こんにちは、元公務員のシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、twitterで話題になっている、「漫画家の山本さほさんと世田谷区の問題職員のやりとり」がテーマです。
元公務員(県庁職員)という立場で感じたことや、現役市役所職員の妻にも意見を聞いた内容を踏まえて書いていきます。
事の経緯について
講師である山本さんが、世田谷区の職員からあり得ない要求を突きつけられる
漫画家の山本さほさんが、世田谷区(の問題職員)と仕事でやり取りをした経緯を漫画にし、それをtwitterで呟いた事で大きな話題となっています。
区役所と仕事したまんがです。 pic.twitter.com/dIjeba0dix
— 山本さほ (@sahoobb) 2018年10月2日
この漫画を見てもらうのが一番分かりやすいと思いますが、ざっくりとまとめるとこんな感じです。
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あっさり書いていますが、漫画で見ると職員の態度に大きな問題があることが分かります。(多分見た方は皆イラっとします)
その後、区長が謝罪するという事態に発展しています。
担当課長が漫画家の山本さほさんに連絡をさしあげ、本日中にお会いして、直接お詫びをさせていただくとのことです。さらに、なぜこのような誤った対応をしてしまったのかを調べると共に、同様のことを繰り返すことのないよう厳正に指導いたします。
— 保坂展人 (@hosakanobuto) 2018年10月3日
世田谷区が公式に経緯を発表
この問題に関し、以下の通り区から公式に経緯の発表がありました。
平成30年6月、世田谷区と姉妹都市の関係にあるオーストラリアのバンバリー市から小学生親善訪問団の来日(9月25日~10月5日)に際して、子どもたちのための「まんがワークショップ」を開催したいので、手配をしてほしいとの依頼が世田谷区に対してありました。
10月1日(月曜日)に「まんがワークショップ」は開催されましたが、当日、会場の手配の連絡ミスにより実際には使用しなかった会場側から区に対しキャンセル料の請求の連絡がありました。この際、対応した区職員の誤解により「まんがワークショップ」の講師に対して、講師謝礼から会場キャンセル料を差し引く旨を伝えるという事態が発生しました。
報告を受けた上司において、事実関係を確認し、講師に会場キャンセル料を負担いただくのは適切ではないと判断し、撤回させていただきました。また、当日、講師には事前に説明をさせていただいていた金額の謝礼がバンバリー市より支払われました。
抜粋 世田谷区ホームページ
なお、同ページの中にも書いてありますが、結局この会場使用料は区が負担することになったようです。
「場所代を差し引いたギャラが支払われた」というのは山本さんの誤解だったということになるのかと思いますが、どちらにしてもダブルブッキングした自分のミスを謝金を減らすことで補おうという発想はとんでもないですね。
これを見た元公務員と現役公務員の感想
僕 どうしようもない。こんな職員存在するのか? 妻 ひどい。 |
こんな感じでした。
公務員うんぬん以前に社会人として論外ですよね。
実際、このレベルの人は公務員の中に結構いるのか?
ここまでひどい人はなかなか思い浮かばない
正直なところ、ここまでひどいレベルの職員というのはパッと思い浮かびませんでした。
妻に確認してもさすがにここまでの人は・・・と言っていました。
ちなみに、妻は市役所勤務なのですが、色々と話を聞いていると明らかに変な職員も多い(笑)ので、ひょっとしたらこういう人も思い浮かぶかもしれないと思って聞いたのですが、それでも心当たり無しとのことでしたね。
仕事をしない公務員はたくさんいます(そういう意味ではとんでもないレベルの職員はいます)が、対お客様への対応というところで見た場合、ここまでの方はなかなかお目にかかれないように思います。(100人に1人くらいならいるのかもしれません)
職場でも要注意人物であったのは間違いない
これも夫婦共通の意見ですが、こういった人は間違いなく職場の中でも要注意人物扱いされています。
今回のニュースを見て、溜飲を下げた世田谷区職員も多いかもしれません。
(ただ、住民の方からは色々言われるでしょうから、特に住民と接することの多い課の職員は、とんだトバッチリだと怒っているでしょう)
今回のようにSNSで拡散されるのは良いことか?
個人的には凄く良いと思います
SNSの拡散能力はもの凄いです。
時にはそれが悪いほうに働くこともありますが、今回のような本当にどうしようもないケースは当然に公表されて然るべきです。
(そして、この職員は区の信用を著しく下げた行為をしたということで停職・減給をしてもいいのではないかと個人的には思います)
公務員側とすればこれを生きづらさと呼ぶのかもしれませんが、こうしたリスクを背負うことで自己責任を持つのはいいことだろうと思います。
→まともに誠実に仕事をしてさえいれば、こういったリスクは限りなく0に近づくわけですから、そうした基本的なことを意識して仕事をするきっかけになるようにも思います。
とは言っても、どんな環境でも絶対に一定数ヤバい人って出てしまうんですけどね。
以前、日経ビジネスの「働きがいのある会社」1位に選ばれたワークスアプリケーションズの牧野正幸CEOが「一定数のダメ社員は必ず存在するため諦める」といったことを言っていましたが、働きがいがあってもそうなのですから、ダメな社員を完全に0にするということは実質的に不可能な面はあります。
おわりに
一応フォローしておくと、ここまでのレベルの職員はなかなかいないので、これで公務員全体はどうしようもないということになると、特に世田谷区職員の方は辛いものがあるかなとは思います。
一方で、現在の世の中では悪いことがすぐに広まってしまうのだから、襟を正して業務に当たろうというきっかけを公務員全体に与えることになれば、先に繋がる前向きな話になるように思いますね。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>ちなみに、そんな区役所職員の給料ってどうなのよと気になった方はこちらの記事をご覧ください。