元人事課職員に聞く人事課と財政課の違い。財政課はサイコパス?

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は某県庁の元人事課職員に聞いた、人事課と財政課の違い(どんな人が異動するのか)を取り上げます。

人事課、財政課、どっちも花形だと聞くけど実際どうなの?

どういう人が行くの?

こうした疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 元人事課職員による人事課と財政課の違い【人事課はコミュ力重視、財政課はサイコパス?
  • 元財政課職員の僕が語る財政課のリアル
  • ぶっちゃけ、公務員はもっとサイコパスになったほうがいいと思う

今回のお話は某県庁の現役職員(元人事課)の方に伺ったリアルなお話でございます。

なお、僕は財政課にいましたので自身の経験も交えて補足していきます。

元人事課職員に聞く人事課と財政課の違いとは?

人事課は仕事+コミュ力、財政課は仕事力重視

「人事課」も「財政課」も公務員における花形的なポジションとして有名です。

実際、出世の両巨頭は間違いなくここです。(→どの自治体でも基本同じ。企画課・総合政策課などの企画ポジションが強いところもあるかも)

 

ではそこに配属される特徴は何か?ということで、某県庁の元人事課の方に聞いた「人事課」と「財政課」にどんな人が異動するのかという点はズバリ以下です。

 

  • 人事課は仕事ができ、コミュニケーション力も高い
  • 財政課は仕事ができる(=コミュニケーション力問わず)

仕事ができることは共通ですね。

 

こいつとりあえずめちゃくちゃ仕事できるなという方は財政課、こいつ仕事もできるし人当たりも良いなみたいな方は人事課といった判断をしていたとのことでした。

 

えーとですね、僕も財政課にいたんですが、別にコミュニケーション力が低いつもりはないんすけどね(笑)

 

ま、あくまで某県庁の人事課の話(ただ実際本当にそんな感じで決めてるそうです)ということでお聞きくださいませ。

 

ちなみにですが、その方の所属する県庁において、出世(特に副知事や部長などの筆頭役職)は財政課が優位とのことです。

 

理由は、人事課は身内に甘い(その後の異動ルートがある程度優遇されているらしいです)からではないかと言ってました。

→つまり、仕事で揉まれる機会が少なくなって能力が磨かれない。部局長人事は人事課の権限が及ばず直接首長が選ぶため、能力の高さが肝になる。

 

なお、僕がいた県庁も、部長には財政課経験者が多かったですね。(人事課はよく分かりません。また、人事課が身内に甘いルートだったのかも知りません)

 

ちなみに、今回お話を聞いた方の所属する某県庁では、人事課OBの方たちが財政課優位の状況に危機感を抱いて、決起集会的な飲み会(そうは言わなくてもそういう意図が丸分かりのもの)をやってるとのこと。

二人で「小せぇなぁ」と呆れてました(笑)

 

財政課に所属していた僕が見たリアル

  • 人事課は仕事ができ、コミュニケーション力も高い
  • 財政課は仕事ができる(=コミュニケーション力問わず)

ということですが、これは元財政課の僕自身もなるほどと思いました。

 

確かに、人事課の人事担当者は仕事の能力が高いのはもちろんですが、非常にコミュニケーション力が高い(人当たりの良さ、相手への配慮の深さなど)印象がありました。

  • 精神的に病んでしまった方や問題を起こした方などへの対応(→所属長レベルとのやり取り)
  • 新採職員の研修などで表に立つ場面が多いため、印象面も重要
  • 変なクレーム対応もしぶとく丁寧に受けなければならない

といったことなどが影響しているのかなと思います。(ちなみに、クレーマーに通話を録音されてYouTubeにアップされていた人事課の方とかもいます)

 

一方、財政課の方々は、徹底して仕事遂行・目的完遂を重視する方(無駄な仕事はやらず、ゴールから逆算し、テキパキ仕事をこなしていく)が多かったです。

財政が苦しい状況下において、時には厳しいことも言わなければなりませんから、ドライな面を持つ方が多いのは事実です。

→実際問題、そうやらなきゃ仕事が終わらないため、そうあるべき点も多いです。

 

要はサイコパス的な人が多いすね(笑)

※なお、サイコパスは犯罪者的な意味合いで取り上げられることが多いですが、これは誤りです。要は、目的至上主義、目的を達成するために合理的に動く人のことを指します。サイコパスの犯罪者は、目的が「犯罪」であり、それを完璧に遂行させたということです。

 

経営者などはこのサイコパス的素養がないと絶対ダメです。

利益がなけりゃ会社は潰れますから、利益を絶対に出すという成果至上主義的な点がないと生き残れません。

ぶっちゃけ、公務員はもうちょっとサイコパスになったほうがいい

ここまで人事課と財政課の違いを書いてきましたが、こう書くと、財政課ってとにかく冷たいんだなと思う方もいるかもしれません。

 

しかし、仕事において絶対的に重要なのは成果ですから、財政課のようなサイコパス的側面は必要だと思っています。

 

経営の神様もこんなこと言ってます。

仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。

ピーター・ドラッカー

 

コミュニケーション力がいくら高くても、それが馴れ合い的に活かされているようでは無駄な事業はなくなりません。

 

成果にこだわらず、半端な仕事(要はやった感で満足しているような仕事)をしてもお金と時間の無駄です。

(→実際、これで済む部分が公務員の仕事は多いわけですが、実際問題お金が無いのですから、そんなことやってたらどう考えてもまずいです)

 

支出にこだわらず、普及啓発などに無駄金ばかり使おうとする考え方は論外です。

 

「カネがない(借金頼み)、人口は間違いなく減っていく、社会保障費は一層増える」

こうした苦しい現状とほぼ確実な将来像があるにも関わらず、成果にこだわらなくても年功序列が維持されるというのは、民間企業やフリーランス・起業した人間から見てもはっきり言って異常です。

 

もちろん元職員の立場として言えば、人当たりが良くて、妥協してくれる職員と仕事をやりたいのは分かります。

そっちのがラクだからです。

また、自分も周りからよく見られたいと思い、そうなりがちな部分もあります。

 

ただ、数字にこだわることができない自治体は、今はよくても将来確実に自治体間の負け組になります。

(クビまでは分からないですが、夕張市みたいに半端ない給料削減をせざるを得ない自治体は続出するでしょう。いざそうならないとなかなか変われないのが大きな組織なんですけどね。)

 

そのため、財政課の職員は厳しいことばっかり言うので嫌われがちですが、そのサイコパス的な側面は見習う部分でもあると思います。

 

余談ですが、財政課も結局は前例に沿って、上の決裁をもらうことが一つの目的になっている側面は否めません。

「決裁という成果」が目的化し、本来あるべき成果(期待収益、費用削減効果、数字の信頼性(テクニック的なものではなく、本当に意味のある数字なのか))がおろそかになっている面は間違いなくあります。

 

これは財政課の担当が悪いわけではなく、「前例が正しい」「(前例が正しいかどうかはともかく)一度決めたのだから前例に沿って判断すべき」という前提を覆せない組織のあり方に問題があります。

 

要はそういう環境であれば、以前と異なることをやろうとしても時間ばかりかかって仕方がない、だから担当は前例に沿って上の決裁が通りやすいようにやらざるを得ないわけです。

家庭を持ったりしている一人間がそう判断するのはあたり前の話です。

 

こればかりは首長や部長含めた上の決断の問題です。

環境が変わらなきゃ人はほぼ100%変わりませんので。

まとめ

  • 某県庁の元人事課職員に聞いた、人事課と財政課の異動判断基準(某県庁における判断基準)は、
    • 人事課は仕事ができ、コミュニケーション力が高い(人当たりの良い)方が異動する傾向
    • 財政課は仕事ができる方(どちらかと言えば目的至上主義的な方)が異動する傾向
  • この点については、元財政課職員の僕の視点から見ても妥当のように思う
  • 目的至上主義的な部分を取り入れて、成果に徹底的にフォーカスしていかないとぶっちゃけ今後厳しいと思う

以上です。

 

色々と偉そうに語ってきましたが、僕は財政課をさっさと離脱して仕事を辞めてしまった人間です。

上で「財政課も結局は前例に沿って、上の決裁をもらうことが一つの目的になっている側面は否めません」と書きましたが、これを徹底的に、かつ緻密に繰り返す不毛さが全く性に合わなかったからです。

かと言って、前例と違うことをやって上とバトルするつもりもないような小心者でした(笑)

 

そんなわけで、あくまで辞めた立場だからこそ偉そうに語れる話であり、実践はできてません。

また、内部にいると色々難しい部分があるのもの凄くよくわかります。

 

一方、独立してからはとにかく数字にこだわって成果(アクセス数は個人ブロガーとしても日本トップクラス、収入も県庁時代以上)を出してきました。

 

そうした中で改めて思うのは、やはり公務員は成果に対して考えが圧倒的に緩いということです。

(決裁を取るとか仕事をうまく進めるというのは本来成果ではないです。要は税収増やしたとか、事業ぶっ潰したとかが成果です)

 

「公務員は数字で測れない部分も多い」なんてことを言う人がいますが、とんでもない詭弁です。(たいてい、公務員以外を経験したことがない人がそう言うので、そもそも信ぴょう性に欠けるわけですが)

仮に利益に結びつかなくても成果指標はきっちり設定し、また監視すべきであり、どうでもいいような普及啓発事業やら、大して効果のない研修やら、自助努力もしていない団体の救済やらに税金を使っていいはずがありません。

 

そんなにいちいち成果にこだわってたら時間がないと言うなら、成果に繋がらない事業をどんどんやめればいいだけです。

 

なんか主題からそれた気もしますが、元公務員として、現役の方にはぜひこういった視点を大切にして仕事にのぞんでほしいなと思ったりしています。

そして、僕もですが、おそらく多くの住民がそれを望んでいると思います。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

>>今回お話しを伺った人事課職員の方に聞く異動の秘密などはこちら

元人事課の県庁職員に異動や出世の秘密を聞きました【元公務員×現役公務員】

2018年11月19日



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です