書評

【書評】「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」ホスト界の頂点を極めた男のマインドを存分に堪能できます。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

先日あおり運転対策として衝撃の提案をしたホスト界のレジェンド、ローランド。

僕はほとんどテレビを見ないため、恥ずかしながらローランドをこのつぶやきで初めて知り、その後YouTubeの「HOSTTV」で彼の動画を見て、あっこの人本物だと思ったので、彼の書籍「俺か、俺以外か。ローランドという生き方」を購入してみました。

以下で書評を書いてみます。

 

本記事の内容

  • 本書はこんな人にオススメ【ざっくりした概要】
  • メイン何事も自分で決めるべし
  • 失敗を恐れず全力で挑戦せよ
  • 「病む」のではなく「悩め」
  • 負の情報は取り入れないこと
  • ローランドの礎は彼の父にある【教育の重要性】




本書はこんな人にオススメ【ざっくりした概要】

内容はいわゆる「自己啓発本」です。

 

人生に悩んでいる方とか、大きな成功をしたいと考えている方が、成功者のマインドに触れることができるという意味で価値のある本ですね。

 

マインドは、基本的に各分野のトップの人から学ぶのが一番確実なので、そういう意味(=ローランドの場合、現代ホスト界の帝王と呼ばれるホストトップの地位を築いた成功者)でもオススメです。

 

なお構成としては、彼の名言が一つ取り上げられ、その背景や意味について数ページにわたって解説がなされる(以降同様の繰り返し)という形式になっています。

自伝的な話も多く、彼という人間がどのように形成されてきたのかが垣間見れます

 

ざっくりとした概要はこんな感じです。

以下では、「成功哲学」という切り口で非常に参考になった点をいくつか引用しながらまとめていきます。

 

何事も自分で決めるべし

人間、人にやらされたことにまで、いちいち情熱を燃やせるほどお人好しにはできてないんだ。(P174)

結局やりたいことを、情熱を持ってやっている人間が強いんだ。(P175)

「やりたいことを、情熱を持ってやっている人間が強い」

いわゆる成功者と言われる人間において、この例外はありません。

 

一方、ローランドも過去人に示された道(=別にやりたくもないこと)を歩んだことがあるそうです。

一つは大学進学、もう一つはボールペン字講座(笑)

しかし彼の凄いところは、いずれも初日で見切りをつけて辞めたという点です。

 

ただ、彼のような決断を早い段階でできる人はむしろ少数派と言ってもいいと思います。

なんとなくで進んだ道に不満を感じながらも、辞めれずにそのままズルズルと過ごしてしまっている方は多いのではないでしょうか。

 

ただし、残念ながら惰性の延長に成功はありません。

成功したいなら、どこかのタイミングで決断し自分の道を歩む必要があります。

 

僕も、公務員といういわゆる安定的な仕事をしていましたが、ここは自分の道ではないと考え、全く何もない状況でしたが(ブログもやってませんでした)、見切りをつけ決断をしています。

それが、現在ブロガーとしての成功に繋がったのは間違いありません。

 

決断とは他の選択肢を捨てることです。

何も捨てずに成功するなどということはありません。

 

失敗を恐れず全力で挑戦せよ

成功するかしないかなんて、心配しなくていい。

まずはひとつのことをとにかく全力でやってみてほしい。ぶつかってほしい。

成功すれば、万々歳。

だが、もし夢破れても、その経験は貴方に反骨心という最高のパートナーをプレゼントしてくれる。

P186

成功者の決まり文句の一つに、「トライアンドエラーの繰り返しが重要」とか、「気になったらとりあえずやってみろ」というものがあります。

 

もし、何かをやると宣言したのに、3ヶ月後に今勉強中なんです(実践はまだしていない)と言ってるような人はまず100%成功しません

とりあえずやってみて、分からないところを勉強して・・・、というサイクルを回すのが、勝つために必要な絶対原則です。

 

ローランドも全く同じことを言っているわけですが、「反骨心」について触れているのが少し面白いところですね。

 

ローランドの場合、高校時代を全てサッカーに捧げ、完全燃焼したもののサッカー選手になるという夢は叶いませんでした。

しかし彼は「サッカーはダメだったが、ホストとしては絶対に負けない」という強い反骨心でホストとして登りつめたと語ります。

サッカーを選び、結果的には失敗したが、全力でやり切ったからこそ、次こそは必ず成功してやるという強い反骨心が育ったということです。

 

つまり、自分で決めて全力でやってみたことに無駄などはないということですね。

成功するかどうか分からないからやらないとか勉強するなんていうのは単なる逃げ口上にすぎません。

 

自分で決めて、全力でとことんやってみる。

それが、どっちに転んでも成功につながっていきます。




「病む」のではなく「悩め」

「病む」のではなく「悩んで」ほしい。

(中略)

「病む」も「悩む」も、途中経過は同じだ。

「うゎ、やっちゃったよ・・・」「最悪だ・・・」と、思った次の考え方が分かれ道。

その次に、どうしたらその状況を解決できるのかという方向に、考えをシフトチェンジする癖をつけてみること。

(中略)

人生成功したければ、やるか、やらないかじゃない。

やるか、やるかだ。

成功者はほぼ全員がポジティブです。

成功者ほど、チャレンジが多い分失敗というネガティブに直面することが多いわけですが、だからこそ一々病んでいるようでは話になりません。

どんどん失敗を次に活かしていくために、ローランドの言うような切り替えが必要不可欠になります。

 

こればかりは普段から意識づけることで習慣化するしかありません。

「どうしてもマイナスな方向に考えてしまうんですよね・・・」というのは単なる言い訳です。

 

そうではなく、こういった成功者の本を読んだり、成功者のYouTube動画を何度も繰り返し聞くなどして自分の頭を洗脳し、マインドを切り替えていく必要があります。

 

「人生成功したければやるか、やるか」

いい言葉ですね。

 

負の情報は取り入れないこと

人のSNSを見て嫌な思いをする人って多いと思う。

それならばね、極論言うと見なければいい。

P153

テレビを見ていない成功者というのはめちゃくちゃ多いです。

その理由は、単に時間の無駄ということもありますが、自分のマインドが汚染されることを防止するという意味合いもあります。

 

人の悪口・批判・ネガティブな言葉などは、自分でそれを意図的に拾おうとしなくても、潜在意識レベルで必ず吸収されてしまっています。

そういった言葉を流している最たるものがテレビであり、またローランドの言うようにSNSです。

 

特に、匿名性の高いyoutubeのコメント欄やtwitterなどは、非常に低い質の情報(罵詈雑言・愚痴・批判など)が飛び交っています。

それを見て嫌な思いになり自分の行動を止めてしまうことになるくらいなら、無視をして行動し続けたほうが圧倒的に自分にとってのメリットとなります。

 

何れにしても、マイナスな情報を取り入れることほど、自分の「成長」や「成果」にとって害となることはないというのは覚えておいて損はないでしょう。




ローランドの礎は彼の父にある?【教育の重要性】

好き嫌いが多い?

なんでも好きだとか、どっちでいいって言う人間の好きという言葉に、いったいなんの価値がありますか?

嫌いなものを、しっかり嫌いと言えない男にはなるな。

そう教えています。

P27

これはローランドの言葉ではなく、給食の好き嫌いが多いことについて電話してきた小学校の担任に対し、ローランドのお父さんが返した言葉です。

 

ローランドは家族から受けた愛の大きさ、そして家族に対する愛情の深さを何度も本書の中で触れているのですが、お父さんのコメントを見ると、やはり幼少期の親の影響の重要性を感じます。

 

ローランドも、「幼少期の経験が人間形成に大きな影響を与えると実感している」と語っており、海外の恵まれない環境の子どもたちへ寄付をおこなうなどの活動を実践しています。

 

もちろん、過去に受けた教育の責任にして、今ある不遇を恨むようではとても成功などできません。

もしあまりいい教育がなされていなかったと思えば、そこから自分のマインドを切り替える努力をすればいいだけです。

 

しかし、自分が親や教師として教育する立場になった際には、自分の言葉がどれだけ大きな影響を持つのかという点には注意していく必要があると思います。

自分の発言の積み重ねが、子どもや生徒なりのとてつもない成長、もしくはとてつもない失敗のどちらにも繋がりうるわけですから。

 

おわりに

本書の最後にはローランドとのQ&Aが掲載されているのですが、

「一番影響を受けた本は?」という質問に対する答えが、

「人を動かす(デール・カーネギー著)」でした。

うーん、やっぱり凄い人って勉強してますね。

 

大きな成果を出したいと考えている人は、本書を何度も繰り返し読むと必ずマインドに好影響を与えられると思います。

興味がある方はぜひご覧になってみてください。

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!