こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、国家公務員一般職を目指す方向けに、公務員予備校の徹底比較を行いました。
僕自身は予備校に通ったことで、模試では関東2位、県庁には2位で最終合格、国家総合職・一般職の1次試験はともに合格最低点を大幅に上回って合格しています。
そうした自身の目線も活かしつつ、パンフレットの分析や予備校への問い合わせをしながらまとめてみました。
※高卒区分で合格を目指す方は以下リンクをご覧ください。
公務員予備校(国家一般職コース)の費用と特徴
以下の通り、大手公務員予備校(5校)に関して、国家一般職のスタンダードコースを比較しました。
費用 | 特徴 | |
TAC |
※大学生協で申込むと5%(約1万7千円)割引、無料講座説明会参加で1万円割引 |
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LEC |
※大学生協などの代理店で申込むと1万円割引、無料講座説明会参加で1万円割引 |
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資格の大原 |
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クレアール |
※実質価格としては以下例のように割引価格が適用される仕組み。 例)2019年1~3月申込の場合、1月割引価格175,000円、2月割引価格180,000円、3月割引価格185,000円 |
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資格スクール 大栄 |
※左のリンクから無料資料請求すると1万5千円割引クーポンが貰える |
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補足
- それぞれ国家一般職スタンダードコースの金額(税込・入学金込)を掲載しています(2019.2月時点)
- 割引に関してはオーソドックスなものを記載しています。
予備校によっては、早割、他予備校からの編入割引、離職者割引、学卒未就労者割引などが存在しますので、お得な割引を逃さないためにも必ずパンフレットを確認するのがオススメです。
それぞれの予備校について詳しく見ていこう
5校(①TAC、②LEC、③大原、④クレアール、⑤大栄)について以下で詳しく見ていきます。
①TAC
メリット | デメリット |
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模擬面接無制限
模擬面接や模擬集団討論が無制限で受けられます。
国家公務員試験における面接の重要性は非常に高いため、この点は非常に大きなポイントです。
一方、筆記さえ突破してしまえば、最終合格に至るのはそこまで難しくありません。
(2018年度は、申込者28,080人のうち7972人が1次突破、最終合格者は5,651人)
しかし国家公務員の場合、試験合格=採用ではありません。
試験合格後、本省や出先機関などに官庁訪問(=面接)をして採用を勝ち取る必要があります。
そのため、面接能力を磨くのは必須です。
大卒レベル試験に自信あり、実績も十分
TACはパンフレットにでかでかと「大卒レベル試験に強い」と書いてアピールをしており、その自信が伺えます。
実際に合格者実績も素晴らしく、以下の通りの成果を出しています。
- 国家公務員一般職982名の最終合格者実績(2018年度)
(=国家一般職最終合格者のうち17.4%はTAC生)
なお、国家一般職の上位合格者としても以下を輩出しています。
- 行政・近畿1位、行政・関東甲信越2位、行政・東海北陸2位、行政・関東甲信越3位、行政・東北3位、行政・関東甲信越4位、行政・近畿5位、行政・関東甲信越6位
量・質共に圧倒的な実績ですね。
通学の方がWebフォローを受けたい場合、追加費用が発生してしまう
通学(教室講座もしくは個別ブースでのDVD講座)の方で、予定等があって通えない時に備えてWebでも講義を見たい場合、追加で費用を払う必要(プラス31,000円)があります。
LECや大原では通学者のWebフォローが標準なので、その点はデメリットですね。
TACの無料パンフレット請求リンクは以下です
②LEC
メリット | デメリット |
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模擬面接無制限。本校が無い地域の場合はWebで模擬面接を受けられる!
TACと同様に、模擬面接や模擬集団討論を無制限で受けることができます。
特徴的なのは、本校が無いところに住んでいる場合、Webでも模擬面接が受けられるということですね。
これは非常に画期的な仕組みです。
通学の場合、Webフォローが標準装備
通学コースを選んだ場合、どうしても都合が悪くて講義に出れないといった際にはWebでも講義を見ることができます。(追加料金はありません)
上位合格者多数
LECは最終合格者数を、あえて(?)公開していません。
一方、上位合格者については公表しており、国家一般職では以下の実績を残しています。
- 行政・関東甲信越1位、行政・中国4位、行政・東海北陸7位、行政・北海道8位(2018年度)
TACに比べると若干劣りますがそれでも素晴らしい実績です。
合格者総数もおそらくTACより少し少ないくらいの人数を出しているものと想定されます。
LECの無料パンフレット請求リンクは以下です
③大原
メリット | デメリット |
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模擬面接無制限。追加費用はかかるがWeb面接指導もあり
TAC、LECと同様、模擬面接は無制限です。
なお、追加費用(25分3000円)を払えばWeb(スカイプ)で面接指導を受けられるサービスもあります。
無料で対応してくれるLECに比べれば劣りますが、それでもこうしたサービスがあるのは素晴らしいと思います。
通学の場合、Webフォローが標準装備
LECと同様、通学コースを選んだ場合、どうしても都合が悪くて講義に出れないといった際はWebで講義を見ることができます。(追加料金無し)
合格者実績を公開
国家一般職に限定した合格者数は不明ですが、「行政事務系採用試験(国家・地方上級・市役所など)」で合計1,161名(2017年度)の最終合格者実績を出しています。
パンフレットを見ると、国家一般職の合格者は写真つきで公開されており、かなりの人数がいることが分かります。
大原の無料パンフレット請求リンクは以下です
④クレアール
メリット | デメリット |
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費用が安い
クレアールの講義はWeb通信に特化しています。
そのため、費用が安いというのが大きなポイントです。
今回比較した予備校の中では圧倒的最安値ですね。
安心保証プランあり
申込時に追加で費用(3万円)を支払うと、仮に目標とする年度の試験に不合格だった場合でも、翌年の講義を無料で受けることができます。
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なお、初年に受かれば3万円は返金されるため、つけておいても損はないかなと思います。(絶対受かるために退路を断つという意味で敢えてつけないという考え方もあると思いますが)
通信しかないのがデメリットでもある
通信に特化している分、予備校の物理環境を使えないのはデメリットです。
例えば僕の場合、県庁を受ける際にLECの通学DVDコースを取っていました。
生講義は一度も受けたことがありませんので、実質的には通信と全く同じです。
ただ、講義の度に通学し、個別ブースで講義を受ける仕組みでしたので、物理環境を変えることによって集中することが出来ていました。
勉強慣れしていない人の場合、物理的な環境面の整備は非常に重要ですので、通信を選ぶのであればその点をよく検討する必要があります。
(図書館にPCを持ち込んで受講するといった工夫をするなど)
模擬面接は無制限だが水道橋校のみ
模擬面接は無制限なのですが、水道橋校に行かなければ受けられないという点はデメリットですね。
遠方の方のために電話での模擬面接が用意されているのですが、面接は見た目や身振り手振りといった要素が非常に重要であるため、その点どうなのかなとは思います。
水道橋校に行けない方であれば、ジョブカフェや大学の就職課などを活用して模擬面接を行うといった対応をしていく必要があるでしょう。
クレアールの無料パンフレット請求リンクは以下です
⑤大栄
メリット | デメリット |
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2次試験対策が充実
カリキュラムの中では、集団面接や論文添削に関する集合セミナーが6回分予定されています。
(全国主要拠点校で実施→遠方で参加できない場合、各校でカウンセリング形式にて個別講義を実施)
集合セミナーの形式を取って面接対策を行うのは大栄だけです。
パンフレットにも2次試験対策を重視していることが大きく書いてあり、この点は面接が非常に重要な国家公務員を受ける方にとって心強い材料だと言えるでしょう。
国家総合職や国税専門官も狙える
今回比較した予備校の中で、大栄のみ国家一般のスタンダードコースが存在しません。
「公務員上級講座」という国家総合職や国税専門官も狙えるコースを受講することになります。
他の予備校も国家総合職や国税専門官を狙えるコースは存在する(費用は基本的に上乗せになる)のですが、大栄の場合は必然的にそのコースを受講することになります。
→コース構成が非常にシンプルなため、コースの選択に全く悩まなくて良いということも言えます。
全国100以上の拠点あり
今回比較している予備校の中では最も多い拠点数を誇ります。
費用が高い
今回比較している予備校の中では最も高額です。
2次対策の手厚さと、先ほど書いた通りコースが「公務員上級講座」として各試験を網羅しているという点が影響していると考えられます。
大栄の無料パンフレット請求リンクは以下です
公務員予備校の選び方
直感で選ぶ
予備校ごとに色々と特徴はありますが、どこに通った場合でも、きちんと集中して学ぶことができれば1次試験は必ず突破できます。
条件面以上に、選んだ予備校を信頼し、他の余計な情報を断ち切って集中して学べるかという点が重要だと言えます。
そのためには、予備校との相性、つまり直感的な要素がとても大切になります。
この相性を見極めるためにオススメなのは、片っ端からパンフレットを請求して見比べることです。
当たり前ですが、予備校ごとにパンフレットの作りは全く違います。
まさに予備校ごとの性格が出ています。
それぞれのパンフレットを見比べてみて、ここは良さそうだな、ここは向いてなさそうだなと思ったのであれば、その感覚を大切にして選ぶのがオススメ(僕もこの方法で決めて間違いありませんでした)です。
※各予備校の無料パンフレット請求用リンクは以下です。
体験講座や無料相談会へ参加して選ぶ
各予備校とも体験講座や無料相談会を開催しています。
百聞は一見にしかずという言葉がある通り、経験に勝るものはありません。
僕自身はパンフレットを見て直感で決めたため、体験講座には行きませんでしたが、万全を期したいのであれば体験講座や無料相談会へ行ってみて選ぶことをオススメします。
(→体験講座や無料相談会などの案内は、パンフレットに掲載されています)
なお以下の通り、読者さんが実際に無料相談会に行って予備校を比較した結果をご報告してくれました。
このように、行ってみたからこそ分かる情報があるということは押さえておきたいですね。
※読者さんの印象に引っ張られてしまう可能性があるため、予備校名にはモザイクをかけています
面接対策の実施箇所をよく確認する
国家公務員として採用されるために、面接は非常に重要なポイントです。
「国家一般職試験に合格する」という意味合いだけで見ると、面接の配点は2/9に過ぎず、そこまで大きな比重を占めるわけではありません。
しかし重要なのは、地方公務員と違い「合格=内定ではない」ということです。
試験合格後に希望する部署へ官庁訪問(面接)を行い、内定を勝ち取る必要があります。
そのため、むしろ地方よりも面接が重要だと言えるくらいです。
よって、面接対策は採用内定を分ける非常に重要なポイントになります。
そして、面接対策の肝は模擬面接、つまり実際に相手を置いて練習することです。
各予備校とも、模擬面接はそれなりに大きな都市の校舎に限って実施しているケースが多く、地方の提携校では模擬面接を受けられないケースが多いです。
都内の人などであれば問題はありませんが、地方在住の方は、模擬面接を受ける場合はどの校舎に通う必要があるかといった点を必ず押さえておく必要があります。
クレアール(模擬面接は水道橋校のみ)を選ぶ場合、費用が安く済む分、面接対策はジョブカフェなどで補うといった判断もありだと思います。
しかし、模擬面接が無制限の予備校にしたのにもかかわらず、模擬面接を受けないというのはあまりにももったいないです。
費用が高いと思われる方へ
費用の安い単価講座も設置されています
だいたいどの予備校においても単価講座(数的処理だけとか、論文講座だけとか)が設置されています。
価格も数万円〜10万円程度に落ちますので、配点の高いところだけピンポイントで受講したいという場合、単価講座を検討するのもアリでしょう。
国家一般職に受かれば1年目のボーナスで余裕で回収できます
大卒の国家一般職の場合、初年のボーナスは60万円以上貰えます。
つまり、どの予備校に通ったとしても、その費用は公務員1年目で軽く回収できるということです。
どんな物事もそうですが、環境を変え、既に結果を成し遂げている人に直接習うのが成功するための最短最速の方法です。
費用対効果を考えた際に、このように長期で物事を見る観点は非常に重要です。
おわりに
色々と比較をしておいてなんですが、やはり最後は相性です。
ここなら信頼して任せられる!というところを見つけさえすれば、あとは余計な情報を遮断し、その予備校のテキスト・問題集や面接対策に集中して学べば合格できます。
上の比較情報は一つの参考としていただき、最後はパンフレットを眺めたり、実際に予備校に行ってみての直感的要素を大切にして決めていただければと思います。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>予備校のメリットや予備校に通った際の勉強の仕方などが気になる方はこちらの記事もご覧ください。