こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、公務員保育士(=公立保育所に勤めている保育士さん)のお給料がテーマです。
総務省の「地方公務員給与実態調査」を元に、
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を全てまとめました。
それぞれ年齢別にも算出してありますので、以下を見れば主要な給料データは全て分かるという形にしました!
また、私立保育所に勤務する保育士の数値もあわせて掲載しています。(公務員保育士とは凄く格差があります・・・)
データ参照元
総務省の平成28年地方公務員給与実態調査の中の「福祉職」の数値を用いています。
年齢別については厳密な統計がありませんので、「一般行政職」の年齢別の統計をベースに独自計算して算出しました。
地方公務員保育士の平均給料月額
平均給料月額
292,821円(平均年齢40.1歳)
ここに各種手当が加わったものが給与(月収)ですので、正直あんまり意味のない数字です。
年齢別の平均給料月額(推計)
給料を年齢別に推計してみると以下の通りです。
18〜19歳 | 136,830円 |
20〜23歳 | 162,371円 |
24〜27歳 | 184,076円 |
28〜31歳 | 208,802円 |
32〜35歳 | 239,712円 |
36〜39歳 | 274,912円 |
40〜43歳 | 310,729円 |
44〜47歳 | 336,248円 |
48〜51歳 | 354,479円 |
52〜55歳 | 368,936円 |
56〜59歳 | 380,468円 |
地方公務員保育士の平均給与月額(=月収)
平均給与月額
347,741円(平均年齢40.1歳)
(参考)私立保育所:222,900円(平均年齢35.8歳)(厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。以下同じ)
いわゆる月収です。
毎月の手取りに関連してくるのはこっちです。
(なお、手取りはざっくり80%くらいと考えておけばOKです)
先ほどの給料との差額54,920円が手当額ということになります。
手当のうち額の多いのは、
- 地域手当 22,155円
- 時間外勤務手当(残業代) 14,403円
- 通勤手当 6,559円
といったところです。
年齢別の平均給与月額(推計)
給与を年齢別に推計してみると以下の通りです。
18〜19歳 | 153,620円 |
20〜23歳 | 190,610円 |
24〜27歳 | 224,401円 |
28〜31歳 | 256,409円 |
32〜35歳 | 292,255円 |
36〜39歳 | 330,525円 |
40〜43歳 | 368,341円 |
44〜47歳 | 397,072円 |
48〜51歳 | 417,198円 |
52〜55歳 | 430,760円 |
56〜59歳 | 441,882円 |
地方公務員保育士の平均ボーナス額
平均ボーナス年額
1,386,295円(平均年齢40.1歳)
(参考)私立保育所:662,500円(平均年齢35.8歳)
年齢別の平均ボーナス年額(推計)
ボーナスを年齢別に推計してみると以下の通りです。
18〜19歳 | 683,806円 |
20〜23歳 | 793,636円 |
24〜27歳 | 886,967円 |
28〜31歳 | 993,288円 |
32〜35歳 | 1,126,202円 |
36〜39歳 | 1,277,559円 |
40〜43歳 | 1,431,575円 |
44〜47歳 | 1,541,305円 |
48〜51歳 | 1,619,698円 |
52〜55歳 | 1,681,865円 |
56〜59歳 | 1,731,452円 |
※(給料+地域手当(平均額22,155円))×4.3月(平成28年の支給基準)で算出
※扶養手当は0とみなしたため、扶養手当がある場合はプラス数万円になる
地方公務員保育士の平均年収
平均年収額
5,559,187円(平均年齢40.1歳)
(参考)私立保育所:3,337,300円(平均年齢35.8歳)
年齢別の平均年収額(推計)
年収を年齢別に推計してみると以下の通りです。
18〜19歳 | 2,527,250円 |
20〜23歳 | 3,080,952円 |
24〜27歳 | 3,579,778円 |
28〜31歳 | 4,070,200円 |
32〜35歳 | 4,633,265円 |
36〜39歳 | 5,243,861円 |
40〜43歳 | 5,851,664円 |
44〜47歳 | 6,306,172円 |
48〜51歳 | 6,626,069円 |
52〜55歳 | 6,850,989円 |
56〜59歳 | 7,034,038円 |
※平均給与×12+ボーナス額で算出
私立保育所は35歳で330万くらいですから、同じ年齢で100万以上開きがあるということになりますね。
ちなみに、この年齢別の年収はあくまで推計ということになりますが、東京都練馬区が公表している平成29年度練馬区人事行政の運営等の状況の公表によれば、練馬区立保育士の平均年収は678万円(44歳)ということなので、そんなにズレてはいないと考えます。
地方公務員保育士の平均退職金
定年退職者の平均退職金額
22,253,000円
※福祉職の集計が無かったため、一般職員の区分を採用
地方公務員保育士の生涯年収
生涯年収額(大卒)
229,199,055円
(給与収入206,946,055円、退職金22,253,000円)
※単純に年齢別の平均年収を累積(22歳〜59歳)して算出。
参考 私立保育所の生涯年収(60歳まで、退職金含む)
153,661,000円(大卒・女性)
(給与収入134,861,000円、退職金18,800,000円)
186,029,000円(大卒・男性)
(給与収入167,229,000円、退職金18,800,000円)
データ元
- 給与収入は、厚労省「平成29年賃金構造基本統計調査」に基づき推計(企業規模10人以上)
- 退職金は、労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2017」より
つまり、女性の場合だと公立と私立で約7600万円、男性でも4300万円の差が出てくるということになります。
正直これはなかなか強烈な差ですよね。
私立の場合、年齢を経ても伸び幅がさほど大きくないため、最終的にこのような大きな差になってきます。
収入の安定した公務員保育士を狙うなら
公務員保育士は採用数も少なく狭き門ではありますが、上記生涯年収の差を考えれば頑張って狙うに値すると考えます。
公務員保育士の場合、実技・面接中心の私立に比べ筆記試験の難易度がかなり高いため、十分な筆記対策が必要です。
以下では、予備校に通ったことで県庁に2位で合格した僕自身の目線も踏まえ、公務員予備校の保育士コースを比較していますので参考にしてください。
おわりに
以上、公務員保育士のお金に関するデータについてまとめてみました。
とにかく、公立と私立の格差が非常に大きいです。
私立保育所では人手不足が叫ばれる一方、民営化が進む公立保育所は採用数も少なく、倍率も高止まり傾向です(10~20倍の倍率のところもザラです)。
ただ、この給料の差を見ると公立の人気の高さもうなずけます。
国も色々と保育士確保策に力を入れていますが、私立の給料が一気に上がって行くということは考えづらいのが現実です。
給与面の安定性などを考えると、勉強を頑張って公立を狙うという選択肢はアリだと思います。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>民間の保育士に関して、企業規模別に給料を分析したこちらの記事もオススメです。