公務員の仕事内容

公務員か民間で迷ったらどうすべき?【銀行出向経験ありの元公務員が解説】

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員と民間企業の比較がテーマです。

就職先について、公務員と民間のどちらにするかを検討している方向けに、両方を経験した僕の視点からの特徴比較および内定を得るための具体的な対策を書いていきます。

 

本記事の内容

  • 公務員と優良民間企業のざっくりした比較
  • 公務員を目指す場合の対策
  • 優良民間企業を目指す場合の対策

なお、僕自身のキャリアとしては、元県庁職員(2位合格)として10年間勤務、途中で銀行への出向2年と、いわゆる花形と言われる財政課勤務を経験した上で、現在は独立して月間最大94万アクセスを記録するブログ(収入は公務員時代以上)を運営しています。

こういったキャリアが一定の信頼性担保につながると考えています。

 

公務員と優良民間企業のざっくりした比較

まず、公務員と民間のざっくりした比較です。

 

なお、民間といってもピンキリです。

公務員を目指す方は安定志向の方が多いでしょうから、以下ではホワイト企業と呼ばれるような優良民間企業との比較をしていきます。

公務員
  • 給料安定、横並びでの年功序列
  • 仕事のスタンスは守り(余計な支出を減らす)
  • 各種法整備、都市計画、規制、補助金など行政でしかできない仕事を行う
  • 筆記は難易度高い、面接は低い
優良民間(ホワイト企業)
  • 給料安定、実力主義、生涯年収は公務員より上のケース多
  • 仕事のスタンスは攻め(利益を勝ち取る)
  • 仕事における大きな成長を望める
  • 筆記の難易度低い、面接は高い

 

給料・出世面の比較

公務員とホワイト企業の年収は両者とも高い位置で安定しています。

どちらの場合でも、生活に困るということはまずないでしょう。(もちろん支出が抑制できない人はどちらでも厳しいですが)

 

生涯賃金ベース(退職金含む)で言うと、

公務員は平均で2億5000万円〜3億円程度です。(以下の記事で職種ごとに細かく網羅していますので詳しく知りたい場合は別途ご覧ください)

 

対してホワイト企業であれば平均で3〜5億円といったところです。

 

基本的にホワイト企業のほうが高い生涯賃金が期待できます。(→公務員の賃金はあくまで50人以上の「民間企業平均賃金」で決められているため当然と言えば当然)

 

一方、公務員は横並びで出世しますが(最終的には差が出るものの、40代中盤くらいまでは同列)、民間は早い段階から出世の差が出てきます。

補足

公務員でも官僚(国家総合職)はさっさと出世します→例えば30歳前半で県庁の課長として派遣されたりします(生え抜きの県庁職員は50歳くらいにならないと課長にならない)。ここは例外ですね。

 

この点について、僕の銀行出向時の経験をあげてみます。

当時僕と同じ年代(30代頭)の銀行員は「支店長代理(公務員なら係長級)」になりたてという方が多く、同期は概ね横並びに近いレベルで出世していました。

しかし、その後について詳しく話を聞いたところ、

その役職のまま定年まで頭打ちという人が3割くらい存在。その一方、40代前半で次長→40代中盤過ぎくらいで支店長(なお次長止まりも3割、支店長も3割。役員になるのは一握り)になる方もいる

など、かなり明確な出世格差がありました。

 

30代頭で支店長代理級の方だと、僕よりも100〜150万円くらい上の年収をもらっていたのですが、そのまま支店長代理級で終わる3割の方と比較すると、年功序列で増える公務員のほうが生涯賃金ベースで上になってきます。

⇆支店長級になると、生涯賃金も圧倒的に公務員を上回ります。

 

別に銀行に限らず、民間の場合は出世のバラツキと生涯賃金のバラツキが公務員以上に大きくなると言えます。

→とは言え、ホワイトの場合なら出世せずとも高い年収は期待できますが。

 

仕事のスタンスの比較

仕事のスタンスをざっくり比較すると、公務員は守り、民間は攻めです。

 

公務員は90%以上の自治体(国ももちろんそうです)の財政が苦しいです。

そのため、できるだけ支出は押さえていきたいということがあり、新規事業なども基本的に「やらない」方向で考えます。

行政に入って新規事業とか補助金をバンバン打ち出したいという理想を掲げている場合、その目論見はほぼ間違いなく実現できません。

 

なお、行政の主な仕事の一つである許認可(例えば飲食店の営業許可、建設業許可や介護施設・保育所の立入指導など)なども守りの典型ですね。

ルールがあって、それを守るよう指導するのが行政の役割です。

その一方、今後求められるのは攻めの行政です。

企業誘致や人口増加のためのかなりオリジナリティに富んだ施策などが求められていますが、全体的な体質としては保守的なところが多いのが実態です。

 

一方、民間において絶対的に重要なものは利益です。

そのため、利益をあげるためには色々と工夫をして攻めまくるというのが民間の基本スタンスです。

 

ある意味リターンさえ出せればというところがありますから、公務員に比べると事業の自由度や裁量もかなり高くなる傾向にあります。

 

僕が出向していた銀行業界というのは、民間の中でもかなりお堅い部類の組織ですが、それでも利益につながるとなれば、実施に関する裁量は公務員に比べて圧倒的な自由度がありました。

 

逆に言えば、成果も出せないことばっかりやっていれば評価は下がりますのでその分シビアです。

 

仕事の性質の比較

次に、仕事の性質について比較をしてみます。

 

公務員は、各種法整備、都市計画、規制、補助金支給など「行政ならではの」仕事を行います。

上記のような類の仕事をしたいのならそもそも公務員でしかやりようがないということになります。

 

一方で、サービス提供に対してリターンが発生しない仕事がほとんどですし、住民側もサービスを受けて当然だと思っている、もしくは余計な手続きばかりで面倒だ・・・と疎まれるケースも多いため、自発的に高い付加価値のサービスを与えていこうという考えが出づらくなる環境だと言えます。

→前例通り淡々と仕事をこなす、また、お客様への接客意識が低いなどのいわゆるお役所仕事の発生

 

民間の場合、付加価値が高いサービスを提供すればそれが売上・利益に直結し、自分の成績に反映されたりするわけなので凄くシンプルです。

付加価値の高いサービスをしようという工夫が働きやすい環境だと言えます。

 

一方、民間はどうしても利益に着目せざるを得ませんから、社員同士の競争も激しくなる傾向にあります。

その中で「こんな商品を売ってもお客様のためにならない(けどノルマのために売るしかない)」と感じることがあったり、競争が耐えられずに嫌になってしまうというリスクがあります。(特にネームバリューだけで仕事を選んだ場合に発生しがち)

 

→行政もこんな事業意味ないよなというのはめちゃくちゃありますが、ノルマがないのと、仕事がめちゃくちゃに幅広い(農業やら工業やら福祉やら・・・)ため、気持ちを切り替えやすいということはあります。

 

成長面の比較

仕事で大きな成長を望むのであれば、これは圧倒的に民間のほうに軍配があがると言えます。

一流企業で3年働いた人と、自治体で3年働いた人で比較をした場合、ビジネス能力ではかなりの差がつくことになるでしょう。

 

この大きな理由は、先ほども述べた「守り」か「攻め」かのスタンスの違いにあります。

一定のルールや前例に従って守りで判断をしていくケースと、どういったサービスが利益に繋がるかを日々考え抜いて知恵を出していくケースでどちらのビジネス能力が高くなるのかは明らかです。

物を売る力、事業立案力、ビジネスマナーなどあらゆる面で差がつくと言えるでしょう。

→これは、銀行出向時代に銀行員や様々な一流企業に出張して出会った方たちと、僕自身やその他県庁職員を比較して確信したことです。

 

ただし、これは価値観の問題でもあります。

実は一流企業から公務員に来て潰れてしまったり、大して活躍できない人は結構います。(企業文化の違いによるところが大きいでしょう)

そういう意味で、行政組織で求められる力は民間と全く違うし、自分は行政マンとしてやっていくのだから比較しても意味ないと考えるのであれば、あまり問題のない部分でもあります。

 

なお、念の為申し上げると、公務員においてもトップクラスの人は民間でも余裕で通用するくらいに優秀です。(彼らは独自でビジネス力を磨いています)

あくまで同じくらいのレベルの方が民間と公務員に同時に入ったケースにおいて、各組織で普通に仕事をしていった場合、ビジネス力に開きが出るという話です。

(→事実、公務員から民間に転職するというのは、その逆に比べ圧倒的にハードルが高いです)

 

難易度の比較

これはある程度想像がつくかもしれませんが、

  • 筆記は公務員>優良民間
  • 面接は優良民間>公務員(面接は圧倒的に民間のほうが大変なケースが多い)

です。

 

公務員で専門試験があるところの場合(地方上級・国家総合・国家一般など)、勉強は結構大変です。(合格者平均1500時間とか言われますので、1日4時間で1年くらいの勉強が必要です)

ただしここさえ突破したなら、面接は普通に対応できれば(模擬面接をしっかりこなし、きちんとした応対ができれば)だいたい受かります。

(とは言え、最近は面接の配点・倍率も高く、面接で落ちる人が多くいるのは事実です。そうは言っても優良民間に比べれば面接の質がずっと楽なのは間違いありません)

 

一方、民間の場合は基本的に面接での勝負になります。

また、面接以前のインターン参加やOB訪問などの戦略が合否を左右するケースも多いため、公務員に比べブラックボックスな部分が大きいというのが特徴ですね。

 

公務員を目指す場合の対策

予備校が一番手っ取り早い(県庁同期は予備校多数)

ここからは、公務員および優良民間企業を目指す場合の具体的な対策を書いていきます。

 

まずは公務員を目指す場合です。

公務員の場合、何よりも筆記をクリアすることが重要です。

面接は筆記に受かってからやれば間に合うというようなレベル感で問題ありません。

 

なお、僕は予備校に通ったからこそ県庁に2位で合格できましたし、県庁の同期も予備校が多数派でしたので、基本的に予備校をオススメします。

科目数が多すぎて試験突破のための戦略(問題集選定なども含む)を考えるのに無駄な時間がかかりすぎるのと、最終合格をする上で非常に重要な役割を持つ模擬面接をトータルで対応してくれる点を考えると圧倒的にメリットが大きいため。

 

この辺の話については、以下で色々と記事をまとめていますので参考にしてください。

 

勉強法(筆記・面接対策)

 

予備校のメリット・デメリット、選び方など

↑特にこの面接対策の記事は非常に重要なので、今後公務員を目指すなら必ず押さえておきましょう。

 

社会人から公務員への転職を目指す場合

 

民間(ホワイト企業)を目指す場合の対策

ホワイト企業内定率100%のホワイトアカデミーがオススメ

次に民間企業を目指す場合の対策です。

いわゆるホワイト企業を目指すとなればとにかく面接対策が肝になります。

 

面接の難易度は公務員より圧倒的に上だと捉えておいて間違いありません。(ホワイト企業の倍率は、低くても数十倍、高いと数百倍から数千倍です)

 

また、先ほども書いた通り、「インターンやOB訪問などの戦略が合否を左右するケースも多いため、公務員に比べればとにかくブラックボックスな部分が大きい」ため、(人脈や行動力豊富な学生以外は)手探りで対応する部分が多くなります。

 

僕自身、銀行には出向していただけで、学生時代に民間は一切受けませんでしたが、もし当時に戻るのであれば戦略としては公務員予備校と同様のスタンスを取ります。

具体的には、プロである就活塾で学びます。

今のところ就活塾はまだまだ浸透していませんが、今後市場が広がっていくのは間違いありません。

 

僕のほうで各種就活塾を分析した結果として、「ホワイト企業に入る」という目的でずば抜けた成果を出しているのは就活塾のホワイトアカデミーです。

就活塾創設以来ホワイト企業内定率100%を維持しており、内定できなければ返金保証がついています。

それこそFラン大の方もホワイト企業に受かってますので、指導力は確かなものだと言えます。

→リーフレット(PDF)はこちら

 

なお、僕も校長である竹内社長(東大工学部卒(学生時代は東大の学生委員会「丁友会」で、東大工学部生と企業の採用担当を繋いでいた)→大手コンサルのデロイトトーマツで人事コンサル経験→起業)に、記事で取り上げるに当たって直接お会いしてお話を伺いました。

その実績通り、就活に関しての各種知識・ロジックは凄まじいものがありましたし、今後のビジョン(日本の就活を変えていく)についても非常に高い視点をお持ちでした。

 

また、塾生や卒業生による座談会やパーティなどを定期的に実施しており、そこで一流企業に入った方と交流できる仕組みを持っているのも情報収集やその後の成長という観点でも凄く魅力的だと感じました。

(→僕も見学させていただいたのですが、キーエンス、オリンパス、IBM、エムスリーなど超優良企業に勤務する塾の卒業生の方たちが非常にレベルの高い会話を繰り広げていて、かなり面白かったです。ちなみに彼らの話を聞いていると、こりゃ公務員とじゃ差がつく一方だな・・・とか思ったりしたわけですが)

 

もし興味があれば、まずは無料相談会に参加(Web参加でもOK)して、直接色々な情報収集をしてみることをオススメします。

 

↓ホワイトアカデミーの無料相談会はこちら

→なお、無料相談会に参加すると数多くの特典をもらえます。(上記リンク参照)

竹内社長が早稲田大の大隈塾という超有名ゼミ(元首相とかがゲスト講師に招かれるゼミです)と組んで執筆した、Amazonで2万円で売ってる就活の教科書などももらえるのですが、これは内容がかなり濃く、情報収集的な観点からも貰っておいて損なしです。

 

おわりに

最後にものすごくざっくり総括すると、

  • 自由に好き勝手やって、大きく出世をして稼ぎたい人は民間(本当に自由にやりたければ起業ですが)
  • 安定と無難さがあればいいという人は公務員

という感じですかね(笑)

 

この辺は自分の性格もきっちり見極めて選択しましょう。

僕の場合はとにかく自由が重要だったので、前例踏襲の公務員が嫌で独立したというのがあります。

そのため、僕みたいな気質の方には公務員はあんまりオススメできません(笑)

 

最後に、民間について補足です。

ホワイトアカデミーの竹内社長が、

「本当にデキる人は勝手に行動して受かっていくが(インターンに参加して人脈作って・・・みたいな感じで)、そうでない人たちをいかに鍛えて優良企業に入れていくかというのが我々のやるべき仕事」

話をしていたのが非常に印象的でした。

 

公務員の場合、予備校に通って筆記対策をして模擬面接対策をして試験に臨むというのが一つのスタンダードなルートとして確立されており、その中で努力をすれば十分合格できるという側面があります。

一方で民間の場合、就活サイトに登録して合同説明会に参加して、、、みたいな流れで動く方が大半で、少数のデキる人が自発的に異なる動きをしてさっさと内定を取っていくという流れだというのは、公務員に比べ非常に情報の偏りが激しく、二極化が強烈だというのを改めて感じました。

 

こうした状況の中、一般的なレベルの学生が、今回紹介したホワイトアカデミーなどの、他の就活生に比べて優位性を築けるツールを用いて対策をして臨むというのは戦略として非常に真っ当です。

 

今回の記事を見て、民間のほうが向いているかなと考えた方であれば、ぜひ就活塾も一つの選択肢として考えることをおすすめします。

(公務員とで悩んでいる方の場合、公務員を目指すなら予備校に通おうと思っている人も多いでしょうから、その分を就活塾に回すのはあまり抵抗がないかなとも思います)

 

また、人生トータルで見て成功をしている方は、すべからく自己投資にお金を使っています。(結局そっちのほうが早いからです。出来る人はお金で時間を買います)

こうした視点もぜひ押さえておくようにしましょう。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!