻も早く異動したい。
  • このままだと精神的にいつ潰れるか分からない。

などなど。

場合によっては退職も考えているくらいのことを言ってもいいと思います。

 

基本的にはイレギュラーな人事案件には対応したくないというのが課長や課長補佐の本音ですから、半端な態度であれば半端にあしらわれて終わりです。

 

本気で異動したいなら本気で主張しましょう。

 

人事としても、深刻な主張を放置できないご時世

いくら強く主張したところで、基本的に1年や2年じゃ希望は通らないでしょと思われる方もいるかもしれません。

 

ということで、ここからは大人の、というか組織の事情のお話です。

 

今のご時世、セクハラ、パワハラ、残業などで人を潰してしまったとなればそれは外部から大きなバッシングを受けることになります。

ましてや、仮にその方が自殺などの不幸な事態になってしまったとなればなおさらです。

 

「そういったことが起こる前に色々とサインを出していたのではないか?」となった際、強く異動希望が出されていたとなれば人事としても色々と大変なことになります。

 

つまり、人事としてはそういった強い要望をないがしろにできない時代であるということです。(いや、外部の目うんぬん以前に社員を大切にする観点を持てよと思われる人もいるかもしれませんが、大きな組織なんて大体そんなもんです)

シュン
シュン
元人事課の方に聞いたリアルなお話を踏まえています。

 

一方、異動希望の中でどんなに辛いと書いたとしても、その後の面談などで「なんとか頑張ってくれないか」と説得され、「はい、分かりました」と答えたのではまず間違いなく問題は解決しません。

 

覚悟を持って粘るか、もしくは何か別の条件(担当替えなど)を認めてもらえるまで話をすべきだと思います。

(逆にそこまでしたくないというのであれば、そもそも強く異動したいという主張を書くべきではありません。書いたことには責任を持つようにした方がよいです)

 

そもそも、そこまで辛いと主張しているにもかかわらず、ただ頑張ってくれで済ますような上司だとすれば管理能力が相当低いと言わざるを得ませんが・・・。




それでもダメなら転職でも独立でもなんでも手段はある

強く主張すれば異動希望が100%通るかと言えば、当たり前ですがその保証はありません。

 

また、希望が通ったとしてもキャリア面ではダメージを受けるでしょう(将来凄く大きな出世を狙っているなら厳しくなります)

→それが絶対に嫌だから無理をするのかどうかは自分の決断次第なのでなんとも言えません。ただ、とにかく自分の身は自分で守るしかないということは申し上げておきます。

 

一方、これらの話はあくまで公務員の組織に居続けることを前提にした話です。

最後の最後には転職やら独立やらという手段もあります。

 

公務員は潰しが利かないと言いますが、僕自身は独立して1年も経たずに公務員時代の給料を超えましたし、僕の財政課時代の元同僚もフリーランスとして活躍をしていますし、給料・時間面で公務員時代よりずっと余裕のある企業へ転職した後輩も知っています。(関連記事は以下)

 

公務員に想定される未来(AIの台頭による大幅な役割の低下や、人口減少によって民間の給与が下がることに伴う公務員給与の低下といった可能性)を考えれば、意固地になって守るべき立場でもないと僕は考えます。

 

とにかく、ネットが発達した今の時代、覚悟があればなんだってできます(そういう世界があるという情報を知っているかどうかが重要です)ので、あまり思い詰めないほうがいいです。

 

まとめ

  • どうしても今の部署が辛いのであれば人事異動希望の際に主張をすること
  • 曖昧な主張はせず、とにかく辛いことをしっかりアピールする
  • 同僚や上司が、あなたの辛いことを悟ってくれると思うのは間違い。言葉に出して主張をしなければ相手は分からない
  • それでも希望が叶わなければ、転職やら独立などの道も考えられる。公務員は潰しが効かないという考えは古い。ネットが発達した今はなんでもできる時代。

以上です。

 

異動希望を出す時期がまだまだ先の場合、無理してそこを待つのではなく、直属の上司などに相談に乗ってもらうことも大切です。

その場合、年度途中での異動はなかなか難しいかもしれませんが、業務の配分などは十分考慮してもらえる可能性が高いです。(直属の上司のパワハラが厳しくて悩んでいるということであれば、さらに上に訴えましょう)

 

どうしても辛いなら、しっかりそのことを主張して無理はしない。

これが原則です。

 

そして、どうしてもダメなら別の世界がある(それで成功している前例もたくさんある)と気楽に考えるようにしましょう。

 

ホント、身体さえ無事なら人生なんてどうにでもなります。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>もし転職を本気で考えている方であれば、以下に各種記事をまとめてあります。