仕事術

【公務員の仕事術】能力が普通でも評価してもらえた秘訣【実体験】

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、「仕事の能力を高めたい」とか「仕事で評価されたい」とか考えている公務員の方向けに記事を書いていきます。

本記事の内容

  • 【公務員の仕事術】能力は普通でも、評価してもらえた秘訣【縁に従う】
  • 縁に従うって具体的に何すればいいの?【相手のことを考えて行動する】

 

僕自身、県庁時代はありがたいことにいわゆる花形的な部署を回らせていただいたのですが、その理由を分析しながら書いてみます。




【公務員の仕事術】能力は普通でも評価してもらえた秘訣

縁に従うと必ずうまくいく!

僕の県庁での経歴はこちらのプロフィールにも書いていますが、

新採職員の時に出先機関を経験した後、

  • 全国知事会の仕事
  • 部の予算担当(部内各課の予算をとりまとめて財政課と折衝)
  • 民間企業(銀行)派遣
  • 財政課

という感じで異動をしました。

 

自分で言うのも何ですが、それなりの花形部署ばかりを異動させていただいたと思っています。

 

ただここで言っておきたいのは、謙遜でもなんでもなく、僕の能力自体がもの凄く高いということは決してなかったということです。

 

単純な記憶力の面もそうですし(ただ、これは今後の時代重要な能力ではないですが)、何かの制度について分かりやすく解説する能力、図解して分かりやすい資料を作る能力などに関して言えば、僕より優れた能力を持っている方はずっとたくさんいました。

 

ではどうしてこのような評価がいただけたのかと言えば、まさに「縁」に従ったからだと言えます。

 

「縁(縁起)」とは仏教用語であり、要は、「あらゆる物事は関係性によって起こっており、独立自存するものは存在しない」ということです。

(僕自身特に何か特定の宗教信者ではありませんが、釈迦の教えは生きる上での「知恵」として素晴らしいため色々勉強しています)

 

当然ながら、公務員組織もまさに「縁」によって動いています。

先ほど、記憶力とか図解力とか色々書きましたが、これらの能力がいくら圧倒的に優れていても、結局は一人じゃ何もできないってことです。




縁に従うって具体的に何すればいいの?

相手のことを考えて行動する

縁に従うって言っても、具体的にどんなことをやればいいの?ということですが、

簡単に言えば「相手のことを考えて仕事をする」ということです。

シンプルですが本質はこれだけです。

 

僕自身がやっていた仕事は、知事会の仕事や予算のとりまとめなど、「自分で0から1を作るというよりも、たくさんの1をかき集め、それらを整理して形にする」といったものが多かったです。

 

この類の仕事は、やりようによってはもの凄く楽ができます。

 

例えば、予算の部内とりまとめという仕事について言えば、

「部内各課に予算書の依頼をし、ただ上がってきたものを財政課に流す。また、財政課からの照会も全て担当課に横流しする」

といった形で済まそうと思えばそれで済んでしまったりもするわけです。

 

しかしここで絶対押さえておかなければいけないのは、相手にお願いして作業をしてもらうという、相手ありき(まさに縁)の仕事だということです。

 

担当課の立場に立ってみれば、これお願いねとただ依頼ばかりしてくるばかりで、やっているのは単にデータ整理(wordやexcelコピペ)なんていう仕事のやり方をしている人のことは信頼できないでしょう。

 

また、財政課の立場で見れば、真ん中に入って仕事がスムーズに進むようにさばく役割にいるんだから、単に横流しをしてないできちんと仕事しろよということになるわけです。

 

相手の立場に立てばやるべきことが見えてきます。

 

イメージしやすくするために具体例を書くと、例えばこんな例が挙げられます。

  • 相手はどのように照会をすれば回答がしやすいかを考えて照会する(こちらで埋められる部分は先に埋める。前回提出してもらった資料を添付するなど)
  • どういう資料を作るように指示をすればその後の手間が少なくなるだろうかを考えて依頼する(資料の目的や、どのような結論に持っていって欲しいかといった全体像をA4ワンペーパーで示す)
  • 相手のところに直接出向いて依頼する(特に面倒な案件ほど)

他にも色々あると思いますが、要は、相手のことを考えて、相手の立場であればどうしてもらえると嬉しいか、助かるかを考えて行動するということです。

 

自分が担当の仕事であっても全く同じ

上ではとりまとめの担当者として各課に依頼を行う例を取り上げましたが、個別の仕事であっても全く同じです。

 

例えば、

  • 決裁をもらう文書については、上司が決裁の判断を容易にするために添付資料をつける、一筆メモを入れるなどの工夫をする。
  • 上司に相談しなければならない案件であれば、ただどうすればいいか?を聞くのではなく、自分なりの対応方針案を持った上で相談する。

 

いくら自分の担当の仕事と言っても、完全にその人だけで完結する仕事はほとんどありません。

どこかのタイミングで必ず誰かしらがかかわってきます。

 

であれば、その誰かとの縁を大切にしようというという心構えで丁寧に仕事をやっていきましょう。

そうすれば、説明力や図解能力が多少低かろうが全く問題ありません

また、結果的に評価にもつながります

(ただ、評価してほしいからやるというのはどうなのかなとは個人的には思います。これは哲学的な問題かもしれませんが)

 

なお、銀行出向時代もこのやり方で非常に良い評価をいただけていたので(銀行の方の本心までは分かりませんが笑)、この点がしっかり出来ていれば民間だろうが何だろうが通用すると思います。

 

嫌な人、苦手な人はどうする?

いくら他者との関係性で動いていると言っても、嫌な人、苦手な人はどうすりゃいいの?と思われるかもしれません。

 

これは結構難しい問題でもあるのですが、どんな人でも、やはり何かしらのクセはあります。

 

例えばですが、

  • 担当以外の仕事も含めた全体像を把握しておきたいという人。
  • とにかく無駄な仕事はやりたくないという人。

など。

 

そういったクセを見抜いた上で、そのクセ(相手のしてほしいこと)に沿った行動を行うようにすれば、100%とは言わずとも、そこそこの関係性までには持っていけます。

 

そのためには自分からの努力が必要なのは言うまでもありません。

多少相手が嫌だと思っても、こちらが相手を嫌えば、相手からもまず100%嫌われます。(世界は自分を映す鏡のようなものです)

 

自分が変わることでしか関係性の改善は望めないということです。

 

一方で、一切いわれもなく人格を否定するような発言を浴びせてくるような人には要注意です。(パワハラなど)

そういった場合に無理をすると心が潰されてしまいます。

基本的に、自分自身のセルフイメージを傷つけてくるような人とはかかわらないようにしましょう。(もちろん場合によっては助けを求めましょう)

 

他者を尊重するのも大切ですが、最も大切にするべきは自分だということを忘れないようにしてください。




おわりに

組織(というかこの世界)は他者との関係性で動いているのだから、他者のことを考えて行動する。

シンプルですよね。

 

本文中ではいくつかテクニカルなやり方も書きましたが、別にテクニックとして何かを覚えるような話ではないです。

 

相手がどうすればこの仕事がやりやすくなるか?どうすれば助かるか?などを考えるようにしていれば、必ず何かしらアイデアは出てくるはずです。

出てこないとすれば、それはまだまだ相手のことを考えていない(習慣化されていない)ということです。

 

あと、これは僕自身あまりできていなかったので、あえて本文中では書かなかったのですが、そもそもの成果の部分を押さえておくことも非常に大切ですね。

 

例えば、組織にとって全くメリットのない施策に対し、ここまで書いてきたようなことをやってスムーズに仕事が進んだとしても、本来の仕事の目的から考えれば意味がないということです。

 

そもそもこれってやるべきなんですかねとか、こうやったら組織に対してメリットがありますよねといった部分を整理した上で、協力体制を築いて仕事をしていくのがベストです。

→ただ、「これってやるべき?」みたいな話自体が非常に嫌がられる(でも本来間違いなく必要な議論です)傾向にあるため、相手に丁寧に接することと矛盾しているように感じて行動に移しづらいところがあります。

 

簡単ではないのはすごくよく分かるのですが、今後財政的には苦しくなる一方である公務員組織に勤務していくならば強く意識しておきたいポイントです。

→ただ、この点って実際に自分で稼ぐ力がつかないと意識づかないんですよね。

そういう意味でも、公務員はさっさと副業(公益関係だけでなく営利系も)を解禁すべき(もしくは数字を意識して税収増や支出減に貢献した職員との昇進差を露骨につけるべき)だとは思います。

 

どちらにしても、「相手がやってほしいことを想像してやる」というのはすぐにでもできますから、ぜひ実践してみてください。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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