公務員試験の日程・科目・難易度

【地方上級編】公務員試験の出題タイプ別科目・配点一覧!5科目が超重要。

こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!

いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!

 

今回は、公務員試験(地方上級試験)の科目と配点一覧がテーマです。

 

試験を受ける上では、まず科目や配点のざっくりとした全体像を把握することが重要になってきますので、以下でしっかりとご確認ください。




地方上級試験の出題タイプについて

地方上級試験とは何か?

地方上級試験とは、都道府県、政令指定都市、特別区の大卒程度試験の総称です。

 

地方上級試験の出題タイプ

「全国型」「関東型」「中部・北陸型」「その他」といったように自治体ごとに出題タイプが分かれています。

 

例えば、同じ全国型の山形県と福島県であれば、試験内容及び配点も同じです。

同様に、関東型の茨城県と栃木県であれば、やはり試験内容及び配点が同じです。

 

多くは「全国型」「関東型」「中部・北陸型」に分かれますが、都庁や特別区は独自形式を取っています。

 

それ以外にも、

  • 北海道の教養試験は職務基礎力試験という独自形式を取っており、また、専門試験は無い
  • 青森県と秋田県は「全国型」だが、教養試験の問題数が、一般的な全国型の50問ではなく40問(専門試験は40問で一般的な全国型と同じ)
  • 京都府は総合政策・法律・経済に区分が分かれている(国家総合職みたいな感じですね)
  • 神奈川県の専門試験は80問中40問を選択する(教養試験は関東型)

といったように、独自のやり方を取っているところは結構あります。(上で挙げたのはあくまで一例です)

 

まずは、自分の受ける自治体がどのタイプに当たるのかを確認することが最も重要です。

 

それでは、以下で「全国型」「関東型」「中部・北陸型」「都庁」「特別区」の5種類について具体的な科目と配点の一覧を書いていきます。




教養試験科目と配点一覧

地方上級(全国型)配点

一般知能分野 判断推理9、数的推理6、資料解釈1、文章理解9(現代文3、英文5、古文1)
社会科学 政治1、法律3、経済3、社会4
人文科学 日本史2、世界史2、地理2、文学・芸術1
自然科学 数学1、物理1、化学2、生物2、地学1
50問必須回答

※2016年試験のデータ。以下同じ。

 

地方上級(関東型)配点

一般知能分野 判断推理6、数的推理5、資料解釈1、文章理解9(現代文3、英文5、古文1)
社会科学 政治1、法律3、経済3、社会6
人文科学 日本史3、世界史3、地理2、文学・芸術1
自然科学 数学1、物理1、化学2、生物2、地学1
50問中40問選択回答(一般知能分野21問は必須回答)

 

地方上級(中部・北陸型)配点

一般知能分野 判断推理9、数的推理6、資料解釈1、文章理解9(現代文3、英文5、古文1)
社会科学 政治1、法律2、経済1、社会6
人文科学 日本史3、世界史2、地理2、文学・芸術1
自然科学 数学1、物理1、化学2、生物2、地学1
50問必須回答

 

東京都I類B(一般方式)配点

一般知能分野 判断推理7、数的推理5、資料解釈4、文章理解8(現代文4、英文4)
社会科学 政治1、法律1、経済1、時事6
人文科学 日本史1、地理1、文学・芸術1
自然科学 物理1、化学1、生物1、地学1
40問必須回答

 

特別区I類 配点

一般知能分野 判断推理10、数的推理5、資料解釈4、文章理解9(現代文6、英文3)
社会科学 法律2、社会2、時事4
人文科学 日本史1、世界史1、地理1、思想1
自然科学 物理2、化学2、生物2、地学2
48問中40問選択回答(一般知能分野28問と社会2問は必須回答)

 

どこにも言えることは、数的処理(判断推理・数的推理・資料解釈)と文章理解で半分もしくはそれ以上の配点を占めており、しかも必須回答のため、ここを落としたらほぼおしまいと言うことですね。

 

特に、都と特別区はこれらの比重が大きいため、このどちらかが第一志望もしくは併願することを検討している場合、数的処理・文章理解は特に重要ということになります。

 

なお、教養試験の1次合格目安は概ね6割と言われています。




専門試験科目と配点一覧(平成28年度)

地方上級(全国型)配点

行政系 政治学2、行政学2、国際関係2、社会政策3
法律系 憲法4、行政法5、民法4、刑法2、労働法2
経済系 経済原論9、財政学3
商学系 経営学2
40問必須回答

 

地方上級(関東型)配点

行政系 政治学2、行政学2、国際関係3、社会政策3
法律系 憲法4、行政法5、民法6、刑法2、労働法2
経済系 経済原論12、財政学4、経済政策2、経済史1
商学系 経営学2
50問中40問選択回答

 

地方上級(中部・北陸型)配点

行政系 政治学2、行政学2、国際関係2、社会学2、社会政策2
法律系 憲法5、行政法8、民法7、刑法2、労働法2
経済系 経済原論8、財政学3、経済政策2、経済事情3
50問中40問選択回答

 

東京都I類B(一般方式)配点

択一試験は無く、記述試験のみ

憲法・民法・行政法・経済学・財政学・政治学・行政学・社会学・会計学・経営学の10科目から3題選択

 

特別区I類 配点

行政系 政治学5、行政学5、社会学5
法律系 憲法5、行政法5、民法10(総則・物権5、債権・親族・相続5)
経済系 経済原論10(ミクロ5、マクロ5)、財政学5
商学系 経営学5
55問中40問選択回答

 

教養以上に配点のバラツキが大きいため、自分の受けるところの配点に沿って戦略的に勉強をしていく必要があります。

(戦略的にと言っても問題集を繰り返し解く回数を多くするか少なくするかくらいの話です)

 

どこにも言えることとしては、憲法・民法・行政法・経済原論は非常に配点が高いということですね。

また、関東型の経済原論の問題数と特別区の経営学の問題数の多さが特徴的です。

 

なお、専門試験の1次合格目安は概ね7割と言われています。

 

 まとめ

科目数や配点のイメージは掴んでいただけたのではないでしょうか。

 

また、同じ地方上級でも、出題タイプによってかなりバラツキがあるというところも見て取れたかと思います。

 

一方、教養の数的処理、専門の憲法・民法・行政法・経済原論の計5科目については、どのタイプにおいても非常に高い配点を占める重要科目です。

 

これらの科目は特に力を入れて勉強(具体的には問題集を3回は繰り返し解きたい)し、他の科目は配点に応じて問題集を解く回数を調整する感じになっていきます。

 

科目は多いですが、優先順位を押さえ、ポイントを絞った勉強をしていくことがとても重要です。

 

今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!

 

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