こんにちは、シュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、若手公務員さん向けの仕事術ということで、僕の同期の失敗談をテーマに、そこから学べることについて話をしていきたいと思います。
人は成功から大したことは学べませんが、失敗からは大いに学べます。
ぜひ今後の業務の参考にしていただければと思います。
同期のスペックについて
今回話題に挙げる同期のスペックは以下です。
男性、旧帝大卒、勤務1年目から本庁勤務(しかも優秀な人が多く集まる忙しい部署)
※僕がいた県庁の場合、多くの人がまずは出先勤務であり、また、本庁の場合でもそこまで激務な部署には配属されません。人事からもそれなりに期待されていたのではないかと考えられます。
新規採用職員の研修ではかなり目立っており(非常に積極的に発言をする)、研修後にもあいつはかなり出世欲があるらしいぞといった話がちょこちょこと流れていました。
(あいつは将来有望だというのは流れても、あいつは将来出世を狙っているという情報は普通あんまり流れないんですけどね(笑))
ということで、かなり貪欲に上を目指しているタイプだったと言えます。
3年目の途中で事件は起きた
そんな彼がどんな事件を起こしてしまったかという点について触れていきます。
3年目の秋頃だったと思いますが、同期たちに彼からメールが流れてきました。
飲み会の誘いかなと思いきや、飲み会+初めての異動のテクニック講座(異動希望の書き方)みたいなことを行うというものでした。
具体例として、「児童相談所や土木事務所などは希望が少ないので行きやすいとかそういったことをお伝えできる」みたいなことが書いてあり、こういった情報を本庁勤務の僕なら掴んでいるので、ぜひ色々と相談に応じますみたいな感じで締められていました。
これについて、特に女性陣を中心に大きな反発が起こりました。
お前に人事の何が分かるんだとか、本庁だから偉そうにしてんじゃねーとか、出先ディスってんじゃねぇとかですね。
特に、僕がいた県では新規採用職員の7割くらいが出先勤務だったので、見下されていると感じた人も多かったのだと思います。
僕も見た瞬間にゴミ箱送りでしたが(笑)
結果的に、その飲み会兼異動相談会は人が全く集まらずに中止になったと聞きました。
その後の彼は決して出世コースを歩まず
こうすれば希望のポジションに行けると言っていた彼ですが、出世を狙っていた彼は次の異動で出先に行くことになり、その後も出先機関勤務が続き、残念ながら出世街道からは外れていました。
もちろん、自ら方針転換をした可能性もありますが、当時彼と同じ課だった先輩(その人は半端じゃなく優秀な人です)に聞いたところ、「あいつ全く仕事できなくてどうしようもなかったんだよ。特に全く調整が出来なくてさ。」と言っていたので、まぁそういうことなのでしょう。
こういったメールを皆に送るというのは、「行動力」で見ればかなり凄いものがあると言えます。
確かに、何事においても行動力はめちゃくちゃ重要ですが、ベーシックな「考え方」が狂っていると、行動は全てまずい方向に行ってしまうということの好例ですね。
そのあたりについて以下で触れていきたいと思います。
この事例から学べること→謙虚さの重要性
この事例から学べるのは、絶対に謙虚さを忘れてはいけないということですね。
「俺は凄い、俺は出世するんだ、俺は本庁のしかもハードな部署勤務なんだ、俺は色んな情報が入っているから皆に教えてやれるぞ」
この場面に限らず、こういった雰囲気を普段から彼が出していたことが、致命的な結果に繋がってしまったということになります。
確かに、児童相談所を希望すれば異動しやすいというのは事実かもしれません。
しかし、人は感情の生き物ですから、事実だけでは上手く行かないことのほうが多い、というかむしろほとんどです。
ここで重要になってくるのは謙虚さ、具体的には、「上手く行かなければ自己責任、上手く行ったら皆様のおかげ」という考え方です。
出世して組織を変えるんだとか、組織を引っ張っていくんだとか、そういう夢を持っていることは非常にいいことだと思いますが、だからこそ謙虚さが重要です。
もしそういう欲求があるならハードワークをして、周りの人から信頼される結果を残す。
そして、上手くいったら周りに感謝をする。
周りに感謝をすれば周りから引き上げてもらうことができます。
所詮、自分だけの力などはタカが知れています。
(自分が頑張らなければ上手く行かないのも事実ですが)
これは出世を目指す時だけに限りません。
仕事のあらゆる場面、いや、人生のあらゆる場面において重要な考え方になってきます。
逆を突っ走ると、彼のような失敗に陥ります。
おわりに
以上、僕の同期の失敗から学ぶ仕事術ということで書いてみました。
仕事のできる人ほど、「俺がいたから上手くいったんだ」とか、「俺がやってやったんだ」といった考えに陥りがちです。
しかし、そういったことを言葉に出せばもちろん顰蹙を買って、周りの協力が得られず、能力が十分に発揮できなくなるといったことに繋がります。
そう思いたくなる場面があっても決して口に出さず、むしろ、「こういうデータを提供してもらったからなんとか前に進めた」とか感謝に目を向けて、出来れば口に出して伝えるようにしましょう。
そうすれば、必ず周りが応援してくれるようになりますので、仕事もスムーズに進み、最終的にはあなたの評価や実績にも繋がっていく事になりますよ。
「上手く行かなければ自己責任、上手く行ったら皆様のおかげ」
この考え方を身につけると、仕事に限らず人生のあらゆる場面においてプラスに働く部分が大きいです。
ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
>>こちらの記事もオススメです。
【若手向け】公務員の仕事の原理原則は何かについて元県庁職員が考えてみた。