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事務次官の年収や退職金は?2300万を超えるが組織規模としては割安?

こんにちは、シュンです!

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今回は、事務次官の年収や退職金がテーマです。

 

事務次官と言えば、嵐の櫻井翔さんのお父さんである桜井元総務省事務次官、セクハラ疑惑で辞職した福田元財務省事務次官などが有名ですが、彼らは、国家公務員を率いるエリート官僚たちのトップに君臨する公務員のトップオブトップと言ってもいい存在です。

 

そんな事務次官の年収や退職金はいくらくらいなのか、またその金額は果たして高いのか低いのかといった点について書いていきます。




事務次官の年収はいくら?

ズバリ2330万円(手取りは1420万)

事務次官の給与については、内閣官房人事局が公式にモデル年収を出しています。

 

このデータによれば、

事務次官の月収は141万円、

年収は2327万円(手取り年収は1420万程度)

※手取り部分は独自に推計

 

ということになります。

 

↓内閣官房のデータ

「国家公務員の給与(平成30年版)」(内閣官房内閣人事局)(https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/pdf/h30_kyuyo.pdf)より抜粋

 

なお、事務次官にまで上り詰めることができるのは、同じ府省に入庁した同期の中でたった1人です。

 

事務次官の任期は?

実際にこのお給料を貰えるのはどれくらいの期間なのかという点ですが、57〜59歳くらいで事務次官になり、1〜2年勤めて退職する(民間の顧問やら関連団体のトップなどとして天下る)というのが慣例です。

(ちなみに事務次官の手前の役職でも2000万くらいは貰います)

 

事務次官の退職金について

ズバリ6400万円(手取りは5500万)

次に、事務次官の退職金ですが、こちらのリンク(http://www.jinji.go.jp/shougai-so-go-joho/income/1_5.html)をベースに計算をしてみると、

 

事務次官の退職金約6400万円税引き後約5580万)

 

ということになります。




事務次官の年収は安いのか高いのか?

ごく一般的な目線で考えれば、年収2000万オーバーとか、退職金6000万オーバーとか、さらに言えばその後は天下りポストがあるとか、もの凄く恵まれた数字のように見えます。

 

一方で、異様にバカでかい国家組織のトップとして圧倒的な重責を担うポジションであるということを踏まえて考えると少し見え方が変わってきます。

 

例えば、財務省は約7万1千人、国交省は約5万9千人、厚労省は約3万2千人、農水省は約2万2千人という職員を抱えています。(府省ごとに見ればもっと数が少ないところもあります)

 

民間でこの人数レベルの企業といえば、

トヨタ(約7万5千)、パナソニック(約6万1千)、日立製作所(約3万4千)、日産・マツダ(約2万2千)、NEC(約2万1千)

などといった錚々たる顔ぶれです。

 

これらの企業の社長や役員の報酬と言えば、億を超える、もしくは億に近いようなレベルになってきますから、純粋に企業規模だけをベースに比較をしてみると、退職金やら天下りやらを加味しても事務次官は割安であると言えるでしょう。

 

とは言え、これらの民間企業は当然利益から報酬を出しているわけです。

赤字ばかりがどんどん増えていくような収支バランスを無視した仕事をしているのに2000万円も年収を貰うのはおかしいという視点も当然あると思います。(それはむしろ政治家の責任が大きいですが)

 

どちらにしても、2000万という数字だけで一概に高い低いを判断するのは難しい部分があるのかなと考えます。

 

でも、最近色々と不祥事もありますし、感情的には高すぎだろうという話にはなってきそうですね。

 

まとめ

  • 事務次官の年収は約2330万円(手取り1420万円)
  • 退職金は約6400万円(手取り5580万円)
  • 単純に組織の規模だけをベースに比較すると、同規模の民間企業の社長や役員に比べてかなり報酬が低いとも言える。一方で、毎年収支が赤字であることを踏まえれば高いとも言える。

 

以上です。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>「公務員の給料の全て」をまとめた記事はこちらから(官僚の年齢別年収なども分かります)