公務員の仕事内容

【公務員の仕事】無駄だと思う仕事は無駄ではないというのは本当か?

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員の仕事の無駄をテーマに記事を書きます。

公務員の仕事って無駄が多くないか?

体裁にこだわる仕事とかホントつまらなすぎる・・・

こんな風に思っている方はぜひご覧ください。

 

本記事の内容

  • 公務員の仕事は無駄が多いか?
  • 無駄なことは絶対に無駄
  • 重要なのは無駄をどう活かすか

県庁に10年勤務した経験、公務員時代に銀行に2年間出向した経験、現在フリーとして自力でお金を稼いでいる経験などをトータルした視点で書いていきます。




公務員の仕事は無駄が多いか?

断言しますが、公務員の仕事はめちゃくちゃ無駄が多いです。

→なお、僕にとっての「無駄」は、その仕事が対住民から見てほとんど意味がないこと(行政の自己満足)や、費用対効果で見てインパクトが低いものを指します。

 

まず、事業自体が無駄(形としてやってるだけのもの、効果のない普及啓発、どうでもいい統計など)というものが多々あります。

これは単なる税金の無駄使いですね。

 

次に、仕事遂行時の面で言えば、

  • 体裁にめちゃくちゃこだわる
    →マスをいくつ空けるとか、言い回しとか、成果からすればどうでもいいこと。
  • 議会答弁などの言い回しにめちゃくちゃこだわる
    →言い回し次第ではその後の議会で追及されたりするため慎重になる面は分かりますが、実態としては、どうでもいい部分も含めて細かくこだわっています。
  • 意思決定までに説明する人が多すぎるし(係長→課長→部長→首長など)、その度に打合せなどを実施する時間がもったい無い
    →大企業はありがちなんですけどね。
  • なぜか打合せ時にPCを使わない
    →これは自治体によりますかね。打合せや会議時に、ググれば調べればすぐに分かるようなどうでもいいことを聞いたり、その回答に戸惑ったりしている時間は本当に無意味です。
  • プライド?からか何か分からないが、直接聞かない
    →決裁権者にざっくり案を説明し、方針を確認してから組み上げるのが最も効率的なのに、聞かない人が多い(特に年配者)。その上、決裁権者の思考についてやけに想像力を働かせて色々無駄な資料を作った上、結果的に覆されることが結構あります。

他にも色々とありますが、今挙げたものは無駄だと感じたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

こうした仕事が多いのは、数字を出さなくても一定の出世と給料が保証されているという仕組みなどに原因があります。

 

決して良い慣習であるとは言えませんが、現実問題として、組織としてよほど危機的な状況にでも晒されない限り根本的には変わらない部分です。

 

変わらないものに対して怒ったり気落ちしたりしてもあまり意味がありません。

それよりも、無駄についてどう向き合っていくかという視点こそが重要です。

 

無駄なことは絶対に無駄です

「無駄だと思ったことは無駄ではない」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思いますが、これは正しくもあり間違ってもいます。

 

どうでもいい体裁の直しについて無駄だと感じたなら、それはあなたにとって間違いなく無駄な仕事です。

無駄ではない仕事に変わることは絶対にありません。

 

「無駄だと思ったことは無駄ではない」という言葉を隠れ蓑にして、「これで決裁が通ったんだから無駄でなかった」とか、「今回は無駄だと思ったけどいつか必ずプラスにつながるかもしれない」みたいな考えは思考停止です。

 

また、こうした考えで無理やり自分を納得させようとすると必ずストレスにつながっていきます。

 

無駄は無駄であるということは、きちんと自分の中で腑に落とすようにしましょう。




重要なのは、無駄をどう活かすかということ

無駄を改善する

重要なのは、無駄を無駄と認識してどう活かすかです。

「無駄は無駄ではない」の意味はここにあります。

 

例えば、自分のできる範囲で無駄だと思うことを改善していく。

そして、自分の権限が大きくなった時にはさらに大きく改善する。

 

ちなみに僕自身は、仕事の中で定例的に続いている無駄を見つけ出し、そこを消し去ることに快感を覚えるタイプでしたので、公務員時代は積極的にそういったことに取り組んできました。

そうすれば、無駄な仕事でも面白い仕事に転換できます。

 

無駄をきちんと無駄としてストックする=自分の嫌なことをきちんと認識する

また、無駄を経験すればするほど自分にとって嫌なものは何かということが分かってきます。

 

例えば体裁の話などは、別に無駄だと感じていない職員の方もたくさんいます。(もしくは無駄だと本心では思っていても、それを心底嫌だと感じることはなく、単に流せる方)

 

仕事の本来の成果という面から言えば、体裁などは大いなる無駄だと思いますが、組織がそれを求めていて、かつそれを無駄だと思わないのであれば、これほど幸せなことはありません。

 

客観的に見て正しかろうが間違っていようが、自分の幸せは主観で決まります。

逆に、主観に反することを繰り返していれば、当然ながら不幸せな人生になっていきます。

 

人生は消去法です。

いかに多くの経験を積み、自分に合わないものを排除し、合うものを選択していくか。

 

それこそが人生を幸せに活きるための秘訣(また金銭面などでの成功もここにかかっています)です。

 

そのため、無駄だと感じた感性を大切にし、出来うる限りそこにかかわらないようにしていく(無駄でないやり方に改善していくこともその一つ)という視点は非常に大切です。

 

無駄だと思うことに無理矢理慣れようとすることは絶対にやめたほうがいいです。

はっきり言って非効率すぎますし、嫌なことをいくら頑張っても到達できるのはせいぜい並の水準です。

精神面においても幸せに繋がることはありません。

 

おわりに

ということで、無駄なことはきっちり自分の中でストックし、改善なり、人生設計なりにつなげていくことが大切です。

 

もし、今やってる仕事がほとんど無駄だと思うなら、さっさと異動希望を出す(強い異動希望)か、もしくは転職でもするのがいいでしょう。

人生長いですし、いくらでも道はあります(好条件の民間やら、僕のようにフリーになるやら)ので、別に無理をする必要はありません。

 

なぜか日本人は嫌なことでも我慢することを美徳とみなす傾向がありますが、そんなわけありません。

それは人間の生き方として不自然です。

 

無駄を認識できるというのは、生まれた時に与えられた個性・才能です。

わざわざ自分の個性に反発しながら生きていっても幸せは遠ざかる一方です。

 

ぜひ、無駄だと思うことをプラスに活かすような視点を持ちましょう。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!