公務員予備校

【公務員技術職(国家一般・地方上級)】予備校を元公務員が徹底比較しました!

こんにちは、元公務員のシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、国家一般職・地方上級の技術職公務員(土木、建築、電気・電子・情報、機械、化学、農学、その他)を目指す方向けに、公務員予備校の徹底比較を行いました。

 

僕自身は行政職ですが、予備校に通ったことで、模試では関東2位を取り、県庁に2位で合格するという成果を出しています。

そうした自身の目線も活かしつつ、パンフレットの分析や予備校への問い合わせをしながらまとめてみました。

 

高卒区分で合格を目指す方は以下リンクをご覧ください。

 

技術職を目指す方が公務員予備校に通う場合の全体像

まずざっくり全体像を捉えておいていただきたいのですが、技術職を目指す方が予備校に通う場合、以下の3つの選択肢があります。

  1. 区分ごとのコース(=フルパッケージ)
    →土木職コース、機械職コースなど。教養試験と専門試験(工学の基礎+区分ごとの専門科目)の対策がセットになっている。
  2. 工学の基礎コース(=1と3の中間)
    →教養試験と専門試験(工学の基礎)の対策がセットになっている。区分ごとの専門科目は自分で対応。
  3. 教養コース(最低限)
    →教養試験対策のみ。工学の基礎と区分ごとの専門科目は自分で対応。(林学、水産、薬学、衛生などは予備校にコースが存在していないのでこれで対応することになる)

予備校のパンフレットに掲載されている合格者が取っていたコースを見ると、1のフルパッケージコースをチョイスしている方が最も多く、次いで3の教養コース、2の工学の基礎コースは少ないという感じです。

 

よって以下では、フルパッケージもしくは教養コースを掲載しています。

 

公務員予備校(地方上級コース)の費用と特徴

以下の通り、大手公務員予備校(3校)に関して、技術職(国家一般職・地方上級)のコースを比較しました。

  費用 特徴
TAC

【土木職コース】

  • 303,000円(通学(生講義orDVDブース))
  • 291,000円(Web通信)

【建築職コース】【電気・電子・情報職コース】

  • 298,000円(通学(生講義orDVDブース))
  • 286,000円(Web通信)

【機械職コース】

  • 283,000円(通学(生講義orDVDブース))
  • 270,000円(Web通信)

【化学職コース】

  • 288,000円(通学(生講義orDVDブース))
  • 275,000円(Web通信)


【教養のみコース】

  • 200,000円(通学(生講義orDVDブース))
  • 188,000円(Web通信)

大学生協で申込むと5%(約1万〜1万5千円)割引、無料講座説明会参加で1万円割引
(→2つの割引を併用可能)

  • 国家一般職982名、特別区I類884名、東京都I類A31名、I類B242名、道府県上級608名の最終合格者(事務・技術合計)、上位合格者も輩出(2018年度)
  • 模擬面接、模擬集団討論無制限
  • 通学の場合、Webフォローが標準装備
  • 全国35校舎(直営校22、提携校13)
LEC

【土木職コース】【建築職コース】【電気・電子・情報職コース】【機械職コース】【化学職コース】【農学職コース】

  • 298,000円(通学(生講義orWebブース))
  • 276,000円(Web通信)

【教養科目のみコース】

  • 190,000円(通学(生講義orWebブース))
  • 178,000円(Web通信)

大学生協などの代理店で申込むと1万円割引、無料講座説明会参加で1万円割引
(→2つの割引を併用可能)

  • 技術系の上位合格者多数輩出
  • 模擬面接、模擬集団討論無制限
  • 遠方に住む方のために、Web模擬面接も実施
  • 通学の場合、Webフォローが標準装備
  • 全国58校舎(本校28、提携校30)
クレアール

【土木職コース】【建築職コース】【電気・電子・情報職コース】【機械職コース】

  • 225,000円(Web通信)

実質価格としては以下例のように割引価格が適用される仕組み。

例)2019年1~3月申込の場合、1月割引価格168,000円、2月割引価格171,000円、3月割引価格174,000円

  • Web通信のみ
  • 費用が安い
  • 模擬面接無制限だが、水道橋校のみで実施
  • 遠方に住む方のために、電話による模擬面接も実施

 

補足

  • 税込・入学金込の価格を掲載しています。(2019.1月時点)
  • 割引に関してはオーソドックスなものを記載しています。
    予備校によっては、早割、他予備校からの編入割引、離職者割引、学卒未就労者割引などが存在しますので、お得な割引を逃さないためにも必ずパンフレットを確認するのがオススメです。

 

それぞれの予備校について詳しく見ていこう

3校(①TAC、②LEC、③クレアール)について以下で詳しく見ていきます。

①TAC

メリット デメリット
  • 模擬面接、模擬集団討論無制限
    (直営校で実施)
  • 合格者実績(総数・上位合格者とも)十分
  • 通学の場合、Webフォローが標準装備
  • 農学職に対応していない

 

模擬面接無制限

模擬面接や模擬集団討論が無制限で受けられます。

公務員試験における面接は合否を分ける重要なポイントですので、この点は大きいです。

シュン
シュン
技術職の場合、筆記を突破するよりもむしろ面接における倍率が高いことも結構あります。(事務職は基本筆記のほうが倍率が高いです)

例)東京都I類B土木:受験者606人、1次合格428人、最終合格169人(2017年)

面接の配点自体も高いケースが多く(僕が受けた県庁は筆記試験の2倍以上の配点でした)、面接がダメなら容赦無く落とされると捉えておいて間違いありません。

 

合格者実績十分

TACはパンフレットにでかでかと「大卒レベル試験に強い」と書いてアピールをしており、その自信が伺えます。

 

実際に合格者実績も素晴らしく、事務職を含む数値ではありますが、以下の通りの成果を出しています。

  • 国家一般職982名、特別区I類884名、東京都I類A31名、I類B242名、道府県上級608名の最終合格者実績(2018年度)

 

また、技術職の上位合格者としては以下を輩出しています。

  • 岩手県(建築)1位、東京都I類B(機械)4位、東京都I類B(電気)6位、愛知県(土木)6位、横浜市(建築)9位、食品衛生監視員10位(2018年度)

 

量・質ともに実績十分と言えます。

 

通学の場合、Webフォローが標準装備

通学コースを選んだ場合、どうしても都合が悪くて講義に出れないといった際にはWebでも講義を見ることができます。(追加料金はありません)

 

TACの無料パンフレット請求リンクは以下です

TACの無料パンフレット請求はこちら

 

②LEC

メリット デメリット
  • 模擬面接、模擬集団討論無制限(本校で実施)
  • 本校が無い地域の在住者は、Webで模擬面接が受けられる
  • 合格者実績(上位合格者)十分
  • 通学の場合、Webフォローが標準装備
  • 農学職を3校の中で唯一フォロー
  • 特になし

 

模擬面接無制限。本校が無い地域の場合はWebで模擬面接を受けられる!

TACと同様に、模擬面接や模擬集団討論を無制限で受けることができます。

 

特徴的なのは、本校が無いところに住んでいる場合、Webでも模擬面接が受けられるということですね。

これは非常に画期的な仕組みです。

 

上位合格者多数

LECは最終合格者数を、あえて(?)公開していません。

一方、上位合格者については公表しており、以下の実績を残しています。

  • 静岡県(建築)1位、静岡県(農業)1位、愛知県(化学)2位、東京都I類A(建築)2位、茨城県(農業)3位、横浜市(造園)3位、特別区(土木造園)3位、東京都I類A(建築)5位、東京都I類B(土木)5位(2018年度)

割愛しますが、6〜10位の合格者も8人います。

 

上位合格者がこれだけいるということであれば、合格者総数もかなりの数が存在することが想定されます。(上位合格者の実績はTAC以上です)

 

通学の場合、Webフォローが標準装備

通学コースを選んだ場合、どうしても都合が悪くて講義に出れないといった際にはWebでも講義を見ることができます。(追加料金はありません)

 

LECの無料パンフレット請求リンクは以下です

LECの無料パンフレット請求はこちら

 

③クレアール

メリット デメリット
  • とにかく費用が安い
  • 申込時に追加で3万円の費用を払うことで、不合格時には翌年無料で受講できる安心保証プランあり(その年に合格できた場合は返金)

  • 模擬面接は無制限だが、水道橋校のみでの実施(なお、電話による模擬面接は可能)
  • 通信講座しかないため、予備校に通うことで物理環境を変えたいという人にとっては不適
  • 農学職、化学職に対応していない。教養のみのコースが無い。

 

費用が安い

クレアールの講義はWeb通信に特化しています。

そのため、費用が安いというのが大きなポイントです。

今回比較した予備校の中では圧倒的最安値ですね。

 

安心保証プランあり

申込時に追加で費用(3万円)を支払うと、仮に目標とする年度の試験に不合格だった場合でも、翌年の講義を無料で受けることができます。

  • プランをつけず不合格だった場合:初年受講料17万円+翌年受講料17万円=34万円
  • プランをつけて不合格だった場合:初年受講料17万円+保証プラン3万円=20万円で2年間の受講可

 

なお、初年に受かれば3万円は返金されるため、つけておいても損はないかなと思います。(絶対受かるために退路を断つという意味で敢えてつけないという考え方もあると思いますが)

 

通信しかないのがデメリットでもある

通信に特化している分、予備校の物理環境を使えないのはデメリットです。

 

例えば僕の場合、県庁を受ける際にLECの通学DVDコースを取っていました。

生講義は一度も受けたことがありませんので、実質的には通信と全く同じです。

ただ、講義の度に通学し、個別ブースで講義を受ける仕組みでしたので、物理環境を変えることによって集中することが出来ていました。

 

勉強慣れしていない人の場合、物理的な環境面の整備は非常に重要ですので、通信を選ぶのであればその点をよく検討する必要があります。

(図書館にPCを持ち込んで受講するといった工夫をするなど)

 

模擬面接は無制限だが水道橋校のみ

模擬面接は無制限なのですが、水道橋校に行かなければ受けられないという点はデメリットですね。

 

遠方の方のために電話での模擬面接が用意されているのですが、面接は見た目や身振り手振りといった要素が非常に重要であるため、その点どうなのかなとは思います。

 

水道橋校に行けない方であれば、ジョブカフェや大学の就職課などを活用して模擬面接を行うといった対応をしていく必要があるでしょう。

 

クレアールの無料パンフレット請求リンクは以下です

クレアールの無料パンフレットはこちら

 

公務員予備校の選び方

直感で選ぶ

予備校ごとに色々と特徴はありますが、どこに通った場合でも、きちんと集中して学ぶことができれば1次試験は必ず突破できます。

条件面以上に、選んだ予備校を信頼し、他の余計な情報を断ち切って集中して学べるかという点が重要だと言えます。

 

そのためには、予備校との相性、つまり直感的な要素がとても大切になります。

 

この相性を見極めるためにオススメなのは、片っ端からパンフレットを請求して見比べることです。

当たり前ですが、予備校ごとにパンフレットの作りは全く違います。

まさに予備校ごとの性格が出ています。

 

それぞれのパンフレットを見比べてみて、ここは良さそうだな、ここは向いてなさそうだなと思ったのであれば、その感覚を大切にして選ぶのがオススメ(僕もこの方法で決めて間違いありませんでした)です。

 

※各予備校の無料パンフレット請求用リンクは以下です。

TACLECクレアール

 

体験講座や無料相談会へ参加して選ぶ

各予備校とも体験講座や無料相談会を開催しています。

百聞は一見にしかずという言葉がある通り、経験に勝るものはありません。

 

僕自身はパンフレットを見て直感で決めたため、体験講座には行きませんでしたが、万全を期したいのであれば体験講座や無料相談会へ行ってみて選ぶことをオススメします。

(→体験講座や無料相談会などの案内は、パンフレットに掲載されています)

 

なお以下の通り、読者さんが実際に無料相談会に行って予備校を比較した結果をご報告してくれました。

このように、行ってみたからこそ分かる情報があるということは押さえておきたいですね。

※読者さんの印象に引っ張られてしまう可能性があるため、予備校名にはモザイクをかけています

 

面接対策の実施箇所をよく確認する

公務員試験では面接が非常に重視されます。

筆記に合格しても、そこから最終合格までの倍率が2倍以上というところはザラです。

しかも面接の配点がかなり高いケースも多く(僕が受けた県庁は筆記試験の2倍以上の配点でした)、面接がダメなら容赦無く落とされます。

 

つまり、面接対策は合否を分ける非常に重要なポイントになります。

 

そして、面接対策の肝は模擬面接、つまり実際に相手を置いて練習することです。

 

各予備校とも、模擬面接はそれなりに大きな都市の校舎に限って実施しているケースが多く、地方の提携校では模擬面接を受けられないケースが多いです。

 

都内の人などであれば問題はありませんが、地方在住の方は、模擬面接を受ける場合はどの校舎に通う必要があるかといった点を必ず押さえておく必要があります。

 

クレアール(模擬面接は水道橋校のみ)を選ぶ場合、費用が安く済む分、面接対策はジョブカフェなどで補うといった判断もありだと思います。

 

しかし、模擬面接が無制限のTACとLECを選んだにもかかわらず、模擬面接を受けないというのはあまりにももったいないです。

 

費用が高いと思われる方へ

費用の安い単価講座も設置されています

だいたいどの予備校においても単価講座(数的処理だけとか、論文講座だけとか)が設置されています。

 

価格も数万円〜10万円程度に落ちますので、配点の高いところだけピンポイントで受講したいという場合、単価講座を検討するのもアリでしょう。

 

公務員になれば1年目のボーナスで余裕で回収できます

大卒の国家一般職や地方上級職の場合、初年のボーナスは60万円程度貰えます。

つまり、どの予備校に通ったとしても、その費用は公務員1年目で軽く回収できるということです。

 

どんな物事もそうですが、環境を変え、既に結果を成し遂げている人に直接習うのが成功するための最短最速の方法です。

 

費用対効果を考えた際に、このように長期で物事を見る観点は非常に重要です。

 

おわりに

色々と比較をしておいてなんですが、やはり最後は相性です。

 

ここなら信頼して任せられる!というところを見つけさえすれば、あとは余計な情報を遮断し、その予備校のテキスト・問題集や面接対策に集中して学べば合格できます。

 

上の比較情報は一つの参考としていただき、最後はパンフレットを眺めたり、実際に予備校に行ってみての直感的要素を大切にして決めていただければと思います。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>予備校のメリットや予備校に通った際の勉強の仕方などが気になる方はこちらの記事もご覧ください。