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井上尚弥vsドネア戦で感じた超一流のあり方。現状維持・安定なんてクソ食らえ!

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです。

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます!

 

今日のテーマは、先日行われたWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)の決勝(井上尚弥選手vsノニト・ドネア選手)を見て感じた超一流のあり方です。

 

安定や現状維持=衰退であるということや、「成長」し続けることの大切さを学んだのでシェアします。




井上選手が見事WBSSを制覇!しかし、、、

先日、ボクシングバンタム級の最強を決める戦いWBSSシリーズの決勝戦がおこなわれ、見事井上尚弥選手が頂点に輝きました。

 

僕自身、25年近くボクシングを見てきていますが、井上選手はまさに異次元の存在です。

日本ボクシング史上最高の選手だと言っても過言ではないと思います。

(過去にファイティング原田という実質的には6階級制覇をしていた凄まじいチャンピオンがいるのですが、井上選手は最終的な評価としてここを超えていくだろうと思います)

 

世界的にも井上選手の評価は高く、決勝戦の海外ブックメーカーオッズでは井上選手が1.1倍と、対戦相手のドネア選手の5.7倍を圧倒的に上回る人気でした。

 

ドネア選手も過去5階級制覇を成し遂げた世界的に有名な選手です。

2012年には当時破竹の勢いで海外防衛を繰り返していた西岡利晃選手(彼も日本史上に残る偉大な世界チャンピオンです)を圧倒してKOで打ち破っています。

 

とは言え、彼の年齢も既に36歳、西岡選手と試合をした7年前は無敗でしたが、その後計6敗を喫しており、全盛期を完全に過ぎていると見られていました。

対して破竹の勢いで世界的な実力者を早いラウンドのKOで打ち破ってきた井上選手の勝利は必然だろうと思われていたわけです。

 

しかし、、、蓋をあけてみるとまさに死闘。

最終的に12ラウンド判定までもつれ込み、井上選手のキャリアで最も厳しい試合となりました。

最終的な判定の点差を見ても分かる通り、井上選手の勝利は明確だったのですが、ドネア選手のパンチをもらってフラつく場面があるなど、どう転んでもおかしくない試合だったと思います。

 

この厳しい試合を勝ち切るのがさすが井上選手なのですが、何よりドネア選手の健闘が世界に驚きを与えました。

 

成長か死か

生物学的には成長か死しかない

ということでここから今回の本題に入っていきます。

 

人が本能的に求めるものに「安定」というものがあります。

安定した給料をもらって、安定した年金をもらって、安定した生活を送って過ごしていきたいというのは多くの人が抱く欲求です。

 

しかし、生物学上に「安定」という状態は存在しません。

「成長」か「死に行くか」この二つしか状態としてはあり得ません。

 

つまり、現状維持=安定しているように見える人生は、ゆっくり衰退して死に行っているものに過ぎません。

 

成長か死か。

我々の人生はこれしかないわけです。

 

超一流は、成長し合う中でギリギリの争いをしている

ボクシングの話に戻ります。

 

今回大善戦をしたドネア選手は、戦前のインタビューで、過去最強の相手との対戦に向け、ボクシング人生で最もハードな練習をこなしてきたと述べていました。

 

あくまでこれは僕の感覚的なものもあるのですが、WBSSの準決勝終了時点の井上選手の力を10とすれば、ドネア選手は7〜8くらいだったように思います。

しかしその後、井上選手の力が11に伸びたところに対し、ドネア選手は10くらいに上げてきた。

 

つまり、井上選手も成長した、しかしドネア選手は相対的に見てさらに大きく成長した、結果的に接戦になったというのが僕の見方です。

 

なお、井上選手が現状維持ではなく、ドネア戦に向けさらに上を目指して向上している様子は後日NHKで放送された「プロフェッショナル」の中で取り上げられていました。(井上選手は常に「不安」を持っているそうです。だからこそ努力をし続けるということを語っていました)

 

これらを総合して感じたのは、

  • 「現状維持」に甘んじれば、どんなに凄い人でもその座を奪われうる。
  • 年齢関係なく、大きな目標を見つけて努力すれば大きく成長できる。
  • 超一流の人々の間において「現状維持」は無視される。それぞれが成長する中で、その成長幅の争いになってくる。(今回は井上選手の成長の上積みが、ドネア選手の大きな成長を上回った)

ということです。

 

今回の試合、井上選手の圧勝に終わっていれば、見えるものは井上選手の凄さだけだったと思いますが、全盛期を過ぎたと見られるドネア選手が大きく善戦したことでこういった真理を見ることができたと思います。

そういう意味でも、この世界戦には大きな価値を感じました。

 

おわりに

最後に、本当に素晴らしい世界戦でした。

井上選手、ドネア選手、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。

 

今回も貴重なお時間で最後までご覧いただきありがとうございました。