こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
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今回は、「公務員試験の難易度」がテーマです。
本記事の内容
- 主な公務員試験の難易度比較
- 県庁の同期や幹部の出身高校や出身大学(大学の偏差値)
- 大学偏差値と試験合否の関係性
公務員試験は公平な試験ですが、合格者の偏差値分布には一定の傾向がありますのでその実態や、偏差値が低い大学の場合(勉強に自信がない場合)の対応法などについても書いていきます。
主な公務員試験の難易度比較
まず、主な公務員試験の難易度の差について書いてみます。(面接を抜きにした筆記の難易度です)
かなりざっくりですが、以下のような感じと捉えておけば良いでしょう。
国家総合職>都庁・人口上位県庁・人口上位指定都市>国家一般職・県庁・指定都市・特別区>市役所専門試験あり>>>市役所教養試験のみ>消防・警察
難易度におけるポイントは、「市役所専門試験あり」と「市役所教養試験のみ」の間には半端じゃないほどの差があるということです。(そのため「>」を多く書いて表現しています)
それくらい専門試験の勉強はかなり手間がかかります。
つまり、専門試験ありのところを狙うか、教養のみのところを狙うかによってまるで勉強の戦略が変わってきますので、この点は最初にしっかりと考える必要があります。
ちなみに給与面を見ると、専門試験ありの県庁と市役所はさして変わらないのが実態です。(県庁と町役場とかでは結構変わってきますが、県庁と大きめの市役所を比べるとそんなに変わりません)
→その分市役所は面接重視の傾向にありますので、県より市役所のほうが簡単だとは言えないのですが・・・。
なお、難易度も待遇面も圧倒的なのは国家総合職です。
国家総合職は地方に出向するケースも結構ありますが、例えば県庁の課長が50歳オーバーなのに、30歳前半くらいで課長として出向してきたりします。
国と地方は対等だと言いつつ、実態としてはそれくらいの格差が存在しているのが実態だったりします。
ただ、省庁勤務時の仕事は圧倒的にハード(地方公務員ではおよびもつきません)ですが・・・。
県庁合格者の偏差値は、国立大60〜65、私立大60後半あたりが主流層
県庁の同期及び同僚の人たちの学歴(行政職)は、僕が知っている範囲だと以下のような感じでした。
- 東大、京大、一橋(多くはないがそれなりにいる)
- 早慶(結構多い)
- 地方旧帝大(結構多い)
- 千葉、横浜国立、首都大(そこそこ多い)
- 中堅国立(結構多い)
- MARCH(少なめ?→僕の知り合いに少なかっただけかもしれません)
- 関関同立(関東の県庁なのですが、何名かいました)
- 日東駒専クラス(少ない)
全体的な割合としては国立が多いかなという印象でした。
偏差値ベース(ベネッセのものを基準)でみると、国立大で60〜65、私立大は60後半くらいが平均かなという感じですね。
ちなみに、技術職(土木、農業、林業あたり)の場合も地方旧帝大含む国立大が多かったです。
それ以外だと、薬剤師や獣医師は私立大が多く、保健師さんは短大とか専門が主流です。
また、高卒枠の場合は、専門学校卒とか、高校であればトップクラスの進学校ではない普通高校の出身者が多かったですね。
(でも高卒の人って半端に学歴がいい人よりずっと仕事できるんですよ)
県庁の部長の偏差値平均は国立大65くらい、私立大70くらい
次に幹部(部長)の偏差値ということで見ていきます。
まず、高卒大卒の区別でいけば、部長は全員大卒でした。
(役所によってはもちろん高卒の部長もいると思いますが、おそらく全体的に見ると大卒者の割合が圧倒的多数だと思います)
偏差値で言うと、国立大の方は65くらい、私立大の方は70くらいでした。
なお、中堅国立の方はおらず、上位私立と上位国立出身者で構成されていました。(上位国立とは言っても、確か東大の方は1人いましたが、京大・一橋クラスはいなかったです)
また、大学名の偏りはなく、かなりバラバラでしたね。
→そういう意味では学閥っぽいのはなかったと思います。
大学偏差値と試験合否の関係性
ここまで偏差値について書いてきましたが、筆記試験に合格する上で、大学の偏差値は全く関係ありません。
単に点数さえ取れれば受かります。
面接時は、高偏差値の学歴が印象面で有利に働く可能性(※)がありますが、面接の内容次第で簡単に入れ替わる程度の要素です。
※大学名がそれなりであれば、優秀だし真面目に働いてくれるだろうという目で見られるのが日本という国のシステムです。
事実、県庁の知り合いの方には日東駒専クラス卒の方もいましたし、僕が知らないだけでもう少し低い偏差値の大学(いわゆるFラン大)の方もいたと思います。
↓また、某市役所で公開されている合格者の大学名を見ても、色々なところの出身者がいるのが分かります。
全体として偏差値の高い大学の出身者が多い傾向にあるのは、単に高校時や大学時の積み上げが効いていたり、勉強慣れ(勉強の習慣化)しているからですね。
つまり、スタートラインの能力に差があるということです。
高校や大学時に頑張っていた人とそうでない人の間に差があるのは当然ですよね。
しかし、現状学力面が低いとしてもいくらでも挽回できます。
例えば、早めに勉強をスタートするなり、予備校に通って環境を整備するなり、勉強時間を人より多くやるなりすればいいだけです。(ちなみに僕は頑張っていなかったのでスタートラインは低かったです)
公務員試験はしょせん単なる暗記試験ですから、勉強の習慣化と問題集の繰り返しさえ徹底できれば誰でも受かります。
まとめ
- 公務員試験の難易度をざっくり比較すると、「国家総合職>都庁・人口上位県庁・人口上位指定都市>国家一般職・県庁・指定都市・特別区>市役所専門試験あり>>>市役所教養試験のみ>消防・警察」
- 県庁同期や幹部の大学偏差値は60〜70くらいが多い(ベネッセ基準)。一方、日東駒専やFラン大出身者も多くはないが存在。
→あくまで僕が勤務していた県庁の話であり、教養型市役所や警察などでは様相が変わる可能性も高いです。 - 合格者の偏差値が高めなのは、高校・大学時の積み上げができている、また、勉強をする習慣ができているため、スタート時の能力に差があるということ。
- 一方、偏差値が低いとか勉強に自信がないというのであれば、その分早めにスタートする、予備校に通うなどの戦略を立て、集中して勉強すれば十分合格可能。
以上です。
なお、難易度比較のところでも書きましたが、専門試験の有無で難易度の差がかなり大きい割に、待遇はさして差がありません。(例えば県庁と中核市あたりを比べると、県庁より待遇がいいところも多いです)
→ちなみに僕の妻は中核市(教養試験のみ)です。僕は県庁に入るために妻の100倍くらい勉強しましたが、妻と給料はほぼ同じでした(笑)
市役所ではなく県庁を受けたいと考えている人にありがちなものとして、単にステータスを気にしているだけというケースがあります。
ただ、給与実態などは上記の通りですし、県庁の場合は遠い出先機関に勤務する可能性もありますから、ステータスだけで決めた方の場合は虚しい気持ちになってしまう可能性がありますよ(笑)
それよりも、仕事の中身や自治体の特性などをしっかり見極めた上で選ぶようにしましょう。
(ちなみに僕は県庁を辞めてしまいましたが、県庁に勤めたことは後悔してませんし、中核市に行けば良かったとは1ミリも思いません。それくらいこだわりを持って選びました)
↓なお、県庁や市役所の年齢別年収や生涯年収などは以下でまとめています。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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