こんにちは、元公務員ブロガーのシュンです!
いつも当ブログをご覧いただき感謝しております。ありがとうございます!
今回は、大手公務員予備校LECの講師である岡野朋一さんの以下ツイートをベースに公務員面接対策について解説します。
今まで私が一番唸った「学チカ」は、「全都道府県の農家に泊まった話」です。
彼は農水省を目指していましたが、「役人になったら農家の実情が分からなくなるかもしれないので、農家の声を直接聞くために『田舎に泊まろう』をやりました」という話です。すごい。満点です。
非の打ち所がありません。— 岡野朋一 (@okanotomokazu) September 12, 2019
本記事の内容
- 逆算思考ができる人間は強い
- 逆算で考える公務員試験面接対策
なお、僕自身の公務員試験実績は、国家総合職1次試験合格(2次辞退)、県庁2位最終合格(面接は得点率80%ほど)、LECの模試関東2位などです。
また、民間企業出向を経験したり、財政課を経験したりと県庁時代には良質な人間関係を築いてきたほうです。(=採用側の人間の性格も分かる)
この辺りが記事の信頼性担保につながるかなと思います。
逆算できる人間は強い
先ほど紹介したツイートには続きがあります。
この人がすごいのは、やりたい仕事から逆算して今やるべきことを自分で決めて完遂したところです。
ポイントは、
①やりたい仕事からの逆算
②自分で決める
③完遂する
の3つですが、三拍子そろった完璧なエピソードを持っている人はなかなかいません。— 岡野朋一 (@okanotomokazu) September 13, 2019
勝つ人、成功する人というのはまず間違いなく逆算思考を持っています。
つまり、ゴールを決め、そこに到達するための戦略は何かというのをきっちり考えます。(自分で考えられなければ既に成功している方から学ぼうとなります。これも逆算思考です)
ちなみに余談ですが、「7つの習慣」という多くの成功者に支持されている有名な本の中でも、2つ目の習慣として取り上げられているのは「終わりを思い描くことからはじめる」というものです。
究極的に言えば、自分が死ぬ時にどうありたいかから逆算して生きることが成功に繋がるというわけです。
それくらいゴールからの逆算というのは重要です。
公務員試験突破というのも当然一つのゴールである以上、勝ちたければ逆算をして考えるべきものです。
つまり、「公務員試験に受かるとすれば何をやるべきか?」ということを逆算して考えていくことで、勝つための面接対策ができるわけです。
なお、今回ツイッターで取り上げられた方の場合、「どういう仕事をやりたいか、仕事の質を高めるために何をやるべきか?」という公務員試験という次元からさらに一歩進んだところから逆算しているからこそ強みが際立っています。
→ここまでやられたら面接官はイチコロです。
人事の人たちも逆算思考
ここで採用側に目を向けてみます。
人事で採用を担当している方は、その多くが非常に優秀な職員です。
→どんな組織においても、パレートの法則というのが働きます。これは2割が優秀・6割普通・2割がダメになるという法則なのですが、このうち優秀の2割にほぼ間違いなく入っているのが人事の職員です。
優秀な職員と言っても、その構成要素はコミュニケーション力やら資料作成能力やらと人それぞれですが、共通項として持っているのは、やはりゴールからの逆算思考です。
彼らは、仕事をする上でゴールが何かをしっかり把握し、そこに辿りつくためには何が必要で、どういうやり方をしていけばいいか(どんな資料を作るか、押さえておくべきキーパーソンは誰か)といったことを押さえています。
だから最短でゴールにたどり着くことができ、大きく的も外さないので優秀だとみなされて出世をしていくわけです。
そんな人事の職員たちが優秀とみなす人とはどんな人かと言えば、当然ながら彼らと同じようにゴールに最短でたどり着くための逆算思考を持っている人です。
面接を突破したければ面接官の好みを知れというのも一つの逆算です。
こうした面接官の特性もしっかり押さえておきましょう。
逆算で考える公務員試験面接対策
ツイッターの内容はハードルが結構高い
それでは、逆算という点を踏まえて具体的な公務員試験面接対策について考えていきましょう。
まず、今回取り上げられた方をベースに、「やりたい仕事は何か、その仕事を質の高いものとすべく何をすべきか」という点から逆算して考えた場合、例えば以下のようなことができればかなりの高得点が望めるということになります。
- 観光施策をやりたいので、地元の観光事業成功例や問題点などを把握するために観光事業者に毎週末にインタビューをする
- 地域活性化施策をやりたいので、地域活性化施策に成功した日本中の自治体に聞き込み調査を行う
- 優秀な行政マンになりたいので、優秀な行政マンが集まるコミュニティに参加してみる(よんなな会など)
省庁の場合はともかく、自治体の場合は結局どこに配属されるか分からないため、個人的には、よんなな会とかで色々な行政マンに会うほうがメリットが大きいかなと思います。
どちらにしても、これらのことが能動的にできる人なら、受かる可能性は相当高いでしょう。(このプロセスの中で、様々な知識・経験が蓄積され、人と話すのも上手になっていくでしょうから、面接全体にも厚みが出ます。)
ただ、ぶっちゃけ結構ハードルが高いですよね。
置いているゴールが試験合格よりも一歩先にあるため、受験生レベルではこの視点はなかなか持ちにくいというところがあります。(また勉強などに追われ、実際なかなかその余裕が持てない人も多いでしょう)
理想はここなので、できるなら是非行動に移してほしいですが、現実目線として見るとこうしたことができる人はせいぜい100人に1人未満とかじゃないでしょうか。
「公務員試験合格」をゴールにして考えてみる
ということで、ゴールを「公務員試験合格」というところに一つ落として考えてみましょう。
公務員試験に合格したいなら必要なことは、面接官から高評価を得ることです。
面接官から高評価を得るために必要な要素は何かと言えば、
- 面接が上手であること(自分の言葉でしっかりと語れること)
- 情熱を示すこと
- 仕事ができそうだとみなされること(逆算思考であること、話す内容に合理性を持っていることなど)
あたりが挙げられます。
次に、そのために必要な具体的行動は何かと考えると、
- インターンシップに参加する【=情熱面】
- 施策について詳しく知るため、実際に現場に訪問して職員に話を聞く【=情熱面、逆算思考】
- 面接に徹底して慣れるため模擬面接の量を徹底してこなす【=面接のうまさ】
- 徹底的に自己分析し、自分の強みなら行政に貢献できるという点を一貫性を持って語れる(また、なぜその強みが活かせるかという点の説得力を持たせるために、どういう能力が必要かという点を職員に実際に聞くなどして調べておく)【=合理性】
などが挙げられます。
↓なお、より具体的なやり方は以下をご覧ください。特にアポの件は僕も実践して高得点につなげており、読者さんも試して合格された方多数であり本当にオススメです。
逆に落ちるパターンとしては、
- 面接本を何冊も読み込んで回答を覚える
- 模擬面接の量がとにかく少ない
などですね。
これは、面接突破というゴールをどうやれば達成できるかという認識が正確ではなく、暗記すれば済む試験だと大きな勘違いをしているために起こります。
正しい逆算ができていないということですね。
→ただし、ここに陥る人はめちゃくちゃ多いです。つまり、正しい認識のもと正しい努力をすれば余裕で勝てるってことです。
おわりに
今回、岡野さんが紹介していた方の逆算行動(やりたい仕事というゴールからの逆算)はまさに面接突破において理想的です。
理想的ですが、目の前の勉強などに追われている場合、実践するにはなかなかハードルが高いと言えます。
そこまでやらずとも、公務員試験合格という目前のゴールから逆算していくことで十分に合格できます。
なぜなら、試験合格というレベルからの逆算行動(模擬面接を受けまくる、自己分析をきっちりやる、アポを取って職場訪問したりする)ですら、きっちりやってくる人が少ないからです。
(僕自身、色々な方の相談を受けていると、志望動機などの理論構築に時間をかける割に、模擬面接をあまり受けない人が多い印象を受けます)
今回の記事を参考に、受かるためには何が必要かについて、しっかり逆算した上で行動をしていきましょう。
今回も貴重なお時間の中で文章をご覧いただきまして、本当にありがとうございました!
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