公務員のボーナス

【2018夏のボーナス】国家公務員の支給額は65万円ではなく80万円?

こんにちは、シュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

2018年6月29日に公務員のボーナスが支給されました。

今回は、国家公務員のボーナス支給額として内閣人事局から公開された数字にスポットを当て、公開された数字と実際の支給額が乖離しているのでは?という点に関して検証をしていきます。

 

その上で、国家公務員のボーナス額について、僕のほうで年齢別に推計したものも掲載していきます。




公表されたボーナス額と実際の支給額との差について

内閣人事局により公表された国家公務員の2018年夏のボーナス支給額は65万円

内閣人事局が公開した報道資料(https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/files/h30_bonus_jun.pdf)によると、2018年の国家公務員夏のボーナス支給額は、

 

65万2600円(平均年齢35.9歳)

 

とのことです。

 

また、各種メディアもこの数字に基づき報道をしています。

 

統計に基づいてボーナス額を推計すると80万円になる?

一方、平成29年国家公務員給与等実態調査という人事院のデータに基づいて2018年夏のボーナス支給額を推計してみると、

 

80万3500円(平均年齢43.6歳)

 

という数字が出てきます。

※計算内訳:(給料330,531円+地域手当42,230円+扶養手当10,806円)×2.095月=803,571

※平成29年国家公務員給与等実態調査(人事院)の行政職俸給表(一)の数字を活用

 

公開されている数字と比べると、金額で約15万円、平均年齢は8歳弱の差があります。

 

この差は、「管理職」を含むか否か

どうしてこのような差が出るのかと言えば、内閣人事局により公開された数字は管理職を含まないものだからです。

内閣人事局の公表資料にもその旨は明記されています。

 

一方、ぶっちゃけ管理職を除く意味があまり無いように思います。

(最後の「おわりに」の中でもこの点については改めて触れてみます)




国家公務員の年齢別の2018年夏のボーナス支給額について

国家公務員年齢別の2018夏のボーナス支給額

からくり(?)が分かったところで、人事院の資料に基づき、管理職も含んだ形で年齢別にボーナス支給額を推計したものが以下です。

 

22〜23歳 488,811円
23〜24歳 500,372円
25〜26歳 527,257円
27〜28歳 564,033円
29〜31歳 613,319円
32〜36歳 694,880円
37〜41歳 783,790円
42〜46歳 869,168円
47〜51歳 928,812円
52〜56歳 946,705円
57歳以上 951,000円

※計算内訳:(年齢別の大卒給料+地域手当42,230円(全体の平均額で固定)+扶養手当0円(扶養者がいる場合は表の数字より約2万円程度高くなると想定))×2.095月で算出

※年齢別の大卒給料については、平成29年国家公務員給与等実態調査(人事院)の行政職俸給表(一)の数字を活用

 

おわりに

以上、2018夏のボーナス額に関して内閣人事局が出している報道資料の分析と、人事院のデータに基づく年齢別のボーナス額の推計を行ってきました。

 

現在、地方公務員のボーナス額についても各地元紙などで報道されていますが、そちらのデータは管理職が含まれているものです。

 

国家公務員の報道資料には確かに「管理職を除いている」と書いてあるので、よく見ればもちろんその点は分かるのですが、単に報道でニュースをパッと見た多くの人は、国家公務員よりも地方公務員のほうがかなりボーナスを貰っているように思ってしまうのではないでしょうか。

 

また、ボーナスとは直接関係ありませんが、国家公務員の給与実態調査(人事院所管)と地方公務員の給与実態調査(総務省所管)の間には、前者の給与には超過勤務手当(残業代)が含まれていないのに、後者では含まれていたりと微妙に(しかし金額にするとそれなりの)ズレがあったりします。

 

このように数字が絡むもの(しかも給与やボーナスといったセンシティブな情報)の公表基準は、余計な誤解を招かないためにも国家公務員・地方公務員共に統一したほうがいいんじゃないかというのが僕の意見です。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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