【選挙の意味】投票した候補者が負けても自分には大きなメリット【心理学的観点から解説】

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は統一地方選挙が近いこともあり、選挙について取り上げます。

選挙に行く意味って何かあるの?

選挙なんて行っても何も変わらないでしょ。

こういった方たち向けに、実は選挙に行って投票すると自分のメリットに繋がりうるんだよという点について心理学に基づき解説します。

 

本記事の内容

  • 選挙に行く意味ってある?【僕個人の見解と元行政マンの立場としての見解】
  • 仮に何も変わらなかったとしても、自分にとってこんなメリットがある【心理学的効果】

僕自身は県庁に勤務していたため、政治家とはある程度近い立場にありました。

そういった点も踏まえてお話しします。

選挙に行く意味ってあるの?

個人的見解ですが、選挙にはあまり意味を感じない【若者不利】

早速ですが、僕自身は選挙や政治に対してほとんど意味を感じていません。

 

民主主義と言えば聞こえはいいですが、基本的に若者と中高年層の利益は相反します(教育・子育てvs年金など)。

全部充実させる余力など、当然財政上ありません。

 

そして、今の日本の人口構成上、僕も含め、若い世代は数の原理で中高年層に対して勝ちようがありません。

 

政治家としては、多数派から票を貰えなければ選挙に勝てませんから、中高年にとってメリットの大きい既存の体制が構造上維持されるような仕組みになっています。

 

日本の人口ピラミッドが、例えばフィリピンのように圧倒的若者優位であれば全く別ですが、今後もこの流れは当分変わらないでしょう。

 

というわけで、既存体制の維持がベースになる選挙や政治に期待しても仕方がない(若年層に比べて圧倒的に多くの資産を持つ高齢者の年金を若者が負担する体制に魅力がある若者っているんでしょうかね、、、)、それよりもどんな体制だろうが国や地方に頼らず自分で稼いでいく力を身につけるほうが重要だと思っています。

 

首長は慎重に選んだほうがいい

僕個人のスタンスはそんな感じなのですが、行政に携わった身として言えるのは、とにかく首長(知事・市町村長)の影響というのは大きいです。

 

はっきり言って、他の地方議員では及びもつかないほどの力を持っています。

 

首長のスタンス次第でその自治体のあり方はまるっきり変わります。

 

先ほども述べたとおり、結局選挙に勝つためには中高年層寄りの施策にならざるを得ないのですが、その中でも、例えば他の候補者より子育てや教育に力を入れようとしていて、それをあなたが望んでいるのであれば、積極的に選択をしていく価値は十分にあると思います。

 

あとはキャラですね、言ったことをきちんと実行しそうかどうか(周りに色々言われて骨抜きの実行で終わらせないかどうか)、これが実はもっとも重要な点です。

→職員は嫌でしょうが、強引な性格の人のほうが住民にとってはメリットが大きいと思います。

 

こうした点を考慮して、特に首長の場合は慎重に選んだほうがいいでしょう。

 

まぁそうは言っても、魅力のある候補者がいなければどうしようもないわけですが。

選挙投票をすること自体に大きなメリットがある【心理学的効果】

人は、一度合意するとその合意を正当化するために行動を強化する

先ほど書いた通り、若年世代が数で対抗しようのない構造になっている選挙や政治に対し、僕自身はあんまり重きを置いていません。

そして、僕のような考えの方も若い方には多いと思います。

 

じゃあ、どうせ変わらないから行っても意味ない!なんてことを言うつもりもありませんし、それもまた生産的ではない話になってしまうと思います。

 

それよりも、もっと意義深そうな観点、、、つまり、投票行動が実は「自分にとってメリットになり得る」という観点から以下で詳しく書いていきたいと思います。

 

以下で書く内容のベースになっているのは、アリゾナ州立大学の名誉教授でもある心理学者ロバート・チャルディーニ博士の名著「影響力の武器」です。

同著作は300万部を超えて発売されている大ベストセラーであるとともに、アメリカのビジネス雑誌フォーチュン誌によって「75の最も優れたビジネスブック」のリストにも入っている良書でもあります。

 

さて、同著の中に取り上げられているものの中に「コミットメントと一貫性」という心理学的効果があります。

 

これは、コミットメント(自分の意見を言ったり、立場を明確にすること)をすると、その後そのコミットメントに合致した要請に同意しやすくなる(一貫性を保とうとする)というものです。

 

言葉だと分かりづらいと思いますので、具体的な例を挙げます。

 

アメリカのアイオワで行われた以下のような実験があります。

【実験内容】暖房を天然ガスで賄っている家庭に対し、省エネに協力してほしいと初冬に頼む実験を、2パターンで実施。各パターンの内容と結果は以下。

【パターンA】省エネの秘訣を教え、これから先ガスの節約を心がけるよう頼む

【パターンAの結果】一ヶ月後と冬の終わりにガス使用量を調べたところ、実質的な節約は全くなされていなかった

【パターンB】パターンAと同じく省エネを頼んだあと、同意した家族は公共精神にあふれている市民として新聞に名前が掲載されると伝える

【パターンBの結果】一ヶ月後にガス使用量を調べたところ、対象家庭では大きな節約(節約率12.2%)がおこなわれていた

ここから分かるのは「新聞に載って称賛を受けるだろう」という「餌」が行動において重要な役割を果たしたということです。

 

しかし、重要なのはパターンBに関するこの後の話です。

節約がおこなわれた一ヶ月後のタイミングにおいて、実は新聞に載らないことになってしまったと各家庭に伝え、称賛を受けうる要因を取り払いました

 

しかし、その後追跡で節約量を調査した結果、なんと、各家庭ともその後のガス節約量がさらに増加(12.2%→15.5%)したのです。

 

この結果から言えるのは以下のようなことです。

最初は新聞に載るという餌につられて、自分たちが省エネをするということをコミット(同意)させられた。

→その後、一度コミットしたものに対し一貫性を保つために、省エネの行動を強化するための様々な理由を自ら考え出した。

→具体的には、「アメリカにおける燃料の対外依存度を減少することが必要であると確信し、燃料費が節約できたことを評価し、自己抑制ができたことを誇りに思い、自分が無駄遣いをしない人間だと思い始める」ようになった。

→結果的に「称賛を受ける」という要因が取り払われた後も、自分たちの作り出した理由に基づきその行動を続けた。

つまり、最初は単なる称賛を得たくて同意(コミット)したわけですが、一貫性を保つため、自らが自発的に行動する強固な理屈を考え出し、実際に行動を続けたということです。

 

コミットメントと一貫性を選挙に応用し、自分のメリットに繋げる

このように、コミットメントと一貫性は個人の行動・習慣化に大きな影響を及ぼします。

 

これを選挙において、自分にとってプラスとなるために応用するにはどうすれば良いでしょうか?

 

一度コミットをすると、一貫性を保つように行動するということですから、

各政治家の主張を調べ、自分が大切にしたい、もしくは興味があると思うことを主張している政治家に対して投票(コミット)すれば、投票後に自分の行動強化に繋がりうるということです。

 

例えば、環境問題に対して興味があるけど、行動には移せていないんだよなーという方であれば、環境問題に対し自分が賛同できるような主張をしている候補者を選んで投票する。

子育て、雇用施策なども同様です。

 

そのようにして候補者に投票すれば、まさに「コミット」をしたことになります。

仮にその候補者が落選したとしても、自分がその主張に合意した事実は残ります。

先ほどの省エネの例のように、合意によって自分の行動を理屈付けて強化・習慣化していくことにつながり得るということです。

 

例えば、子育て施策に対し熱心な主張をする候補者に投票をした場合、保育園での保護者活動に対し以前より前向きに参加するようになるといったことも期待できるでしょう。

 

ただ、自分が全く望まないことであればそれにコミットして行動強化しても辛いだけなのでやめましょう。

(これは普段の仕事なんかもそうですね。全く望まない仕事のやり方に合意して行動を強化することで、どんどんそこから抜け出せなくなっていくということです)

 

なお、先日ツイッターで千葉市長さんがこんなことを言っていました。

これもコミットメントと一貫性の一つではないのかなと考えます。

子どもの頃という実質的にほぼ無意識下の状況であったとしても、人はその後の一貫性にこだわるといういい例なのかなと思いました。

 

おわりに

今回の話はすごく利己的な話のように思えるかもしれません。

しかし、アイオワの例も最初は称賛を浴びたいという住民たちの利己的な欲求から始まったわけです。

 

どうせ選挙に行っても意味がないと思っているなら、自分にとってメリットのあるものにしてしまえばいいと思います。

そちらのほうが前向きですし、人生における影響はプラスです。

 

なお、主体的にコミットしたほうがより効果は強いですから、候補者のリサーチは必須ですね。

 

この時期、「貴重な一票を無駄にせず投票に行きましょう」という文句をよく目にしますが、何も考えずに行ってもそこにたいして意味はないと僕は思います。

 

なんとなく投票しに行って、こっちのほうが見た目が良いから(実際、選挙において外見の影響は非常に大きく、多くの主権者が見た目で選んでいることを示す実験結果もあります)といった理由で選んでも、自分の人生に与える影響はほとんどありません。

 

リサーチをして、自分がコミットしたいと思う候補者に投票し、自分の人生を変えていくきっかけにすれば、選挙もより楽しく意味のあるものとなるのではないでしょうか。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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2019年2月19日



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