仕事術

出来る公務員を目指すための仕事術。1万時間の法則の嘘と正しい学び方とは?

こんにちは、シュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員の仕事術がテーマです。

 

有名な1万時間の法則について解説をしながら、どういう仕事のやり方をすればズバ抜けて優秀な公務員になれるのか?という点を書いていきます。




1万時間の法則とは?

1万時間やればプロフェッショナルになれる

イギリスのノンフィクション・ライターであるマルコム・グラッドウェル氏によって紹介され、有名になった法則です。

 

要は、どんなことでも(例えば小説を書く能力でも、ゴルフでも)1万時間取り組めばプロ級の力を手に入れられるということです。

 

1万時間というのは1日3時間365日やって9年ちょっとかかりますから、これを聞いた場合、もの凄く大変そうだから、確かにそれならプロ級になれるかもしれないとすんなり納得する人もいるかもしれません。

 

とすれば、職場の人たちはほとんどプロフェッショナルのはずだが・・・

1日3時間を9年ちょっと続けるというのは、仕事以外の時間でそれをやると思うと気が遠くなる感じがします。

 

一方、日々の仕事にこれを置き換えた場合、1年で8時間×230日(残業無し、休祝日・夏季休暇・年末年始休暇は全て休み、有給取得は10日と仮定)で1840時間なので5年半くらいでほぼ全員が1万時間を達成できることになります。

 

つまり、大卒で28歳以上の人であれば、皆が仕事のプロフェッショナルであるということになります。

 

果たして本当にそうでしょうか?

(というか絶対そうでないことは分かると思います。もちろんどのレベルをプロとみなすかによりますが・・・)

 

あくまで私の感覚ですが、本当のプロフェッショナルレベルの方というのは全体の数%程度だったかなという感じがします。

 

1万時間の法則の誤解

1万時間の法則の元ネタになった研究をおこなったフロリダ州立大教授のコメント

フロリダ州立大学のエリクソン教授は、1万時間の法則という言葉が一人歩きしてしまっているが、単純に累積時間が熟達のポイントではないと述べています。

参考記事 http://knowledge.wharton.upenn.edu/article/anders-ericsson-book-interview-peak-secrets-from/

 

その上で、エリクソン教授は以下のように言っています。

 

  • 熟達するまでの時間には個人差がある
  • 同じことを何度も繰り返しているだけではダメ
  • 自分に課題を与え続けることが重要、一緒に練習方法を考えてくれるような良い師に巡り会うことが重要
  • 習得しようとしている重要なスキルに集中し、フィードバックを受けながら何度も繰り返すべし

 

そもそも話を広めたマルコム氏もただ1万時間やればいいとは言っていない

また、そもそもこの話を広げるきっかけを作ったマルコム・グラッドウェル氏自身も、

  • ただやればいいわけではなく、練習方法を分析したり弱点を練習したり、常に長所と弱点に集中する1万時間が大切だ

と述べています。

 

また、

  • 集中して1万時間やるのはかなり大変だから、「好きである」ことが重要

とも言っています。

 

以上より、

ただ1万時間やればいいわけではなく、集中して、また、頭を使って考えながら(課題意識を持って)やるべきであり、さらに、身につけたことをフィードバックしてもらえる環境が大切だ。

そして、それが好きなことであるのがベストだ。

ということになります。




以上の話を公務員の仕事に応用する!

集中するために何をすべきか?

以上の話を踏まえ、公務員としての能力を高めていくために何をすべきかということについて考えていきます。

 

熟達するための時間に個人差があるとはいうものの、集中して1万時間仕事ができれば相当のレベルに達するであろうことは間違いありません。

 

ということで、1万時間集中して仕事に取り組むためにどうすべきかにスポットを当てていきます。

 

そもそも「集中」というのはどういうことかと言えば、まさに目の前のことに一心不乱に取り組み、電話や他の人の会話などに一切気を取られない状況のことを言います。

まさに没頭というやつですね。

携帯のラインにチラッと目をやった時点で集中は切れています。

 

正直なところ、この状況を普段の仕事の中で達成することはほぼ不可能だと言えるでしょう。

メールなどは時間を区切って見るといったことが出来るかもしれませんが、電話は引っ切り無しにかかってくるし、周りではガヤガヤと議論がかわされていたり、頼みごとが飛んできたり、書類も随時回覧されてきたりします。

 

そういった集中を妨げる時間を完全に無くせるのはいつかと考えれば、朝の皆が出勤する前か、夜の皆が退庁した後しかないということになります。

 

メンタリストのDaiGoさんがどこかの研究を引用して言っていたのですが、没頭するレベルの集中時間を保てるのはせいぜい1日4時間程度(細切れではなくまとまった時間として)、そして午前中がベターだということです。

 

そうなると、早朝出勤(それこそ5時とか)をして、ちょこちょこと人が集まり始める8時くらいまでがゴールデンタイムということになると考えられます。

 

さっさと公務員として熟達したいということであれば、このような時間を活用して学びを深めることをオススメします。

 

学んだらそのことに詳しい人と話し、また学ぶ

エリクソン教授が言っている中に、

  • 習得しようとしている重要なスキルに集中し、フィードバックを受けながら何度も繰り返すべし

という話がありましたが、これに似たようなことを、ペイパル・テスラ・スペースXの創業者である天才イーロン・マスクも言っています。

(全然余談ですが、僕が今世界で最も尊敬している起業家は彼です。圧倒的なビジョンと革新的な姿勢が本当に最高だと思っています)

 

イーロン・マスクが言っているのは、「本を読んで、専門家と話す。その繰り返しをすればかなり早く物事が習得できる」ということです。

 

これらのことを踏まえれば、何か身に付けたい事象がある場合、それを集中して学んだ後、その分野に詳しい人と話をしてフィードバックをもらってまた学ぶというのを繰り返すということが、最速で物事を極める方法の一つであると言えるでしょう。

 

これを公務員の仕事に置き換えれば、

公務員としての仕事のやり方(全体的なところ)が優れている人、実務上のテクニカルな部分に詳しい人、各種個別施策について詳しい人(これら全部できる人はなかなかいないと思います)をターゲットとし、学んだらその人に教えを請い、実践しながらまた学び、また教わる、その繰り返しをしていくのが効果的な学習方法であるということになります。

 

なお、僕であれば、この人の仕事のやり方はすげぇ!という人を見つけたら、まずはその人一人に絞り、その人の考え方や知識を身につけた上で、次はまた別の人から教わるというルートを取ります。

色んな人から教わるというのは集中ではなく分散してますし、迷いを生じる要因になりますから。




おわりに

以上、公務員として仕事を上達させたい、プロフェッショナルになりたいと考える人向けに記事を書いてきました。

 

ちなみに僕自身はどうだったかと言えば、日中のごちゃごちゃした時間では大して仕事が進まないので、朝早く出勤(毎日2時とか3時に行ってたこともありました笑)したり、夜遅くまで仕事をしたりして、ある程度まとまった集中時間を確保するといったことはできていたように思います。

 

ただ、仕事の出来る先輩や上司とやり取りをして能力を向上させていくといった、フィードバックを活かすような取り組みは不十分だったと思いますし、また、上記の朝早くとか夜遅くにやっていた仕事が、全て没頭するほど集中していたものだったかと問われれば疑問が残ります。

 

一方、現在フリーランスになってからは、ブログや投資などについて、間違いなくその取組みが出来ています。

当然今後プロフェッショナルとしてやっていく自信もありますし、それは時にハードですが、その点も含めトータルで非常にやりがいがあります。

 

そう考えると、マルコム・グラッドウェル氏の言うように、「好きである」というのはやはり重要な要素なのかなとは感じます。

 

もちろん公務員の仕事が好きなら、今回の話を取り入れれば圧倒的に成長できることは間違いありません。

無論、出世にも繋がっていくでしょう。

 

一方、そこまで好きでもないが、仕事だからやらざるを得ない(しかしやるからにはきっちりやりたい)といった人が今回の話をどう取り入れていくかというのはある程度注意すべきかなと思います。

 

例えば、朝の集中時間においては、数ある仕事の中から特に自分の好きな仕事の能力を高めると決めてやっていくほうがより成果に繋がると考えます。

 

一点で突き抜けられれば、その人は人事上でも重要な意味を持ってきますから、うまく仕事を好きになる方向の歯車(強みを活かしてもらえるような配置)に乗っかっていけるかもしれません。

(もちろんこればっかりは断言できないです。ただ、少なくともそこで極めたものが、公務員の仕事以外でも必ず活用できるのは間違いありません)

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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