こんにちは、シュンです!
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今回は、獣医師の給料や年収がテーマです。
厚労省の最新の統計資料(賃金構造基本統計調査)を元にして、
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といった点を企業規模別にまとめました。
なお、以下で取り扱うのは民間のデータですので、公務員獣医師について気になる場合は別途以下もご覧ください。
獣医師の給料・ボーナス・年収
獣医師(男女)の平均年収は38歳で約525万
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収 |
10人以上(37.9歳) | 4,459,200円 | 795,700円 | 5,254,900円 |
1000人以上(40.5歳) | 3,640,800円 | 691,300円 | 4,332,100円 |
100~999人(37.5歳) | 4,995,600円 | 1,232,100円 | 6,227,700円 |
10~99人(37.9歳) | 4,366,800円 | 690,600円 | 5,057,400円 |
厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
10人以上の企業規模の獣医師の平均年収は、38歳時で約525万円です。
ちなみに同統計の労働者人数の割合を見ると、1000人以上が4%、100~999人が19%、10~99人が77%となっており、10~99人規模のところが圧倒的に多いことが分かります。
獣医師の手取り月収・手取り年収
獣医師(男女)の平均手取り月収は約24~32万
獣医師の手取り月収は以下です。
企業規模 | 月収(手当含) | 手取り月収 |
1000人以上の事業所 | 303,400円 | 約241,000円 |
100~999人の事業所 | 416,300円 | 約324,000円 |
10~99人の事業所 | 363,900円 | 約286,000円 |
手取りはざっくりと算出していますが、24~32万円(年齢38歳)ですね。
先ほども書いた通り、10~99人の事業所で働く割合が圧倒的に多いので、38歳で手取り28.6万円というのが最も多いラインということになります。
獣医師(男女)の平均手取り年収
同じく、ボーナスを含めた手取り年収は以下です。
企業規模 | 手取り年収 |
1000人以上の事業所 | 約3,450,000円 |
100~999人の事業所 | 約4,870,000円 |
10~99人の事業所 | 約3,980,000円 |
獣医師の年齢別年収について
獣医師の年齢別年収(企業規模別、男女別)は以下の通りです。
こちらは、公務員獣医師の数値も掲載してみます。
獣医師(企業規模100~999人、男)の年齢別年収
24歳 | 3,477,600円 |
25~29歳 | 5,487,100円 |
30~34歳 | 6,369,200円 |
35~39歳 | 7,828,300円 |
40~44歳 | 7,260,100円 |
45~49歳 | 7,675,600円 |
50~54歳 | 8,320,900円 |
55~59歳 | 10,227,600円 |
厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
獣医師(企業規模10~99人、男)の年齢別年収
25~29歳 | 3,726,100円 |
30~34歳 | 4,457,200円 |
35~39歳 | 6,129,800円 |
40~44歳 | 6,857,900円 |
45~49歳 | 7,121,400円 |
50~54歳 | 8,634,400円 |
55~59歳 | 8,026,400円 |
獣医師(企業規模10~99人、女)の年齢別年収
24歳 | 3,120,000円 |
25~29歳 | 4,297,600円 |
30~34歳 | 4,360,000円 |
35~39歳 | 5,938,900円 |
40~44歳 | 4,835,500円 |
45~49歳 | 6,170,700円 |
50~54歳 | 7,894,800円 |
獣医師(公務員、男女)の年齢別年収
24~26歳 | 4,055,971円 |
27~30歳 | 4,620,787円 |
31~33歳 | 4,903,799円 |
34~38歳 | 5,460,157円 |
39~43歳 | 5,953,417円 |
44~48歳 | 6,437,199円 |
49~53歳 | 6,663,002円 |
54~59歳 | 7,073,695円 |
総務省「平成29年4月1日地方公務員給与実態調査」より推計
最も労働者人口の多い層である10~99人の事業所を見ると、男女共安定して高い年収であることが分かります。
また、100~999人の男性は、55~59歳で1000万オーバーしていますね。
公務員と比べた場合、民間のほうが待遇は良いですね(女性は公務員と同等くらい)。
公務員獣医師の成り手不足というのもうなずける結果になっています。
獣医師の年収を民間企業全体の年収と比較
獣医師の年収は、民間企業全体の平均年収と比べるとどうなのかを比較してみます。
以下が民間企業(全産業)の平均年収です。
厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より算出 |
既に算出した通り、10人以上の獣医師の年収は5,254,900円(37.9歳)です。
よって、民間の男女平均と比べ35万円ほど高いですね。
しかも、獣医師は民間平均と比べ平均年齢が5歳近く若いです。
その点も加味した実質年収で比較すると、圧倒的に獣医師のほうが上だと言えるでしょう。
まとめ
- 獣医師の年収について
- 規模1000人以上の事業所勤務の場合は約430万円(平均年齢40.5歳)
- 規模100~999人の事業所勤務の場合は約620万円(平均年齢37.5歳)
- 規模10~99人の事業所勤務の場合は約505万円(平均年齢37.9歳)
- 獣医師の手取り収入について(平均年齢は上記と同じ)
- 規模1000人以上の事業所勤務の手取り月収は約24万円
- 同じく手取り年収は約345万円
- 規模100~999人の事業所勤務の手取り月収は約32万円
- 同じく手取り年収は約487万円
- 規模10~99人の事業所勤務の手取り月収は約29万円
- 同じく手取り年収は約398万円
- 労働者割合としては、規模1000人以上が4%、100~999人が19%、10~99人が77%(10人未満のところは調査対象外)
- 獣医師(男女)の平均年収は、民間全体(男女)の平均年収と比べ35万円ほど高い(獣医師は平均年齢が若いため、実質的にはもっと大きな差がある)
以上、獣医師のお金に関するデータについてまとめてみました。
興味深いのは民間と公務員の比較ですね。
通常、同じ職種であれば公務員のほうが待遇が良いケースが多いです。
(民間病院勤務医と公立病院勤務医、民間栄養士と公務員栄養士、民間臨床検査技師と公務員臨床検査技師などなど)
民間優位である獣医師において、成り手不足が発生するのもある意味当然であり、この点の対策は急務だろうなという感じがします。
(ちなみに県庁時代知り合いだった獣医師さんで、血が苦手という人がいました(笑)そういう人にはいいのかもしれませんが・・・)
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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