こんにちは、シュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、お医者さんの年収がテーマです。
厚労省の最新の統計資料を元にして、
  | 
についてまとめました。
(参考)公立病院勤務医に特化して生涯年収等について詳しく分析した記事や、各医療関係者の給料に関してまとめた記事が気になる方は別途ご覧ください↓
病院における医師の年収
病院長の年収
| 形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 | 
| 国立 | 14,452,253円 | 5,263,479円 | 19,715,732円 | 
| 公立 | 16,946,099円 | 3,705,793円 | 20,651,892円 | 
| 公的 | 18,931,644円 | 3,527,919円 | 22,459,563円 | 
| 社会保険関係法人 | 12,517,605円 | 6,734,882円 | 19,252,488円 | 
| 医療法人 | 31,259,262円 | 350,715円 | 31,609,978円 | 
| その他(学校法人等) | 23,079,969円 | 1,514,797円 | 24,594,766円 | 
厚労省:平成29年医療経済実態調査より。以下同じ。
ざっくりと言うと、
雇われ勤務医として院長になったケースで約2000万円
開業医として個人病院を開いたケースで約3200万円
といった感じですね。
病院勤務医(院長以外)の年収
| 形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 | 
| 国立 | 11,929,465円 | 2,633,087円 | 14,562,552円 | 
| 公立 | 13,003,755円 | 2,308,267円 | 15,312,022円 | 
| 公的 | 12,557,100円 | 1,771,477円 | 14,268,578円 | 
| 社会保険関係法人 | 11,715,078円 | 2,486,688円 | 14,201,766円 | 
| 医療法人 | 14,521,856円 | 645,130円 | 15,166,986円 | 
| その他(学校法人等) | 13,131,482円 | 1,324,944円 | 14,456,426円 | 
こちらもざっくり言うと、
約1400〜1500万円程度
といった感じですね。
公立病院の年収補足
公立病院について細かく言うと、都道府県や指定都市といった大きな公立病院よりも、市や町村の病院のほうが年収が高くなる傾向にあります。
(要は小さい市町村は人が集まりにくいため、給料を高く設定しています)
公立病院ごとの具体的な平均年収は以下の通りです。
 ※総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査より  | 
診療所における医師の年収
診療所院長の年収
入院診療収益あり
| 形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 | 
| 医療法人 | 37,235,771円 | 173,092円 | 37,408,863円 | 
入院設備がある診療所の院長が最も高い平均年収を貰っているということになります。
個人的には、民間病院の院長(3160万円)よりも年収が高いというのは意外でした。(一方で、民間病院の場合、儲かっているところは凄まじいのでしょうが・・・)
入院診療収益無し
| 形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 | 
| 個人 | 8,897,233円 | 1,205,702円 | 10,102,935円(※) | 
| 医療法人 | 26,844,828円 | 51,252円 | 26,896,080円 | 
※個人診療所の場合の収益について
| 収益 | 費用 | 損益差額 | 
| 89,329,000円 | 60,456,000円 | 28,873,000円 | 
個人の場合、年収は1000万円程度となっていますが、診療所としての実質的な収益(儲け)はこの表の通り約2900万円です。
この収益の内訳については、「開設者の報酬となる部分以外に、建物や設備についての改善を行うための内部資金に充てられることが考えられる」と統計の注意書きで説明されています。
つまり、法人化をしていない個人診療所の場合、実質的には28,873,000円の収入があるということを留意すべきということになります。
診療所勤務医(院長以外)の年収
入院診療収益あり
| 形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 | 
| 医療法人 | 15,396,397円 | 365,167円 | 15,761,563円 | 
入院診療収益無し
| 形態 | 給料年額 | ボーナス年額 | 年収 | 
| 医療法人 | 11,938,538円 | 313,883円 | 12,252,421円 | 
入院設備が無いほうがスタンダードですので、約1200万円程度の年収であり、病院勤務医に比べると200〜300万程度低いです。
勤務医(公立および民間)の年齢別年収について
勤務医(公立病院および民間勤務医)の年齢別年収については以下の通りです。
(開業医の場合、年齢ごとに昇給するという話ではないので、上で書いてきた平均年収がそのまま毎年の年収であると捉えていただいて問題ないと考えます)
公立病院勤務医師の年齢別年収額
| 26~28歳 | 10,886,936円 | 
| 29~32歳 | 12,277,503円 | 
| 33~35歳 | 13,792,691円 | 
| 36~40歳 | 15,040,620円 | 
| 41~45歳 | 16,042,056円 | 
| 46~50歳 | 17,035,032円 | 
| 51~55歳 | 17,661,118円 | 
| 56~60歳 | 17,898,085円 | 
| 61~64歳 | 17,738,025円 | 
※総務省:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査と人事院:平成29年国家公務員給与等実態調査を元に独自推計。
民間(企業規模10人以上)勤務医師(男性)の年齢別年収
| 26~29歳 | 7,761,000円 | 
| 30~34歳 | 10,367,000円 | 
| 35~39歳 | 12,746,000円 | 
| 40~44歳 | 14,426,000円 | 
| 45~49歳 | 16,787,000円 | 
| 50~54歳 | 17,419,000円 | 
| 55~59歳 | 19,286,000円 | 
| 60~64歳 | 19,201,000円 | 
厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。以下同じ。
民間(企業規模10人以上)勤務医師(女性)の年齢別年収
| 26~29歳 | 6,721,000円 | 
| 30~34歳 | 9,344,000円 | 
| 35~39歳 | 10,263,000円 | 
| 40~44歳 | 12,874,000円 | 
| 45~49歳 | 12,454,000円 | 
| 50~54歳 | 12,689,000円 | 
| 55~59歳 | 14,954,000円 | 
| 60~64歳 | 12,176,000円 | 
まとめ
- 病院の医師の年収について 
- 開業医(病院長)の年収は約3200万円
 - 勤務医(病院長)の年収は約2000万円
 - 勤務医(病院長以外)の年収は約1400〜1500万円
 
 - 診療所の医師の年収について
- 開業医(診療所(入院設備あり)院長)の年収は約3700万円
 - 開業医(診療所(入院設備無し)院長)の年収は医療法人の場合約2700万円、個人の場合約2900万(個人の給料は約1000万だが収支ベースで約2900万円のプラス→差額は設備投資等に投入)
 - 勤務医(診療所(入院設備あり))の年収は約1600万円
 - 勤務医(診療所(入院設備無し))の年収は約1200万円
 
 
以上、医師のお金に関するデータについてまとめてみました。
勤務医に比べて開業医の年収が高いというのはよく言われることですが、1000万円以上の開きがあるということがデータ上でも示されています。
一方、開業医の場合は当然経営者としてマネジメントを行う必要がありますし、また、当然に潰れるリスクも負っています(もちろん一般の民間事業者に比べれば圧倒的にそのリスクは低いですが)。
リスク=リターンですから、その分報酬を多く受け取るのは当然であると言えます。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>公立病院に勤務する医師に関し、年齢別の年収や生涯年収等をまとめたこちらの記事もオススメです。

											



