こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、公務員とブログがテーマです。
ブログやってみたい公務員の方向けに記事を書いてみました。
本記事の内容
- ズバリ公務員は超ブログに向いている
- ただし、公務員の文書を作る時の考えでブログを書くと失敗するので注意
なお、僕自身はブログ開始1年半で月間94万PV(アクセス)を記録し、個人ブロガーとしては日本でもトップクラスまで来ていると思っています。
日々好きにブログを書いているだけですが、収入は安定して公務員時代を上回っています。(詳しく知りたい場合はこちら)
この辺が記事内容の担保になると思っています。
ズバリ公務員はブログに超向いている
まず結論から言いますと、公務員はかなりブログ向きです。
正直他の職業の方に比べかなりアドバンテージがあると考えています。
理由は以下の通りです。
- とにかく文章を書くことが多いから
- 根拠や裏付けが緻密だから
それぞれ解説します。
【向いている理由1】とにかく文章を書くことが多いから
公務員の方なら全員うなずいてくれると思いますが、とにかく公務員は文章を書く機会が多いです。
特に僕は内部管理系(予算とか企画とか)の仕事が多かったので、8割くらいの時間は文書を作ったり読んだりしていたような気がします。
公務員の文書といえば、
上司に起案内容を説明するための文書、議会での読み原稿、予算取りのための資料、外部へ発送する通知、出張した際に書く復命書etc・・・。
はっきり言って全く役に立たないような文書も多いのですが、なんだかんだ文書で説明させるのが大好きなのが役所です。
「何でもかんでも資料を作らせて、本当に面倒臭い!」と憤りを感じている方もいるかもしれませんが、実はこれがブログではめちゃくちゃ強みになります。
ブログで稼ぐために最も重要なことは継続です。
もちろん正しい書き方(Googleで上位に立つための一定のルール)はあるのですが、大して難しいものではありません。
むしろ一定のルールを身につけたあとに、どれだけ継続できるかが全ての肝です。
ある程度目に見えての結果を出したければ、1記事2000文字以上で100記事程度書くというのが必要になってきますが、これは文書を全然作ったことがない人には結構厳しいハードルです。
(なお、これで公務員の収入を超えられるかと言えばまず無理です。一方で、それだけ継続できればその後超えていく可能性は高いとも言えます。僕は300記事超えたくらいで公務員時代を上回りました)
しかし文書作りに慣れている公務員の人にとっては決して苦でないラインでしょう。
1万時間の法則という、要は1万時間の作業量を超えるとその道のプロになれるという有名な法則がありますが、公務員の方なら、数年勤務していれば文書作成1万時間にかなり近づいている可能性が高いです。(10年勤務してればまず間違いなく超えているでしょう)
まさに公務員は文書作成のプロ、そこがネットビジネスとしてブログを選ぶ上での大きなアドバンテージだと言えます。
【向いている理由2】根拠や裏付けが緻密だから
公務員の文書とか資料ってやつは、とにかくその裏付け・根拠にこだわります。
外部からのツッコミどころを無くすために理屈をガッチガチに固めるわけですね。
ぶっちゃけそれよりもスピード感のが重要だろとか、こんな仕事しても別に誰の役にも立たないだろとか、要はただの言い訳だろ、みたいな心のツッコミを公務員時代にたくさんやってましたが、しかしこの緻密さはブログを書く上で非常に役に立つ部分が多いです。
要は、全然根拠の無い薄っぺらいブログ記事なんて誰も読みたくないわけです。
例えば、誰だか分からないような人が書いた、
「公務員の仕事は概ね〇〇や△△みたいな仕事をします。
皆さんの想像するほど公務員の仕事は楽ではありません。
定時で帰れないこともしばしばあるようです。(その他色々続く・・・)」
みたいな記事(要はググって書いたような薄い記事)を見かけたりしますが、
こういうものに対しては、「これ内容薄いな。そもそも誰が書いてるんだ?定時で帰れないこともしばしば「あるようです」ってなんだよ、一体誰に聞いたんだ?」などと考えるのが普通の人たち(読者)の感覚です。
一方、公務員は根拠・理屈作りに長けていますのでここで本領が発揮できます。
例えば、「この文章の説得力を上げるための理屈をどうすればいいか?」という思考が働きやすいでしょう。
結果的に、上の話なら「自分が公務員として知っている話として」という経験を裏付けにしたり、もしくは国が出している労働時間の統計などを用い、根拠あるデータに基づいて説明するみたいなところにつながっていきます。
そうすれば記事の信ぴょう性は高くなり、当然読者の支持を集めるため、Googleでも上位に立ちやすくなるわけです。
このような裏付けや理屈付けをする思考は公務員の得意分野ですから、ブログを書く上で有利な特性を持っていると言えるでしょう。
ただし、公務員の文書を作る考えでブログを書くと失敗するので注意
上では公務員がブロガーに向いている点について書いてきましたが、公務員ならではの欠点もあります。
それは、どうでもいい前置きが長すぎる記事や、補足が多すぎて鬱陶しい記事を書くリスクがあるということです。
前置きが長いとマイナス
公務員の文書のお決まりパターンとして、
「現状」→「課題」→「対応策(結論)」
の順で書くというのがあります。
要はズバリと結論を書くとインパクトがあり、その文字が踊ってしまって外から突っ込まれるのが嫌なのでこういう作りにしてあるわけですが、これをブログでやるのはご法度です。
例えば「短期間でダイエットに成功したやり方3つ」みたいな記事を書く場合、公務員の資料を作る時の考え方のままだと、
「私がダイエットをしようとしたきっかけ」→「ダイエットをするに当たり直面した課題」→「成功した方法3つ」
みたいな構成をしてしまう可能性があります(まぁこの例はさすがに変だと思うでしょうが、、、)。
当たり前ですが、普通の読者はこんな意味不明なブログは読みません。
読者(Googleの検索者)は悩みに対する結論が知りたくて情報を調べています。
このケースであれば「ダイエット やり方」とかで検索しているわけです。
だとしたら、検索者のニーズ(効果的なダイエットのやり方)に最初からさっさと答えるのが役に立つ記事です。
上の例でいけば、導入文のところで軽く「私はたった〜月で〜kgから〜kgに痩せました(できれば写真も付ける)。凄く簡単な方法なので以下で紹介していきます」程度の説明をしたら、
あとはさっさと3つの具体的な方法を書いていきます。
何よりもまず先に結論を書くことが重要です。
注釈や補足が多いとマイナス
公務員の文書はとにかく注釈とか補足が多いです。
というのも、全てのターゲット(住民)を公平に扱うことが公務員の責務であり、漏れのない正確性が要求されます。
そのため、メイン部分以外の例外規定やら補足やらについても非常に細かく書いていくことになります。
多少見づらくとも、しっかり全ての対象者を網羅した内容にすることが大切だというわけです。
ただし、これはブログでは通用しません。
例えば、「〇〇という職業の男女人数比率と女性幹部割合を算出する」みたいな記事を書くとしましょう。
数字は何らかの国の統計データに基づいて算出するとします。(公務員の場合、しっかりとした裏付けあるデータで算出をしようと考えると思います。ここまでは◎です)
ではそれを記事として書く際に、補足を重視する公務員思考のままだと、
- 〇〇という職業の定義は統計上うんたらかんたら、
- この統計は全国の〜事業所の抜粋調査であるため、全てを網羅している確実なものとは言えない、よって女性幹部の数はもう少し前後すると思われる
- そもそも女性幹部の定義というものは〜以上のものであり、〜という役職は会社によっては〜というケースもあり・・・
みたいな感じになり、結局何が言いたいんだかわけがわからなくなるリスクがあります。
この場合の正解は、シンプルに男女人数比率と幹部の割合を表で示し(これが結論。読者が知りたい答え)、その下に本当に重要な補足だけ補足と分かるように箇条書き程度で示すというものです。
その場合、究極的な厳密さ、正確さには欠けるかもしれませんが、読者の大半はそんな細かなところまで求めていません。
(何十人に1人とかのレベルで、上に書いたような細かいところが補足されていないと思う人がいるかもしれませんが、そこに応えるために他の読者を犠牲にするのはブログ運営上ナンセンスです)
このように、注釈や補足をすることに慣れすぎていると、肝心の結論がぼやけてしまい、読者が嫌がって離脱してしまうケースにつながりかねないので注意が必要ですね。
まとめ
以上、公務員がブロガーに向いている理由と、ただし、公務員の文書作りの思考にどっぷりハマっていると失敗するリスクもありますよという点について書いてきました。
ただ、失敗するケースとして挙げた例は、上で書いたような本質(読者の問いに結論から答えるなど)を理解し、何度か書いていればすぐ改善できる話です。
それよりもずっと重要なのは、向いている理由のほうです。
特に、とにかく多くの文章を作成しているという経験値の圧倒性は、他の職業の人では簡単にひっくり返せない大きなアドバンテージです。
ぜひこうした強みを活かし、興味があればブログを始めてみるのも良いのではないでしょうか。
ちなみにブログのテーマは、自分がある程度経験を持っているものであれば何でもOKですので、好きなことを書けるという楽しさもあります。
ただ、公務員系のネタを書くと職場にバレるリスクが結構ありますのであんまりオススメしません。
(→ちなみにですが、ブログをずっとやっててめっちゃ稼げるようになって辞めたって人が僕が勤めてた県庁にいました。その方はもちろんひっそりとやってたんだと思いますが、テーマは料理系で公務員とは関係ないものでした。なおTwitterなんかで見てると、ブログやってる公務員の方は結構多いですよ)
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただき、本当にありがとうございました!