こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです。
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます!
今日のテーマは「公務員試験の効果的な勉強法(記憶法)」です。
公務員試験ははっきり言えば単なる暗記試験です。
よって、人間が記憶する仕組みに基づいて効率的に記憶していけば余裕で勝てます。
今回はその仕組みと具体的な勉強法について解説します。
本記事の内容
- インプットとアウトプットは同一日に実施せよ
- 僕のインプットとアウトプットの流れ
- 最強のアウトプットは人に教えること
なお、僕自身の公務員試験実績は、国家1種1次試験合格(当時倍率50倍ほど、2次辞退)、某県庁2位最終合格、LECの模試関東2位などです。(試験実績やキャリア詳細はこちら)
こうした点が記事の信頼性担保につながると思います。
インプットとアウトプットは同一日に実施せよ
人間の記憶の仕組み
まずは記憶の仕組みについて簡単に説明します。
エビングハウスの忘却曲線という有名なグラフがあります。
↑縦軸が記憶、横軸が経過日数
この赤い曲線は、何か新しいことを覚えてから、時間が経てば経つほど、そのことを完全に記憶し直すには手間がかかるよというのを示したものです。
ちなみに具体的な数字で言うと、
- 新しいことを覚えてから1日経った後に同じことを完全に記憶し直そうとした場合→最初にかけた時間(回数)の66%の時間(回数)で完全に覚え直せる
- 1ヶ月後の場合→79%の時間(回数)で完全に覚え直せる
ということになります。
(なお、巷では1日経つと66%を忘れると言われりしていますがこれは誤り)
そして、このグラフで重要なのは緑の曲線です。
1度でも復習すると曲線がかなり緩やかになり、また、何度も復習するほどにどんどん緩やかになっていきます。
つまり、さっさと復習すれば次に覚え直すのが楽になるよ、定期的に復習すると長期記憶化されるよ(忘れなくなるよ)ということです。
先にインプットだけをしまくるのは非常に非効率
この人間の記憶の仕組みを考えると、例えば最初に予備校の講義を一気に聞いてから問題集を解こうとか、独学の場合なら参考書を一気に読んでから問題集を解こうとかいう勉強法が非常に非効率なのが分かると思います。
仮に専門科目の講義を1日で全て受けることができ、その日のうちに全ての問題集を解くことができるならその方法も意味をなしますが、そんなことは物理的に不可能です。
公務員試験は範囲が非常に広いですから、もしインプットから徹底してやる場合、インプットに数ヶ月かかってしまい、ようやく問題集を解き始めたらほぼ忘れている(それこそ最初に覚えた時の90%以上の労力がかかってしまう)ということになります。
学んだ範囲はその日のうちに必ずアウトプットをする
ではどうすればいいかと言えば、インプットしたらその範囲をさっさとアウトプットすることです。
そうすれば、そこから一定期間が空いてもそう簡単に忘れることはない(もしくは覚え直すのが非常に楽)ということになります。
ではどれくらいのタイミングで復習すべきなのでしょうか?
先ほど、1日後には同じことを完全に記憶するのに最初に覚えた時の66%の労力がかかると書きましたが、細かく書くと以下の通りです。
→20分後なら42%の労力、1時間後なら56%の労力、9時間後なら65%の労力、1日後なら66%の労力、2日後なら73%の労力、1ヶ月後なら79%の労力で完全に記憶し直せる
見ての通り、早ければ早いほうが良いということです。
具体的に言えば、
例えば予備校で講義を受けたら、その範囲に対応する問題集をそのまま自習室や帰りの電車の中などで解く、しかも遅くても9時間以内に解く
というのが最も効率的だと言えます。(独学の場合も同じですね、一定量インプットしたらその日のうちに必ずその範囲の問題集を解きましょう)
そして、1度解いたらまた翌日、3日、1週間といった頻度で繰り返せばかなり楽に長期記憶化されるということになります。(これは僕自身はやりませんでした。後述します)
僕のアウトプットの流れ
僕自身も予備校で1〜2科目の講義を受けたら必ずその日のうちにその範囲の問題集を解いていました。
例えば、
予備校で憲法の1回目の講義を受ける→帰りの電車の中でその日学んだテキストをざっと見た後に1回目の講義の範囲の問題集を解く
→憲法2回目の講義を受ける→以下繰り返し
という感じです。
この流れでいくと、その科目の講義が全て終了した際に問題集が1回終わっている形になります。
その後、次の科目についても同じ流れでやりつつ、配点の高い科目は問題集の2回目を解いていくという流れでやってました。
なお、先ほど「定期的に短期間で復習を繰り返すと長期記憶化が簡単になる」と書きましたが、僕はそれはやりませんでした。
僕の場合、例えば憲法の問題集を2回目に解くのは、その他の主要科目(行政法・民法・経済原論・数的処理)が終わってからでしたので、最初に問題集を解いてから余裕で2〜3ヶ月の期間が空いていたと思います。
それでも、その日のうちにインプット→アウトプットをきっちり守っていたことが効いていて、2回目の問題集を解く際にはかなりの内容を覚えており非常にスムーズに対応できました。
公務員試験の範囲が膨大であるため、短期間に何回も繰り返すというのにあまりこだわるとインプットが進まなくおそれもあります。(これは人によります、できるなら短期間に何度も繰り返したほうが確実に記憶定着に効果的です)
インプットに対応する問題集をその日に解くということさえ守っていれば、2回目以降の復習に関してはあまり神経質にならず、ある程度期間が空いてしまっても問題はないと僕の経験上は言えます。
最強のアウトプットは人に教えること
テキストを読むことをインプット、問題集を解くというのをアウトプットと捉えている方が多いと思いますが、実は真のアウトプットとは人に教えることです。
「早い段階で復習する」「何度も繰り返す」ことによって記憶に定着するというのは既に書いた通りですが、その手段として問題集を解くのに加え、人に教えると格段に記憶効率が上がります。
なぜかと言えば、誰かに教える場合、より深い理解と目的意識が必要になるため脳がフル回転するということ。
また、教える際に感情が伴うため、より効果的な記憶が可能になります。(感情とともに覚えたものは圧倒的に記憶定着率が高いです。皆さんも過去に痛みを伴った経験や、心から感動した経験などは鮮明に覚えていると思います)
よって、教わった内容について友人でも親でも彼女でもいいので話をする。
もしくは、ブログでも開設して教わった内容を箇条書きでまとめる、Twitterで呟く、youtubeで教わった内容の復習講座を作るなど、積極的に人に教える機会を作るのがオススメです。
なお、Youtubeで全部の講義の復習をしてそれなりにクオリティが伴っていたら、おそらくその後は動画講義の販売や個人塾経営で一生飯が食えるでしょう(笑)
昔は人に話すくらいしかアウトプットが出来ませんでしたが、今はアウトプットツールがたくさんあります。
こうした文明の利器を使わない手はありません。
ちなみにこう書いておいてなんですが、僕は当時これを一切やってません。
僕がやっていたのは先ほども書いた通り、あくまで同日にインプットと同範囲のアウトプット(問題集を解く)を実施するという点だけですね。
僕の場合、当時は教えることが最強ということを知らなかったからです。
もし今から学ぶならブログに箇条書きでまとめるといった手法を取ると思います。
なので、教えるというのは別にやらなくてももちろん合格はできるわけですが、より効果的に覚えるために非常に効果的な方法ということでご紹介しました。
おわりに
- テキストや講義を受けてインプットした分と同じ範囲の問題集をその日のうち(インプットから9時間以内)に解くべし
- 短期間で定期的(例えば1日後・3日後・1週間後)に復習するとなおよい(なお、僕の場合はこれは実践せず、2回目の復習をする時にはかなりの期間が空いていたがあまり問題なかった)
- 最強のアウトプットは問題集よりも人に教えること。ブログやツイッター、YouTubeなど文明の利器を使って実践してみよう。
- ちなみに筆者が実践したのは、「予備校で講義を受けてインプットした分と同じ範囲の問題集をその日のうちに解く」というものだけ。これでも余裕で合格できましたが、上に書いたこと(短期間での定期的な復習や人に教えること)を全てやればもっと簡単に合格できるでしょう。
以上です。
今回も貴重なお時間で最後までご覧いただきありがとうございました!
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