【民間】の給料・年収

学歴で給料と年収はこんなに違う!高卒と大卒で年収に200万円近い差。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

学歴ごとのお給料事情が気になる人へ。

やっぱり大卒って給料高いの?

できれば生涯年収ベースでもどれくらい違うのか知りたい!

こういった疑問に答えます。

 

本記事の内容

  • 学歴別の月収・年収比較
  • 学歴別の生涯年収比較

データは厚労省のH30年賃金構造統計基本調査を使用しています。(→先日不正問題で揺れた後、2019年3月末に発表された最新統計です。問題があった後に出たからこそある意味信頼のおけるデータになっているように思っています)

◆今回は動画でも解説しています。音で聴きたい場合はこちらをご覧ください。




学歴別の月収と年収はどれだけ違う?

男女(労働者10人以上の企業)の月収・年収比較

それでは早速、比較してみます。

正職員・非正規職員トータル、10人以上の労働者がいる民間企業(全産業)の数字です。

学歴 平均年齢 月収 ボーナス 年収
中卒( 50.5 302.4千円 499.4千円 4128.2千円
高卒( 44.8 333.5千円 809.1千円 4811.1千円
高専・短大卒( 41.3 347.2千円 938.3千円 5104.7千円
大学・大学院卒( 42.4 433.7千円 1484.9千円 6689.3千円
中卒( 48.3 204.9千円 278.0千円 2736.8千円
高卒( 44.8 227.7千円 442.7千円 3175.1千円
高専・短大卒( 41.6 276.3千円 708.3千円 4023.9千円
大学・大学院卒( 35.8 312.8千円 872.3千円 4625.9千円

(データ元「厚労省:H30賃金構造基本統計調査

 

学歴以前に男女差がもの凄いですね。

 

同じ性別同士でみると、

高卒男性(44.8歳、481万円)と大卒男性(42.4歳、669万円)では190万円近い開きがあります。

しかも年齢が2.4歳異なりますので、年齢を合わせたらこの差は200万円以上になってくるでしょう。

 

高卒女性(44.8歳、318万円)と大卒女性(35.8歳、463万円)もやはり同様に大きな差です。

こちらは年齢が9歳も違うので、実質的な差はさらに広がるでしょう。

 

企業規模別にさらに細かく見るとこうなる

先ほどは規模10人以上というざっくりしたくくりでしたが、企業規模別にさらに細かくみてみます。

男女(労働者1000人以上の企業)の月収・年収比較

学歴 平均年齢 月収 ボーナス 年収
中卒( 47.1 356.7千円 1007.3千円 5287.7千円
高卒( 43.9 383.5千円 1197.1千円 5799.1千円
高専・短大卒( 41.3 386.8千円 1233.2千円 5874.8千円
大学・大学院卒( 42.0 482.0千円 1906.4千円 7690.4千円
中卒( 44.3 233.5千円 374.8千円 3176.8千円
高卒( 44.0 247.4千円 535.8千円 3504.6千円
高専・短大卒( 41.5 309.3千円 888.5千円 4600.1千円
大学・大学院卒( 34.7 332.9千円 1038.6千円 5033.4千円

 

男女(労働者100〜999人の企業)の月収・年収比較

学歴 平均年齢 月収 ボーナス 年収
中卒( 50.7 294.6千円 521.3千円 4056.5千円
高卒( 44.5 318.6千円 768.6千円 4591.8千円
高専・短大卒( 41.0 337.8千円 921.2千円 4974.8千円
大学・大学院卒( 42.3 407.3千円 1251.4千円 6139.0千円
中卒( 49.2 206.3千円 303.2千円 2778.8千円
高卒( 44.6 225.0千円 455.8千円 3155.8千円
高専・短大卒( 42.0 274.2千円 686.9千円 3977.3千円
大学・大学院卒( 36.2 304.4千円 790.5千円 4443.3千円

 

男女(労働者10〜99人の企業)の月収・年収比較

学歴 平均年齢 月収 ボーナス 年収
中卒( 51.5 290.3千円 336.6千円 3820.2千円
高卒( 46.0 303.4千円 503.1千円 4143.9千円
高専・短大卒( 41.7 319.7千円 648.7千円 4485.1千円
大学・大学院卒( 44.0 355.3千円 805.9千円 5069.5千円
中卒( 49.6 187.6千円 198.7千円 2449.9千円
高卒( 45.7 212.7千円 340.3千円 2892.7千円
高専・短大卒( 41.3 247.6千円 565.0千円 3536.2千円
大学・大学院卒( 37.9 276.5千円 599.5千円 3917.5千円

 

見たままですが、企業規模が大きいほど収入も大きいということですね。

 

なお、記載はしませんでしたが、労働者数にスポットを当てて見た場合、

男性のうち最も労働者が多い層は、1000人以上の企業に勤める大卒・院卒者で19.1%、次いで10〜99人の企業に勤める高卒男性が15.5%です。

 

つまり、男性大卒者は大企業に入る人が多い一方、男性高卒者は中小企業に入る人が多い傾向にあり(高卒者にとって大企業の門は狭いということでしょう)、それがそのまま収入格差に繋がっているという構造が見えてきます。




学歴別に生涯年収を比較

次に生涯年収を比較してみます。

男女(労働者10人以上の企業)の月収・年収比較

厚労省の統計調査では年齢別の数字も出ていますので、そちらを積み上げると生涯年収が算出できます。

高卒なら18歳から59歳、大卒なら22歳から59歳まで働き続けた場合の生涯年収は以下です。(退職金は除きます

学歴 生涯年収 労働者数割合(性別ごと)
中卒( 185,215千円 3.4%
高卒( 198,820千円 44.0%
高専・短大卒( 203,999千円 12.0%
大学・大学院卒( 257,520千円 40.5%
中卒( 125,719千円 1.9%
高卒( 132,218千円 39.5%
高専・短大卒( 160,226千円 31.7%
大学・大学院卒( 193,544千円 26.9%

 

大卒・院卒の男性が圧倒的に稼いでいるということですね。

 

おわりに【いまだ学歴差(性差も)は大きい】

以上で算出してきた通り、学歴差が大きいのはもちろん、それ以上に性差が大きいことが分かります。

ちなみにですが、公務員の場合は男女差・学歴差が非常に少ないです。(出世面では大卒・男性優位の面はまだまだ強いですが)

民間におけるこれだけの性差を踏まえると、特に女性にとって公務員は非常に魅力的な職場かと思います。

 

今後、企業から個人の時代にシフトしていくのは間違いないでしょうし、その場合、学歴というものはどんどん意味をなさなくなってくると個人的には予想しています。

 

一方で、現状を見るとこうした数字の差があるのも事実です。

また、個人で働くのではなく、企業で働くという働き方を選ぶのであれば、引き続きこうした学歴の影響というものは根強く残る可能性があります。(特に組織が大きなところであればあるほど、なかなか変わらない)

 

企業への就職を望んでいる方や転職を考えている方は、こうした状況をしっかり押さえておく必要があると思います。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!